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「食の価値観が同じ人」こそ生涯パートナー

先週、電車の中でつらつら読んでたLinkedinセレクトのニュースの中で、
わーこれ、面白いなぁ! と思ったのがこれでした。

ダイヤモンド業界が衰退している

今までの固定観念を覆し
ユニークな消費活動を生んでいると言われるデジタルネイティブなミレニアル世代が、
いわゆる「給料3ヶ月分」と高額な割には
ネットでのプレゼンスも低いダイヤモンドの婚約指輪をなんで買う必要があるんだよ
……というような話です。超ザックリで恐縮ですが。

老いも若きも「消費、だーい好き♡」な人ばかりの雑誌業界にどっぷり浸かってきたせいか
あんまり気づかなかったのですが、確かにそうかも。

しかし私は、ミレニアルズの考え方は理にかなってると思います。

そこにストーリーはあるのか?

を尊ぶ世代、それが彼らだと感じるし、
その考え方はこれからの時代を生きるのに適していると思うから。
しかもその先にはジェネレーションZも控えています。

買い物はもちろん、結婚も恋愛もあまりガツガツしないのに、
誰かと時間や仕事を共にする際、本質的な価値観をすごく大切にするよなーと思います。
いいねそれ、いっとく? やっちゃう? オッケー、ゴー!
……みたいなノリで生きてきた世代はここにきて、

価値観の共有ではなく、価値観の押し付け

をしがちであったことに、彼らと接して初めて気づき始めたんじゃないでしょうか。
(私自身は、最近よく反省してます)

で、再び結婚と価値観の話をしたいのですが、
結婚しなくたって楽しく生きていけるし、
働けば伴侶にすがらなくても何とかなる時代です。
結婚理由のほとんどが「価値観の一致」で、
離婚理由のほとんどが「価値観の不一致」

だというような記事も読んだ記憶がありますが、
もうこうなってくると、

何の価値観に照準を合わせるか

みたいなことを考える方が、
少なくとも生涯共にいる(あえて結婚とはいいません)相手を選ぶ際に重要ではないでしょうか。ねぇ?

人によってさまざまだとは思うんですが、
私自身はもう、なんといっても

食の価値観の一致

こそがマストではないかと考えています。
働き方とか金銭感覚とか貞操観念とか、
そういうものの価値観ももちろん大事ですが
ものすごく長く一緒にいると、それらってどんどん薄まっていくような気もするんです。
乱暴に言えば、
相手がそれで幸せなら、まぁいいか
となる。

しかしその一方で、

せっかくの休日に出前とインスタントもので過ごしてOKだと⁈(怒)
フードを買うときに原材料をまったく確認しないだと⁈(驚)

的な不一致だけは、おそらく乗り越えることはできないと思う。
なぜなら、食は生きる活動の一環だし、
「人間の三大欲」を占める他の2項目に比べ、あまりにも長く私たちの体内にくすぶり続けるのが食への欲望だからです。

ダイヤモンドの話からいったいどんな脱線だ。

今後、バブルもゆとりもミレニアルもジェネレーションZも関係なく、
「カレーがかすがい」とか、「一汁三菜ライフワーク」といった価値観を持つ共存関係もアリなんじゃない?という、
とても個人的な意見でした。

#ミレニアル世代 #料理

フードトレンドのエディター・ディレクター。 「美味しいもの」の裏や周りにくっついているストーリーや“事情”を読み解き、お伝えしたいと思っています。