Nars信者だった私が改宗した理由

私はここ何年かNars信者でした。

アメリカに住んでいるともちろんアメリカブランドが一番手に入りやすく、その中でお気に入りを探していたらナーズにたどり着いたわけです。

シーズンごとのビジュアルにもグッときていたし、初めて使ったチークの絶妙な色使いはそれまでフランス系のブランドを使っていた私には度肝を抜かれる感覚があった。

チークごときの話なんだけど。笑

アイシャドウもやっぱり色出しが素晴らしくて、高いけど、結局使うんだから仕方ないよなあ。って思って使っていた。

でも、出会ったしまったのです。

え?なにこれ?すごい。っていうブランドに。

それは日本のブランド、

Addiction 

アディクションはコーセー系の会社が出しているアーティストブランドで、Ayakoというニューヨークをベースに活動しているメイクアップアーティストがディレクションをしています。私はAyakoのメイクに昔超感動したことがあります。その昔、私は大学卒業したばかりでニューヨークの化粧品会社で働いていました。大学は出ていたものの化粧品が大好きでメイクも好きだったのでメイクさんになる勉強をしようかなあと考えながら化粧品会社に勤務していたのですが、その時に新しく創刊されたファッション誌があり、その中で衝撃的に美しいメイクページがあって、そのメイクをしていたのがAyakoさんだったのです。日本に引っ越す時にその雑誌は処分してしまったらしく、もう手元にないのですが、ケビン オークインなどが大活躍していて、アーティストがファッションデザイナーのように注目されるようになっていた時代で日本人のクレジットを見たときのショックはいまだに鮮明に思い出されます。

その彼女がディレクションしたアディクションがデビューしたのは10年前で、その時はもうアメリカにいたし、少々、今ごろ彼女を使うの?っていう感覚もあり(時代遅れというより、日本の会社が今になって?という感じ)、そして自分は子育てに忙しくメイクどころでもなく、アディクションを購入することなくここまできました。

ところが、最近

アディクションに転職した後輩に、アディクションの製品の素晴らしさを熱く語られ、はいよ、はいよ、と聞いていたわけです。

とはいえ、アディクションとナーズは少々似ているところがあり、さらに私ナーズ信者だし、わざわざ日本で買わなくてもアメリカでナーズ買えばいいじゃん、って思っていたわけですね。

値段を聞くまでは。

ナーズとアディクションって同じような値段だと思っていたら、

アディクション、安っ!!!

例えばナーズの大人気製品のチークは

3990円

で、アディクションは

3024円!

単色のアイシャドウは

ナーズ 2700円

VS

アディクション 2160円!


いやあ結構違う!

そして好きなんだけど使いずらいナーズの黒のパッケージ。中身見えないし、おまけに使っているうちにベトベトしてくる。

アディクションはクリアのアクリルで中身はバッチリ見えるし、かと言ってチープな感じもなく。

そして何より、

アディクションの粒子の細かさ!!!!

肌に載せるとまるでクリームタイプをのせたみたいにピタッと、そしてしっとりと発色。

年齢を重ねてシワっぽくなってきた瞼がまるで肌の水分量が上がったみたいに見える。

こりゃすごい。

発色すごい!!って訳ではないのだけど(もちろん色味にもよる)、発色が恐ろしくよろしいと、それはそれで使い方が難しくて、私はどちらかというと重ねてつけてグラデーションが美しくでる、方が好みなので、発色もドハマリしました。

結局、ナーズよりアディクションの方が日本人の肌色や質感を研究し尽くしている感を非常に感じました。

ナーズにはナーズのアメリカらしさ、フランソワナーズ世界観があってそれはそれでやっぱり惹かれるブランドなのだけど、

Ayakoディレクションのアディクションには日本人アーティストならではのこだわりと繊細さがにじみ出ているといった感じ。ニューヨークで長年切磋琢磨してランウエイのメイクもやったニューヨーカーなんだけど、やっぱり根底に流れる日本人職人気質って消せないのね、と思いました。そしてその彼女のこだわりを製品化できる日本の技術力のすごさよ。。。

というわけで、すっかりaddiction にaddictedになったわたしです。





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