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ただ、肩の荷がすっきりした話


シェア冷蔵庫プロジェクトを初めて1か月ちょっと。
がんばって!オモシロいね!って言われることが多く嬉しさと同時に
どこか焦る気持ちが生まれていた。

強い想いで始めたはずなのに、時には、もうどうしたらいいか分からない、本当はできっこないものなのでは、と不安になることもあった。

それはなぜか?

食品ロスを町でシェアする冷蔵庫、として運営するとなると、
衛生管理や街を巻き込む仕組み作りなどの準備を徹底的に行わなければならない
なにより成功させなければ価値がない

と、思っていたから。
いや、それ自体は間違いないことで準備はきちんとするのだけれど、私の視界は狭く、このプロジェクトを成功させること(シェア冷蔵庫を設置して自分たちが準備した通りに上手く運営されて利用していただくこと)しか見ていなかったからだ。

わたし、プロジェクトリーダーとして、目指すところはもっと遠くにあると、気づくことができていなかった。というか、想い、はその遠くから来ていたのに、それを無視し、認めていなかった。


これに気づけたのは、ある日同じプロジェクトメンバーであり裏リーダーでもある相方と、お互いに持っていたモヤモヤを共有し原点回帰できたからだ。


迷った時こそ時間をかけて原点回帰

お互いになぜシェア冷蔵庫という存在に惹かれ、今プロジェクトをやっているかを共有した。
今までの経験から、なぜ、出てきた答えにまたなぜを問いかけていく。

そういえば、これ就活してた時もこれで自己分析やったな。

そうすると不思議、私と相方にとってシェア冷蔵庫は自分の理想な社会や自分自身像へのただの手段でしかなかったと分かったのである。
理想も共通していた。
私と相方が頭の中で描いていた理想像は、シェア冷蔵庫が当たり前に使われるくらい社会がシェアエコ精神を持つこと、シェア冷蔵庫はそういった社会のシンボル的な存在になればいい、ということであった。
シェア冷蔵庫を作ることはそうだけれど、フードロス問題の解決の新たな選択肢の一つとして自分ができることを行う、第一歩目として今、取り組んでいるんだ、もっと遠くを見ていいのだと分かった。


だから、今このプロジェクトで大事にするのは
まず一歩目を踏み出すこと。
初めから成功させることではない。


分かった瞬間、すっと、肩の荷が下りた。
あったけど見ようとしていなかった、目の前の進むべき道が見えた。
目指すべきゴールがその先にある安心感を得た。

なんだ、たぶん分かっていたのに、目の前のことで手一杯で、下ばかり見ていて自分でも進むべき方向分からず不器用さぶちまけていたのだ。そのせいでメンバーには沢山迷惑かけたな、と今すごく反省している。
原点回帰、もっと早くからしておけばよかった。

さて、荷が軽くなったところでまた歩き出すとする。

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