「あちこちオードリー」の草薙さんで人生について考える

いつまで頑張ればいいの?


って、宮下草薙の草薙さんが言うとったのを思い出した。「あちこちオードリー」で。しばしばその言葉を思い出しては、分かる~って思う。人生、先が長すぎて見えん。底が深い穴の奥が真っ暗なのと一緒。そんなとこに飛び込みたい奴なんかおらんやんか。たとえ、この穴の奥にちゃんと分厚いマット引いとるんで、って言われたとしても、それでも嫌やんか。ほんまか分からへんのやもん。あるんかもしれんよ、ちゃんと。ていうか、あるんやろ、大人がそう言うんやったら。でも、それでも万が一ってことがあるやんか。無かった時、誰が責任取ってくれんの? 無かったらそれすなわち意味する物は「死」やんか。死んでから責任なんか誰も取れんのやから、この先ちゃんと希望ありますんで、って言われたところで説得力なんかあらへんわな。

私自身そう思ってたもんやから、草薙さんの一言一句はめちゃくちゃ刺さったし、なんとなく仲間意識が生まれてしまって大好きになってしまった。
けど、二度目の「あちこちオードリー」で草薙さん進化しとった。アンミカさんの、聞きようによっては胡散臭いアドバイスを、片っ端から実践してた。びっくりした。なんて可愛くて健気なんや。ちょっとだけ表情も柔らかくなってた。

私は、人が言うてくれたアドバイスを自分勝手に取捨選択する。これは私には合ってないとか、この人は私の何を知っとるんやとか、そう思ったらアドバイス全般にくそ腹が立つ。むしろ逆ギレまでかます可能性がある。自分に都合のいいアドバイスとか、自分が実践できそうな簡単なアドバイスは受け入れる。だって、出来るだろうから。出来へんもんはハナから聞かん。さっきの話じゃないけど、でけへんかったとき責任取ってくれるんですか??? って思ってしまうくそ人間だから。出来ない責任なんか己にあんのに、人のせいにしてしまう。

それがどうだい。勝手に仲間やと思ってた草薙さん、全然仲間じゃなかった。色んなアドバイスを積極的に受け入れて、しかもちゃんと実践して、それで確かに変わってるんやもん。何が仲間よ。おこがましいにも程があるわ。あの「あちこちオードリー」の回見てから、草薙さんをめちゃくちゃ尊敬してる。マジですごいわ、あの人。

なんか、イタい人間なんやなぁ自分、って思う。善意を善意と受け取れないから、善意を鼻で笑って斜に構えたフリして大人ぶってる自分、くそイタいよね。
分かってんのよ。意外と人って、善意で動いてる人の方が多いってこと、分かってんのよ。でもなんでか、人のこと信用するより先に自己保身したくなってしまうんよね。これはどう考えても悪い癖。死ぬほど悪い癖やと思う。

いつまで頑張ればいいの? って草薙さんは言うたけど、多分そういうことじゃないんやと思う。ゴールのために頑張ってるわけじゃないんやろな。頑張るのがもうゴールになり得るんよ、多分。多分そう。そうなんやろ? そうって言え。

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