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ビビッドな「おいしい!」を伝えたくて

こんにちは。ついに10月になりました。

まったくもって個人的な話で恐縮ですが、
9月末に長く勤めた会社を辞めまして
今月からフリーで働いています。
それに伴い、noteのプロフィール欄も少しだけリバイスしたりしてみました。
これまで勤めた編集部には引き続きこれからもお世話になるし、
何かが大きく変わる、ということでもないんですが、
この
「プロフィールをフリー仕様に書き直す」という作業は、
腹がすわるというか、

自分の名で稼ぎ、食べていくぞ!

という覚悟が固まるものですね。
退職の意思を上司に伝えたのは今年3月のことでしたが、
こんなことなら予行演習として、もっといろんなプロフィール、
書いておけばよかった。
引き続き、ちょこちょこリバイスしていこうかと思います。

さて、
不幸にも最悪な形でフラれて終わった恋愛と、
最高にお世話になった会社からの卒業(私、コレ)に
共通することがあります。
それは、

次はもっと幸せになるしか道はない

ということ。気づいてました?

フラれたのに今もなお、憎らしいくらい好きな人がいたら、
その人に完全に復讐するには、もっと好きな人を見つけるしかないです。
そして、そうなった時には、前の人などもうどうでもいい存在になる。

辞めてからもなお「辞めなきゃよかったかも」と思ってしまうような良い会社なら、
退職後はさらに頑張って活躍するのが、ご恩に報いる最低限の礼儀かと思っています。

ありがたいことにこれまで、
ハイクラスなマダム雑誌の編集部や
トレンド感ビンビンのフードマガジンの編集部で
ありとあらゆる食の風景を見てきました。
そんな幾千もの視点や思いを蓄積して今、考えるのは、

今後、なおざりな言葉で食を伝えちゃダメだ

ということ。

美味しいものを伝えるのに
「すごく美味しいので食べてみて!」は、いくらなんでも乱暴すぎる(インスタ程度なら言いますけどね)。
その裏にある作り手の工夫とか
食材のストーリーとか
食べ手に感じてほしい別視点の味わいとか、
そういったモワモワした情報も、
オリジナルな言葉で表現していかないと

フリーになった意味ないじゃん

と思うわけです。

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今後、叶うならば死ぬまで、何かしらの職を得て働いていられたらなぁと思い、
少しでもパフォーマンスを上げてサビない体を作ろうと決意。
先月からパーソナルトレーニングジムに通い始めました。
元々近所のジムには長年通っているんですが、
パーソナルって、初めて。
ものすごくキツイし、翌日の筋肉痛も半端ないのですが、
ここでお世話になっているクミコさんというインストラクターさんの「語彙力」が素晴らしくて、
成果なんてまだ出てないのに
すっかり彼女のレッスンボキャブラリーに魅了されています。

例を挙げると

背骨を1つずつ開いていく感じで!(屈伸)

お尻の穴(失礼)を天井に向けるイメージ!(で反り返る)

片膝から下が地面に埋まってると思って!(片足スクワット)

といった感じ。
筋肉が悲鳴をあげてる一方で
「な、なにその表現の豊かさ!?」と萌えてしまうのです。

たぶん食の伝え方も、目指したいのはここ。
今ここで、最も伝わる言葉を吟味してビジュアルや情報に添えることで、
どこかで知らない誰かがまだ見ぬ食に対して萌えてくださったら……。最高です。

それを目指して、私は辞めたわけですね。
大好きだった会社を。

#料理 #フリー #COMEMO #noteでよかったこと

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noteでよかったこと

フードトレンドのエディター・ディレクター。 「美味しいもの」の裏や周りにくっついているストーリーや“事情”を読み解き、お伝えしたいと思っています。