小説を「添削」してもらうすすめ

わたしはここでのブログ投稿のほかに、ネット内外で小説を書くことがそこそこある。

このとおり無名のわたしが細々と書いているものなので、公開こそしているものの反応はそう多くない。

ありがたいことに、まあ読んでくれる方も「ゼロ」ではないので、趣味として十分に楽しんではいるが、
ときどきこんな衝動に駆られるという人はわたしの他にもいるのではなかろうか。

この題材やキャラ設定、面白くないはずないんだけどな〜〜〜〜!!!!
なんか……な〜〜んか足りない気がするんだよな〜〜〜〜!!!!!
あとなにかもうひと超えでこの面白さが世間的に見ても申し分ないほど完璧になるんだけどな〜〜〜〜〜!!!!

と。
……まあそれほど傲慢ではないにしても、
「作品の感想がほしい」
「このエピソードやキャラクターについての率直な印象が知りたい」
「世界観設定にすごく凝ったが、この説明で初めて読んだ人にわかったか教えてほしい」
などといったものは、創作活動をする人なら比較的普遍的な欲求なのではないかと思う。

むしろそういった純粋な疑問や興味こそ、自己表現がエンターテイメントへ成長するきっかけになるんじゃないだろうか。

そういう状況に陥った創作者にとって、ものすごくありがたい活動をしている方がいる。

https://note.mu/846n/n/n2fd1c1617d63

彼ことウォンバットやしろさん(以下、ウォンさん)は「創作のお手伝いさん」、
簡単に言えばプロの職業作家の「担当編集さん」のような領域活動を、我々アマチュアを相手にしてくれる方なのだ。

わたしはもっぱらある程度完結した作品について、なにかの節目(印刷所で製本するとか)で完成度を上げたいときに、ウォンさんに「添削」をお願いしている。

「添削」は、まずSkypeやDiscordなどでウォンさんと通話する日程を決めたあと、
見てもらう作品を渡して、通話内でその感想や課題点、こちらが望めば改善のアドバイスなどを伝えてもらう……といった手順で行う。

これがもう、めちゃくちゃためになるし、本当に楽しい。

そもそもウォンさん自身、渡した作品を本当に楽しく読んで下さっているので、
作品の感想を熱のこもった肉声で聞けるというだけでも、なんかもうすごくいい。嬉しい。

わたしは感想と同時にアドバイスもお願いすることが多いが、そのアドバイスというのも
「他から読み取れるこのキャラの性格だと、この場所でこういう語り方はしない気がする」
「ここのこの台詞が魅力なので、蛇足部分を削って特別に引き立てたほうが感動する」
など真剣に読んで下さっているからこそのもので、普通に「言われてみればそうね!わかる!ありがとう!了解了解!」などとなる。
わたしが単純すぎるからかもしれないが。

ウォンさんは「細かいところまで気になって『なんとなくわかったから読み飛ばす』っていうのが出来ないから、たぶん(自分は)読むのがそもそも得意じゃないんだと思う」と仰っていたが、
逆にそういう人に通しで作品を読んでもらえて、直接に話が聞ける経験はとても貴重なのだと思う。

だって、ふつうそういう人って、
たぶん「黙って読むのをやめる」のだ。
もしくは理性的に分析なんかしないで、ただ暴言だけ投げつけてくるとか。

だから正直かつ冷静に、「ここがわからなかったけど、たぶんそれはここの段階でこれについて何の説明もなかったからだと思う」と教えてもらえるのは、とってもためになるしありがたいことなのだ。
それは作品を本気で「もっと面白くなる」と思ってくれている人からしかもらえない言葉なので。

魂を込めて書いた作品を「叩き台」にするというのは、はじめは勇気がいるかもしれないが、
「これってどう見えるんだろう?」と少しでも興味や不安が湧くなら、彼のことを訪ねてみるといいと思う。

……あと本当は「そうして完成した作品がこちらになりまーす!」と自分の作品のセールスもやりたかったのだが、
残念なことにちょうど今、完成品が手元にない。

またお披露目できる機会があればここ(note)で何かしらの報告をするので、ご縁があれば覗いてみていただきたい。

↓※今在庫が切れてますが、増刷の参考にするので気になる方はリンク先に「スキ!」って付けといてくださるとうれしいです。

https://wihadone.booth.pm/items/1187703

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