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安曇野でコワーキングスペースを始めます!   CAFE&ワークスペース旅鳥

設計事務所と民泊をやっている古民家で、ワークスペースも始めます

こんにちは、MIGRANTの島田です。祖母から受け継いだ古民家に暮らし、2階を設計事務所にして、1階では週2,3日ほど食事つきの民泊をやっています。2022年の2月から4月まで、初めてこの家に大きく手を入れる改修工事を行いました。目的は、部屋を増やすこと。2階の事務所が手狭になってきたので、屋根裏スペースとしてつぶれている部分に新しく床をつくって広くしたい!と思い、改修工事を決めました。

とはいえうちは代表2人、スタッフ1人のちいさな会社です。ほとんどの場合は今のスペースだけでもじゅうぶん。ということで、新たにつくった広いスペースを、誰でも使えるワークスペース・コワーキングとして運営することにしました。平日の9時から18時まで。1日500円です。あとで詳しく説明しますが、朝くればコーヒーが飲めたり、夕方いると自家製ジュースやお菓子がでてくる、CAFE&ワークスペースです。

下がもとの事務所部分、奥が新しくつくったワークスペース

ワークスペースを運営するきっかけ

私たちがワークスペースをつくってみようと思ったきっかけは、安曇野に移住してきた友人の女の子が、塩尻に移ったときに聞いた話がきっかけでした。「暮らすのは安曇野もすごく良いけど、塩尻にはスナバがあるんですよね」

スナバというのは、塩尻にあるとっても素敵な「シビック・イノベーション拠点」(ホームページから)。要はコミュニティ施設としてのコワーキングで、たくさんの人がそこでそれぞれの仕事をしていて、かつ一緒にいろいろなことをしたり、という感じだと思います。会員制で、そこに集う人たちとのコミュニケーションが自分を成長させるというようなイメージです。

安曇野にもスナバみたいなところがあったらいいのになーという言葉を聞いて、そうか、それは素敵だなあと思って、やってみることにしたのです。

私たちが目指す、ゆるいつながりのワークスペース

とはいえ、私たちがスナバさんのようなイケてる拠点をつくれるかというと、ちょっと難しいかなと。そもそも私は、都会にあったイケてる人たちが集まる場所とか、みんなが静かにバリバリ仕事をしている場所というのが大の苦手で、どちらかというと、もうちょっとゆるーい、お茶するついでにちょっと仕事していく、マイグラントに遊びにくるついでにちょっと仕事もする、バリバリ仕事してる人もいる、くらいの雰囲気の場所がつくりたいなと思いました。ここに来ると、いつも誰かいる。誰かに出会えて、繋がれる。そんな場所を目指しています。

目指す場所にたどり着くまでの中継地点としての「旅鳥」

私たちMIGRANTは、2018年に移住して設計事務所を開設して、2019年には民泊を始めて、2020年には隣の家を借りてシェアハウスを始めて、2021年には近くの土地を借りて自然農園を始めて、今年の2022年にはCAFE&ワークスペースをはじめる、といった具合に、毎年なにかを始めています。

シェアハウスの名前を考えるとき、「旅鳥」ということばに行きつきました。どこかを目指して飛んでいく渡り鳥が、旅の中継地点として立ち寄る場所。立ち寄った鳥を「旅鳥」と呼ぶ。なんだかぴったりだなあと思って。ちなみにマイグラントの意味は「渡り鳥」です。

今年、CAFE&ワークスペースも始めるということで、いよいよいろいろやりすぎてわけがわからなくなったなと思って、なにかひとつのホームページにコンセプトをまとめようと考えていたら、実は全部「旅鳥」なんだなということに気が付きました。

民泊は、私たちが料理をつくりながら、お客さんと一緒にテーブルを囲んで食事をするスタイル。最近はほとんどの人が、安曇野での暮らしのことを知りたいとか、移住希望で相談したいとか、私のnoteを読んでくれて会いに来たとか、そんな感じです。みんな、なにかを見つけにここに来ている。その人の行きつく先が安曇野かどうかはわからないけど、ここで過ごしてみて、話をしてみることによって、いろんな影響を受けたり羽根を休めたりして、「自分の本当に居たい場所」にたどり着く。そのための中継地点としての役割を、私たちはやりたいんだと気が付いたのです。

民泊ともシェアハウスとも違うコミュニケーションの場としてのワークスペース

今回ワークスペースを始めるのも、民泊やシェアハウスとは違う関わり方をつくりたいと思ったことが大きいんです。

民泊は、完全に私たちがおもてなしをするというスタイルのコミュニケーションの場。お客さんは大抵、私たちと話すことを楽しみにして来てくれるし、ごはんを一緒に食べながら生活のことや仕事のこと、いろいろなことを話します。シェアハウスは、かたちの違う家族のようなかんじ。

MIGRANTで一緒に食卓を囲む

民泊は、わりと「なにかを積極的に受け取りに来ている」イメージ。シェアハウスは、生活のなかで自然にコミュニケーションをとって、お互いに影響を受け合っているようなかんじ。

さて、ワークスペースは?私のイメージは、民泊やシェアハウスよりも、もっとライトなコミュニケーションの場のイメージ。会話をしてもいい。しなくてもいい。一緒にお茶をしてもいい。しなくてすぐ帰ってもいい。ただ、それぞれが自分のことをやっていて、気配を感じていて、なんとなくその人のことをちょっと知れたりするくらいの、重くないコミュニケーション。それくらいの気軽な関わりでも、そこに人が集うことによって、きっとなにか良いことが起こるきっかけになる。そう信じています。

どんな人でも受け入れられるワークスペース

どんな人に来てほしいか、という意味でも、ワークスペースはかなり間口が広くてゆるーいイメージです。移住希望とかじゃなくても、長野に遊びにきたついでにちょっと仕事する場所がほしいとか、移住してきたけど家に籠るのがいやだからワークスペースに来たいとか、いろいろあると思います。働く場所としてじゃなくても、絵を描いたり編み物とかお裁縫とか、なにかの作品づくりとか、本を読みたいとか、机を使ってやることならなんでも大丈夫。なんなら別に、田んぼと山を見ながらぼーっとするとかでも、全然良いのです。

ワークスペースの設備

ワークスペースをつくるにあたって、まずはとても大きなテーブルを設計してつくりました。集中して作業できる壁際の席と、一人一人のワークや大人数の会議にも使えるアイランドのテーブルがあります。アイランドの方は10人くらいの会議ができそうなほど広いです。奥行も広いので、向かいに人が居ても気になりません。

アイランドテーブルと、壁際のテーブル
天窓から差す光が素敵です

広いテーブルにはコンセントがついています。Wi-Fiはもちろん、複合機があるのでコピー、スキャン、印刷などなんでもできます。大量印刷は料金をいただいています。

机が大きいので、たとえば大きいものの製作とか、ミシンとか、そういうことにも使ってもらえたらいいなと思ってます。私たちはちょくちょくこっちで模型をつくってます。

コーヒーと自家製ジュースとお菓子をシェアします

MIGRANTのワークスペースの最大の売り?は、1日500円という格安設定のくせに、朝9時半ごろまでに来るとコーヒーを淹れてもらえて、夕方16時半ごろいると自家製ジュースかお茶と、そのときあるお菓子やフルーツのティータイムをシェアできること。

寺田さんの手焙煎コーヒーは、優しい味でとっても美味しいです。
コーヒー豆の販売もしています。
自家製ジュース。季節によって、梅、あんず、ジンジャー、レモン、しそなど。

最初は、CAFE&ワークスペースという名前にしたし、ドリンクは有料にして、カフェ利用だけでもオッケーというかたちにしようと思っていたのですが、そうすると運営がたいへん。私たちのメイン業務は設計業務なのだから、当然打ち合わせや現場確認で外出することも多いし、ちゃんとCAFE営業するともなると、いちいち今日はやってますとかやってませんとか発信しないといけない。コーヒーは焙煎するのも淹れるのもうちのもう一人の代表、寺田さんの役目なので、寺田さんがコーヒーを淹れるたびに時間を取られるのもだいぶ困る、、。私の自家製ジュースもまたしかり。

さらに、スタッフやシェアハウスの住民たちにはいつもコーヒーや自家製ジュースをふるまっているので、お客さんとして来てくれた人だけお金をとるのもなんだか忍びない。有料ならいいですと言われたら、一緒にお茶もできない、、そんなの寂しい、、

そんなわけで、シンプルに、「そのときいたら振る舞う」スタイルにすることにしました。私たちが居ない日も誰かは留守番でいるようにしているので、ワークスペースは平日いつでも使えます。コーヒーが飲めるかどうかはその時々。たまにいただきもののものすごい美味しいお菓子が食べられたり、気が向いたときに私がつくるスイーツが食べられたりもします。

アヒルのたまごでつくったプリンとシフォンケーキ。民泊用にたまにつくります。

ワークスペース以外のシェアも

新しくつくった2階のワークスペース以外も、マイグラントにはたくさんの場所があります。ぜんぶ同じように1日500円で使っていただけます。

種から育てた芝生広場。ヨガや、デイキャンプにも。
1階にはグランドピアノがあります。仕事時間中も弾いてOK。いつも誰かの音楽が聴こえる場所になったら最高です。
厨房を使ってお料理教室や、1日カフェなどにも。飲食の営業許可を取ってあります。
MIGRANTには工具が一式揃っています。
DIYやりたいけど道具がない方など、使っていただけます。
西側の庭。BBQ台と大きいテーブルとピザ窯があります。
外での創作活動や、BBQだけに来てもらってもOKです。
1階の薪ストーブスペース。薪ストーブの火を眺めながらの読書なんて最高だと思います。
大きい土間と、囲炉裏もあります。
庭にはアヒルと鶏がいます。動物たちに癒されに来るだけでももちろんどうぞ。
堀りコタツのある客間。民泊のお客さまがいないときは、こちらも使えます。
ヨガ会とか、マッサージ師さんの施術場所とかにも。

まかないランチが食べられる

仕事するのはいいけど、ランチに出るのが面倒くさいという方に。マイグラントはいつも昼食をしっかりつくって食べるようにしています。そのまかないがとても好評で、私たちと一緒に食卓を囲んで食べる「まかないランチ」をカフェメニューとして出しています。いないときもあるので事前に連絡をくれるか、来ていただいた人にお出ししています。

いつもは野菜料理中心のおかずたっぷりメニュー。
たまに寺田さんのスパイスカレーが食べられます。
みんなで食べるランチ。自然農園の野菜がたっぷりです。

まかないランチは通常800円。ワークスペース利用の方は、500円で食べられます。1000円あれば、1日仕事してお昼ごはんも食べられて、コーヒーも飲めてお茶もできる、、!?

畑、自然農に興味がある方へ

最近、民泊やシェアハウスの問い合わせの中で、畑をやるために移住したいとか、自然農を学びたいなどといった声が増えています。私たちは去年畑を一から始めて、安曇野で自然菜園スクールをやっている竹内孝攻さんのスクールで学びながら実践しています。

まだ2年目。されど2年目。めちゃくちゃ真剣に学びながら、本気でやってきた2年目なので、我ながらなかなかのいいかんじの自然菜園ができてきました。

レタスとキャベツの区画。葉物が特に美味しいです。
自然菜園全体。育てられるものはぜんぶ育てる、くらいの勢いです。

畑をやりたいけどどうしていいかわからない人、スクールに通うほどではないけど学びたい人など、ワークスペースの始動前に、一緒に畑をやりませんか?毎日8時過ぎからやっています。畑にはかならず、にわとりとアヒルたちも連れていきます。自作の自転車にのせて畑に連れていく姿は、最高の癒しです。

みんな畑が大好き
平和としかいいようがない風景

まとめ

思いつくかぎりのことをつらつらと書いていったら、またしても何屋なのかわからなくなりました。ワークスペースですよ。ワークスペースという名前だけど、要は、うちにきてなにやってもいいですよということです。あいている場所を、シェアしましょう。一緒にご飯食べたりコーヒー飲めたら、なお良いよね。

【ワークスペースの利用】
1日500円/月会員3000円

2階:デスクワーク、創作活動に
1階客間:ミーティング、ヨガ会、マッサージ等の施術など
キッチン:お料理教室など
ピアノ:練習や、お披露目に 他の楽器の持ち込みもうるさくなければ可
庭:BBQや屋外ワーク、創作活動、DIY作業など
芝生広場:ヨガやデイキャンプなど

コーヒータイム:9:30頃
まかないランチ:13:00頃
ティータイム:16:30頃
※コーヒー・お茶は無料。ランチはワークスペース利用者は500円
(出せない日もあります。)

使える設備:Wi-Fi、複合機、模型道具一式、工具一式


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