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107 | 新成人らしい。

「平成最後の新成人」なんて大層なフレーズが、まさに自分のことである事実が、とにかく不思議で仕方ありません。著名人が毎年発信する「新成人のみなさんおめでとうございます」の宛先の中に、今年は自分も含まれているなんて、なんだか信じられない気がします。

それでも、3週間前の誕生日その日よりは、成人した実感を与えてもらったように思います。画面の上を無限に流れてくる、同期のキラキラした姿に。

この数日間、いつもに増して、instagramを開くのが楽しかった。綺麗に着飾ったみんながすごく素敵で、そして最後に会った時より身も心も確実に大人になっているのに、結局何も変わらないように見えて。

でも正直、すごく幸せな気持ちを貰うのと同時に、想定外の寂しさも湧いてきました。

成人式や同窓会に出ない決断は1年前くらいにできていたのに、いまさら、「画面の向こうに私もいられたら、どれだけ楽しかっただろう」なんて想像してしまって。「あの子と久しぶりに会いたいなあ、話したいなあ」と考え出すとキリがなくて!

少し気恥ずかしい思い出なんですけど、高校の卒業アルバムのクラスページに、定番のランキングコーナーがあったんです。その中の『80歳まで同窓会に来そうな人は?』という部門で、私はかなりの得票数を頂いて1位になって……

それなのに、きっと人生で一番大事な同窓会に行けないという!とっくに分かっていたのに、昨日辺りから急に悔しくなってしまったんです。

幸い、ものすごく優しい親友が、同窓会会場からビデオ通話を繋いでくれて、厚かましくも少しだけ仲間に入れてもらえて、だいぶ私の心は満たされました。

会場が騒がしくて私の声は聞こえなかったらしいのですが、懐かしい顔を見て、みんなの声を聞けるだけで嬉しかったなあ。ありがとう。

自分も当事者なはずなのに、これまでお世話になった同期たちみんなに直接「成人おめでとう」って伝えたくて仕方ないです。なんでだろう。

自分の大事な友人たちは、みんなそれぞれのスピードで、歩幅で、人生を歩いているんだと思うけど、それでも、彼らが今日一斉に晴れの日を迎えたんだっていう事実が、なんというか、すごく感慨深いです。自分もそのうちの一人であることも含めて。

思い出深い一日。

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