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この余裕が心地よい

鏡開きも終わった定時後。
職場が俄かにざわついた。
上司がレトルトのぜんざいを差し入れしてくれたからだ。

お正月の間、職場の棚には大きな鏡餅が飾られていた。
まぁ今どきの鏡餅はご存知の通り、パックのお餅が詰められているものなんだけど。

そして私にとってこの職場で迎える鏡開きは2回目となる。
確か去年は当時いた上司が鏡餅からパックのお餅を取り出すと、それらを女子社員に配っただけで終わりだった。

だけど、今年は一変した。

大きめの紙コップ。
割り箸。
上司が自宅で愛用しているという餅をレンジで柔らかくあたためられるというトレイを職場に持って来てくれたのだ。

一気に職場がぜんざい祭りの会場となった。

レトルトパックのぜんざいを開ける人。
紙コップにそれを入れる人。
お餅をレンジで温める人。
割り箸を用意して各机に配る人。

みんな自然と笑顔になっている。

途中、他店の上司が突然用事で現れた。

「○○さんも鏡開きのおぜんざいいかがですかー?」

誰かが即座にオーダーを聞きに行く。

「え?僕にも貰えるの?じゃあ、お餅無しで頼みま〜す!」

なーんてわがままなオーダーにも対応可能だ。


しばらくすると職場が甘い匂いに包まれ始めた。

みんなそれぞれ自分の机でぜんざいを頬張り始めた。
時間にして30分足らずのぜんざい祭り。

だけど、明らかに去年とは違う空気だ。

上司の心配りがありがたい。
(ちなみにこの上司、年末には焼き芋やケーキを差し入れしてくれた人です)

上司にとっては少し出費が嵩むことかも知れないけれど、その心配りに対して私達は自然と仕事の成績で返そうって気持ちになって来る。

現に今の上司になって月の成績が連続して目標達成しているのも面白い。

以前いた若い上司は成績のことばかり頭にあるのか、朝礼でもダメ出しだらけの人だった。
朝からのダメ出しは本当にみんなのテンションを下げるばかりで何一つ良いことは生まれ無かった。
(月の目標もずっと達成出来ず…)

だけど今の上司になってからは、日々の差し入れでテンションが下がるどころか上がる一方だ。

この穏やかな時間が心地よい。
仕事の要望についても断然言いやすく風通しも良くなった。


ほんの些細なことだけど…。


こうした空気感がみんなの仕事へ向かう意欲に良い影響を与えている。



さぁ、来月はバレンタインが待っている。 

いつもいただいてばかりの上司とは初めてのバレンタインデー。
仕事の結果で返すのも勿論良いけれど、女子社員みんなで何か美味しいものをプレゼントして喜ばせたいものだ。



こんな心地良い職場で働けている感謝を胸に、また明日から仕事を頑張ろう。




読んでくれてありがとう。
しあわせをありがとう。
出会えたご縁に感謝します。

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