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gentenとの出会い

私のネット発信経験は、
約16年前から約5年間、ヴァイオリン レッスン日記的なブログを書いていたのが最初です。
その後母の急逝をきっかけにヴァイオリン中断しブログも閉鎖。
それまで無意識に(でもずっっと違和感は感じていました)母のご機嫌伺いをしながら生きてきた私は、支配者の突然の死に激しく動揺しました。
悲しみよりも、
私はこれからどうすればいいのか?路頭に迷った感覚に襲われたのです。

そこから、無我夢中でいろんな本を読み、読書ノートを作って抜き書きをし、
人生で初めて、自分や、家族に真剣に向き合いました。

もうこの世にいない母と、認知症で私の事は分からなくてなっている父
に対する怒りの気持ち(父とも確執があった)が治らず
まるで自分で吐いた泥が自分に降りかかっているかのような
一人で勝手に苦しんでいた日々でした。

一方、ヴァイオリン は母が他界した1年後位から再開。無理矢理でも行動したかったんでしょうね。
その後私はふとレッスンバッグを新調したいと考えていた事を思い出し、
ひょんな事から、
今まで買った事もなかった
少しお高い革のバッグを思い切って買いました。

それが、gentenというブランドのもので、店員さんに教えて頂いた通り
1ヶ月に1回クリームでお手入れをしながら使っていたら(雨の日は避けて)3ヶ月ほどで、艶々に変身したのです✨
それまで、セールで買った5000円位の本革バッグを使って劣化すると捨てていた私は、その変化の様に衝撃を受け、
革の世界にハマって行きました。

安い革バッグというのは、合成皮革ではなく本革ではあるのだけど、
食肉として使われた動物の皮を、腐らないように加工する際の工程が違っていた事を知りました。
それまで使っては捨てていたのは、化学薬品で大量に鞣すクロム鞣しという方法で鞣されたもの。
対して、gentenのバッグは「ベジタブルタンニン鞣し」。
時間も手間も掛かるため価格もそれなりにします。(でも、海外の高級ブランドバッグとは比較にならない位安いです)

余計な加工をしていないので、
水に弱い(初期に濡れると必ずシミになる)傷がつきやすい、というデメリットはあるけれど、
丁寧に使えば素晴らしい経年変化を辿る。経年劣化ではなく、経年変化です✨
今思うと、クロム鞣しの革は
傷もシミも付かないけど
味わいも出なかった。

一方、タンニン鞣しの革で作られたバッグや革小物は、
使うほどに愛着が増して、宝物のような、毎日の可愛い相棒になるのです❤️部屋に置いて眺めてるだけでも癒されます(←アブナイ人?😅)

✳︎✳︎✳︎

子供の頃からずっと、
私が選ぶ物に母からケチをつけられ、
結局はいつも母の好みのものを選んでいた結果、
社会人になってもコートなど値段の張る物を買う時は母にお墨付きをもらわないと選べない、という人になっていた私は(しかも基本安い物を選ぶ)
母がいなくなった世界で初めて、
自分が好きな物にお金を使ってこんなに楽しい事があるのね、と知ったのでした。

そしてそれをきっかけに、
今度は、ブログではなく
Instagramを2016年に開始。
今も継続中ですが、
noteを始めてまだ日が浅いものの、
Instagramとの違いが朧げながらに見えて来たので、
その事についてまた書きたいと思います。

長文を読んでくださり
ありがとうございました♡

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