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目下、マイクロ推しで生きてます

ここ最近、夢中になって読んでいるビジネス書があります。

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

という長いタイトルの本は、
日本人の女性2名による共著となっています。
小山田 育さんと渡邊デルーカ瞳さんは、「HI(NY) DESIGN」というデザイン事務所を率いるアートディレクターで、
ニューヨークを本拠地に
コカコーラやMTV、国連、DEAN&DELUCAなど、誰もが目にしたことがある作品を多数手がけておいでです。
あ、渡邊デルーカさんのご主人は、前述「DEAN&...」の創業者のお一人なんだそうですよ。
お名前が気になってググってみたら、ご自身のサイトでも紹介されてました。

この本を読んでるからといって、
なにも私が自分のことを「ビジネスリーダー」だなどと、
そんな大それたことを考えているわけではないんです。

が、次に手を出そうと思っている仕事に
この本に書かれていることがことごとくマッチするのが不思議。

どこを読んでもためになる。

どこを読んでも実践的。

同時に、日本のメディアであったり前だと考えていた常識が、
ニューヨーク(というか世界)ではずいぶん違っているということを知りました。
詳しくは端折りますが、
例えば最近の私が

いいですか、デザインというのはモノを飾るためにあるんじゃないんです。

問題点を解決するために存在するもの。それがデザインです。

と、クライアントや代理店の方に対して自信満々に言うと
目の前の方はもれなく「おぉ!」というお顔で感心してくださるのですが、
すべてこの本の受け売りです(すみません)。
本当に使い勝手のいい良書だと思います。

たくさんの気づきを与えてくれるこの本の中に、
ピピツと気になるワードを見つけました。

マイクロ

例えば53ページに出てくる「マイクロファイナンス」という言葉。
「貧困層向けの小口融資や貯蓄などを取り扱うマイクロファイナンスは、
社会問題の解決を目的とした新しいビジネスのかたち」
とあります。
ま、これだけの話ではないのですが、
企業は今、社会貢献、地球貢献、幸せ貢献、未来貢献といった

自分たちだけでは終わらせない成功

を考えていないとダサいよねという
すでに暗黙でもなくなったルールがあり、
これを実現するための手段として「マイクロであること」は
なかなか素敵な手立てではないかなぁと感じています。

例えば昨今、インスタグラマーだって、たくさんのフォロワー獲得を競うことは少なくなった。
ブランド側にしても、せいぜいフォロワー1000人くらいの「マイクロインフルエンサー」何名かにアンバサダーをお願いし、
彼らのリアルなお付き合いの中でモノやサービスを紹介してもらうほうが、商品が動くんですってよ。
広告代理店に勤める友人が話してくれました。

私が身を置く、食とライフスタイルの世界にしても、似たようなことが言えそうです。
「ローカルのマイクロガストロノミー」なんてもう、最高にカッコいいと感じますし、
少量だけ超絶ウマい野菜を育てるマイクロ生産者、
年間数十樽だけ味の立ったビールを醸造するマイクロブリュワリーなど、
枚挙にいとまがありません。

おぉ、マイクロって素敵!

かく言う私も、今後は仕事のスタイルをますますマイクロにしていきたいと考えています。
マイクロミーティングは、ミニマムメンバーのみでいいじゃないか。
プロジェクトはスピーディーに、マイクロプロセスで実現させたい。
かつて「スモール イズ ビューティフル」 なんて言葉が流行りましたが、
これからの世の中、「マイクロ イズ カンファタブル!」のベクトルに流れます。きっと。

#マイクロビジネス #マイクロガストロノミー #ブランディング #推薦図書


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フードトレンドのエディター・ディレクター。 「美味しいもの」の裏や周りにくっついているストーリーや“事情”を読み解き、お伝えしたいと思っています。