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自分を信じられなくなる、すべての夜をこえて -漫画「river_village_69」11話 あとがき-

 ※この文章はこちらの漫画のあとがきです。本編と合わせてお楽しみください!



 漫画を書く、表現を作り上げる原動力ってどこから来るのだろうって、僕の場合はほぼ自分の中からで、誰かに読んで貰いたいというよりか、自分が読みたいものをこの世に生み出したい、という気持ちが強い。自己完結型の創作を20年、続けてきた。



 そんな姿勢でよくもまあ作家として食べていくことを志したもんだ、と今となっては思うが、若い頃はそう客観的に自分を見ることも出来ず、自分の引き出しを全てひっくり返しこれでもかこれでもかとネタ出しして漫画にして、しかし評価されないことで世の中を恨み、呪い、そうすることでまた自己を正当化し執筆するという、漫画お化けになっていた。



 子供が生まれたことを切っ掛けに作家の道を諦め、漫画を書くことを止して距離を置いてしばらくして自分が如何に不健康だったかを自覚したけれど、そうして書かない日々が続くと不思議なことに自分の中に漫画を書きたい欲があることを発見。

 長年書き続けてきた惰性で漫画を書きたいだけかも、とは思ったが、ちょうど自分のホームページで連載していた漫画が完結していないし取り敢えずそいつを終わらせてみようか、とネームを書き始めると、止まらない。

 あれよあれよという間に300ページを超えるネームを書いてしまい(今考えるとちょっとハイになってたんだろう)作家になりたいとかどうこうとか、そういうこととは別に、やはり書くこと、作品を生み出すことそれ自体に快感がある、そのことに改めて気付いた。



 そうだね。自分は誰かのニーズを汲んでものを書くことはどうしたって苦手だからきっと漫画で食べていくことは出来ないけど、そうじゃなくたって別に漫画を書いたっていいんだ、自分は自分が出来るようにしか漫画を書けない、だからそうやって書いていこう。

 そうして書き始めたのが、漫画「river_village_69」7話で、この連作漫画を書き上げたら、もしや自分は今度こそ本当に漫画をやめるんじゃないかしら?いや、きっとやめるんだろう、頭の端っこでそう思いながら、続けてきて11話。



 下書きまでやったがどうもペン入れが進まず、漫画を書くって、執筆って、自分との戦いだよな、フッ…などと書けないことに逆に悦に入りながら、また内に籠もって自分の好きな漫画や映画などの作品をどっぷり鑑賞し、自己正当化でもしようかな、最近ゲームしてないからゲームをしようかしら?何か適当な懐ゲーでも…と算段してたところ、ある日突然、執筆依頼が来た。

 随分久し振りに人から依頼が来たことが素直に嬉しかった。苦手だとかそんなことは言ってらんない、きちんと依頼に沿った漫画を、自分が出来る範囲で全力で書こう!(一応こういう社会性も持ち合わせているんですよ…)

 そうやって書き上げたことがすっごく刺激になった。



 あー、やっぱ自己完結型の執筆って駄目だわ!心を病むわ!
 しかして、わたくしの古巣は心を病むそっちの執筆さ!
 よーし外の世界で健康になって力を貰って、また内に籠もって不健康な漫画でも書きますかー!!

 …と、書き上げたのが今回の、漫画「river_village_69」11話。
 コピー本にして北海道コミティア10に持ってきました。



 同人誌イベントに参加するのが17年振り。

 こりゃつまり、初参加とほぼ変わらないわね。よーし!売れなくても泣かないぞー!

 …と、意気込んで会場入りしたのですが、昔の漫画を読んでくれていた方がサークルに来てくれたり、TWITTERでチェックしてくれていた方が本を買っていってくれたり、あれ?あのサークルの方もしや、noteで漫画読んだことあるあの人じゃ…という出会いがあったり、たまたま隣り合ったサークルの方と喋ったら、漫画に対する熱い思いのお話が聞けてすっごく刺激を貰ったり、普段は一人で漫画を書いてて、漫画に関して誰かと出会うことってほとんどなくって、でも、自分の漫画を本を、目の前で買っていってくれる人がいる。そして、北海道にもこんなに漫画を書く人がいる、そのことがイベントに参加することで見えて、感動した。



 ここだ。ここで自分は書けばいいのだ。



 ということで、これから北海道の同人誌イベントに出られる限り参加しようと思います。



 あとね、作家の道を諦めてからこういうことをいうのは止していたんだけど、これからは、原稿依頼も出来る範囲でお受けすることにします。(漫画でもイラストでも)
 ご連絡はTWITTERからでもnoteからでもどちらでもどうぞ!専業ではないので、そこまで生産量はありませんが。



 北海道コミティアで頒布した本はboothでも販売中です。よかったらチェックしてみて下さい。順次新商品も増やしていくつもりです。


 どうぞこれからも今年(2019年)前厄のフレッシュ漫画家(?!)川村マユ見をよろしくお願いします!





 ※以下、今回の、漫画「river_village_69」11話のペン入れ画像をまとめアップします。本編と見比べながら読むのも一興かと。


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スキスキスーッ!!
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川村マユ見

北海道民。カレーを愛する漫画書き。ホームページで漫画公開してます。読んでね! → http://mayutuba.g.dgdg.jp

river_village_69

ホームページで公開しているオリジナル漫画の第7話~です。 これ以前の話はド下手なので、ここから読んだらどうかしら?
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コメント4件

自分の中から生まれ出ずるナニカがないわけじゃないけれどそんなに強くなくて…その意味では羨ましくも思います。
そこが強過ぎて客観視出来ないとプロにはなれないのだな、と自分を振り返って思います^^;
絵で食べてる方はやっぱりストレートに羨ましいです!
生まれ出ずると言っても形にならないで終わる人がほとんどなので、こうして形にできること自体がもうすごいとしか…。私も頭の中にはあるんです、頭の中には…と言い続けて何年も過ぎちゃった。だから本当にその情熱と継続の強さは見習いたいです。
いえいえわたしなんぞ…と謙遜しつつ、褒められることは大好物なので、お言葉はそのまま頂きますw
ありがとうございます!
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