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ジャガパティ・バーブさんのお誕生日会開催のレポート【ニラー虎ノ門】

2024年2月12日、インド俳優のジャガパティ・バーブさんの誕生日会を開催した。どんな雰囲気だったのか知りたい方や、他のイベントで幹事をしたい方の参考になればと思い、レポートを作成した。


始まりは突然に

1月20日、X(ツイッター)のタイムラインに、インド映画の配給やレストラン運営をしているスペースボックスさんからこんなお知らせが発表された。

ジャガパティ・バーブさんといえば、『ランガスタラム』のプレジデントや、『アラヴィンダとヴィーダ』のバシ・レッディ、『サイラー ナラシムハーレッディ』のヴィーラ・レッディ役を演じた目が印象的なインド俳優さん。

近年は悪役・脇役がメインで、日本で上映されている出演作品はまだ数本しかない。
正直お誕生日会が開催されるなんて思ってなかったから、このお知らせには驚いた。

ランガスタラム公式サイトより引用

もし開催されるなら絶対に行きたい。
きっと昔からのファンの方々が幹事に名乗り出てくれるだろうから、それを待つことにした。

それから3日後……。


一向に幹事が決まらずソワソワし始める

毎日のようにスペボさんの投稿をチェックして、お誕生日会の続報を待つ日々。もし幹事がいなければポスターを掲示しただけで終わってしまう。

あまりにも気になって、スペボさんに問い合わせてみる。忙しいのかしばらく返事がなく、半ば諦めて過ごしていた3日後、返事が来た。幹事はまだ決まってないとのこと。

この時点で1月31日。ジャガパティさんのお誕生日(2月12日)まで2週間を切っている。このまま幹事は現れないかもしれない。

もしジャガパティさんのお誕生日会が開催されなかったら? 
スペボさんに「彼はまだ人気がないようだ」と思われて、グッズの制作に影響が出るかもしれない。来年のお誕生日会も開催してくれないかもしれない。

心配しすぎだろうけど、万が一にでもそんなことになったら嫌だ。
誰もやらないなら、自分がやるしかない。
そんな使命感に駆られて、お誕生日会の幹事に名乗り出ることにした。

幹事としてやったこと(準備編)

幹事のやることは基本的に「参加者の募集・とりまとめ」と「飾りつけ」の二つ。ケーキは人数に応じてスペボさんが発注してくれる。

(1)参加者の募集・とりまとめについて

参加者の募集にあたって、まずはイベント開催の最小人数について、スペボの広報の方に問い合わせた。すると「社長がやると言ったので、一人でもやります」という回答がきた。「誰も集まらなければ、自分一人でやればいいや」と思って、かなり気持ちが軽くなった。

募集締め切りは、ケーキ注文のタイミングに合わせて、開催6日前に設定した。幹事をする上での心配事はドタキャンだけど、スペボの方から「急な病欠はキャンセル料なしで構わない」と言っていただいたので、大変ありがたかった。

■募集方法について

X(Twitter)で参加者を呼びかけて、集める際にはアイキャッチ画像を作ると目に留まりやすい。Xで記載できるのは140文字だけだし、きちんと作り込みたい時はチラシ風のお知らせ画像を作成すると拡散されやすいと思う。

私はそれを知らなかったので、自分のポストを広報の方に伝えてリポストしてもらった。

今見ると必要最低限のことしか書いてない告知だった。
次回はもっとしっかり作り込みたい(反省)

■参加者との連絡方法について

参加者の管理は人数規模に応じて、自分のやりやすい方法でやればいいと思う。私はGoogleの応募フォームは前回のイベントで申し込みエラーがあったことや、自分が見落とすリスクを考慮して、Xで連絡用グループを作成することにした。

連絡用グループを作っておけば、前日までのやりとりや、当日の感想、情報共有も楽にできるので良いかなと思う。

▪️幹事グループと準備を進める

開催が決まってからは、協力を名乗り出てくれた3人と毎日真剣に話し合う日々……。

下記は風船の色についての話し合いの様子。それぞれ写真を投稿しながら、ジャガパティさんに似合うと思う色をプレゼンしていった。


どんな写真もご褒美……


結局風船は私たちのラブをあらわすピンクを購入(笑)。こんなふうに打ち合わせをする日々は部活みたいで楽しかった。悩みもすぐに相談することで解決したので、幹事は一人で抱え込まずに、何人か仲間を募った方がいいと思う。

(2)祭壇の飾りつけについて

推しの祭壇はお誕生日会の華。とはいえ、何を飾ればいいのかわからなくて、幹事グループでアイデアを出しあった。以下、私たちが用意したものを紹介する。

■ファンアート

ファンアートは参加者が各々用意。
Xでもファンアートの提供を呼びかけたけど反応がなく、蔦さん(@tutanoha123)がイラストを描く方に直接お声がけしてファンアートの参加者を集めてくれた。

蔦さんは「ジャガパティさんを昔から好きな方にはぜひファンアートだけでも参加してほしい」と頑張ってコンタクトを取ってくれた上に、ご自身もたくさん絵を描いてくれた。

存在感のある素敵なFAが並んでいるところ

■ペーパースタンド

蔦さん作のペーパースタンド。小さくて可愛い

ペーパースタンドはキャラクターのイラストを切り抜いて卓上に飾れるので、額縁に入れるのとはちょっと違った雰囲気でファンアートを飾ることができる。作り方を蔦さんが教えてくれた。

ペーパースタンドのテンプレートが配布されているので、それを参考に自作しました。
自宅のインクジェットプリンターよりもレーザー印刷の方がきれいに出るのと、ペーパースタンドが自立できる厚さが必要なのでハガキ用紙を選択できるコンビニのマルチコピー機で今回はプリントしました。
おそらく自宅のプリンターでも紙を少し厚めのものにすれば作れるかと思います。
使ったテンプレートはこちらです。

■大型パネル

スペボさんが配給している映画に出演作がある場合、そのポスターを飾ってもらえる。ただ、ジャガパティさんの場合は、出演作ポスターに本人が写っていないとのこと。

「ポスターがないと壁が寂しくなる……。どうしよう……」と悩んでいたら、しャべさん(@shaberemasen)が大型パネルを作ってくれた。

大きいサイズの印刷は家庭用プリンターではできないのでめちゃくちゃ心強かった。高画質のデータはスペボさんに相談したらお借りできた。

この写真があるだけで壁の雰囲気が全然違う

■写真

写真は各自が持参。推しピックにしたり、フレームに入れて飾ったり、電飾クリップで吊るしたりと大活躍。

スペボさん以外が配給している映画は避け、インスタグラム等で投稿されてるプライベートな写真を中心に印刷した。

飾り方は、ジャガパティさんの公式サイトに上がっている、60歳のお誕生日の動画を参考に、40枚くらいは電飾クリップで吊るした。

参考動画もぜひみて欲しい

■生花

お花は飾りたいけれど、参加者に金銭的な負担を強いたくないので、かなり悩んだ。 
「参加者も少ないだろうし、それなりの大きさを買うには一人当たりの負担が多くなるかな……」と言い出せないでいる間にはやしさん(@_ha_ya_shi)が「ファンアートなどは用意できないのでお花を買います」と言ってくれた。

そこに便乗する形で参加者から協賛を募ってお花を飾ることに。最初にはやしさんが声を上げてくれてとても助かった。

「60代の上品でかっこいい男性」をイメージして作ってもらった花束

他の誕生日会を見ていると、参加者以外からもお花のカンパを募ることがあるようなので、呼びかけてもいいかもしれない。

ちなみにニラーさんの近くにある「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ 虎ノ門ヒルズ店」で注文すると受け取りも楽。前日までの注文で予算とイメージに合わせたフラワーアレンジを作ってくれる。

ここのアレンジメントはバスケットを利用するので、そのまま飾って置けるのもポイント高い

会の終了後、お花は小分けにしてラッピングし、参加者に持って帰ってもらうと喜ばれると思う。

■推しぬい・人形

ジャガパティさんの出演作をモチーフにしたお人形も設置。マロニーさんが、『サイラー ナラシムハーレッディ』のヴィーラ・レッディの人形を制作。

すごく可愛いし、衣装の再現度が高くてビックリ! 毛糸をほぐしてつけたおヒゲもすごく雰囲気が出てる。

私も生まれて初めて「推しぬい」を作った。不器用な私が、まさか推しぬいを作る日が来るとは思わなかった。
キリッとしたお目目がジャガパティさんに似てて
結構気に入っている。

夜なべして作ったパテル・サーの推しぬい

■ケーキ型模型

ピックを引っ張ると、中からドゥルルッと無限に写真が出てくるケーキの模型はマロニーさんが作成。先ほどの公式動画を参考に100均の材料で再現したと言ってたけど凄すぎる。

ピックを引っ張ると…
写真がドゥルルッ

■その他

他にもジャガパティさんのイニシャルであるJBさんのライトや、ハッピーバースデーの文字の風船、名前のパネル、海外から輸入したDVDなどあらゆるものが祭壇に捧げられた。

正直、開催前は「ヴィジャイ・セードウパティさんやリティク・ローシャンさんの誕生日の祭壇みたいにいっぱいにはならないだろうな」と思ってた。

でも、参加者それぞれが「ジャガパティさんの祭壇をスカスカになんてさせない……!」という強い気持ちのもと色々用意した結果、こんなに愛の詰まった祭壇になった。

入り切らないほどグッズが集まる祭壇
みっちり

memo:あると便利な持ち物

・名札(ネームホルダーはニラーさんにある)
・写真立て(ファンアート用)
・セロテープ、養生テープ
・ラッピングペーパー、アルミホイル、キッチンペーパー(花を小分けする場合)
・バルーンを膨らませるポンプ
(百均のやつだと時間がかかるので、時短で膨らませたいなら下記がおすすめ)

※文房具、テーブルクロスはニラーさんの備品をお借りすることもできる。

もしお花が準備できなかったり、祭壇に隙間が目立ちそうな場合は、お花紙でお花を作っても可愛いと思う。縁をギザギザにするとダリア風、丸く切ると牡丹みたいになる。畳んで持っていけばかさばらない。

今回は祭壇がいっぱいだったので使わなかった


ここまでが前日の準備。
次からは当日の流れを紹介する。

幹事としてやったこと(当日編)

■早めに会場入りして準備を始める

幹事は、事前準備のために早めに会場入りしないといけない。ちなみに今回の会場は、スペボさんが経営している「ニラー南インド料理 虎ノ門ヒルズ店」。ランチタイムは行列ができる人気店だ。

この日は貸切にしてくれた

とくに準備に時間がかかりそうなのは祭壇。1時間で足りるかもしれないが、私は心配性なので2時間前に行った。店内に入り、外国人スタッフのバンさんと話しながら準備を進める。

バンさん「あなたのオイシイどこですか?」
私「オイシイ?? オイシイはキッチンにあるのでは?」
バンさん「NO、あなたのオイシイ、オイシイ・・・」
私「(オイシイ=推し=祭壇のことかな?)私のオイシイはここです!」

Google翻訳と想像力を駆使してコミュニケーションをとっていく。バンさんはすごくいい人で、「あなたのハッピーは私のハッピー!」と言いながら、祭壇用のスペースを作り、壁のポスターを『ランガスタラム』にしてくれた。

それに、2枚の特製ポスターも。

この日のために作られた特別なポスター

『ランガスタラム』のポスターは主演のチャランさんしか写っていないので、ジャガパティさんの写真を配置したB1のスチールを、スペボさんが2種類用意してくれたのだ。
当日このポスターを見たときはすごく嬉しかった。

準備している間に次々に参加者が合流し、一緒に祭壇を飾り付けていった。

■乾杯の挨拶

参加者が全員集まったころには、インド料理のブッフェもスタンバイOK。

南インド料理が食べ放題

ノンアルコールのフリードリンク制だけど、ワインを一杯ずつサービスしていただいたので、まずは乾杯のあいさつ。

ブッフェで食事をとってもらってから、参加者に自己紹介をしてもらう。今回はジャガパティさんを好きになったきっかけや、オススメしたい映画、推しポイントなどをP Rしてもらった。

今回「2〜3作品しか見ていないので参加していいのか悩んだ」という方が多かった。
同じ理由で参加をやめた人もたくさんいるはずなので、次回からは「ちょっと気になる程度でもお気軽にご参加ください」というふうにアナウンスしたいと思う。

■新旧ジャガパティ出演作のPVを鑑賞

その後は席替えを挟みつつフリートーク。
事前にマロニーさんがジャガパティさんのお誕生日用にYouTubeの動画リストを作ってくれたので、それを店内の大型モニターで流したところ、みんな夢中で見入っていた。

(※ニラー虎ノ門の大型モニターはyoutubeが内蔵されているので、事前にリストを作っておけばパソコンを持っていかなくても使用できる)

ジャガパティさんがヒーロー役をやっていた過去作から、近年の悪役まで幅広い映画のトレーラーやMV、インタビュー動画を見て「この作品何?」「これはね・・・」という会話が弾む。

衣装のクセが強くてびっくりする「Anthapuram Movie」のビデオソング

ジャガパティさんは最近はかっこいい悪役が多いけど、昔の役は可愛いところもいっぱいあって振り幅が大きい。例えば『ハマヌーン・ジャンクション』ではジャガパティさんがお姫様だっこされたり、おんぶされながら戦ったりする。可愛さ爆発でギャップ萌えが止まらない。

最初は「初対面同士で3時間、ネタに困らないか?」という心配もあったけど、動画を見て有識者が解説する流れが自然にでき、夢のように楽しい時間が過ごせた。

■ケーキと共に記念撮影

会の後半になるとケーキが登場。
品薄でなかなか手に入らなかったプレジデントのアクスタもいくつか販売してくれたので、並べて一緒に記念撮影。

圧がすごい

温かなチャイとケーキを楽しみながら、しばし歓談。その間ひっそりと席を離れ、花束を小分けにしておく。

■ポスター争奪じゃんけん大会

歓談中、参加者から「プレジデントのポスターがほしい」という声が。
前述したように、スペボさんが今回のために特別にプレジデントのポスターを2種類印刷してくれた。これは市販されていないし、入手困難なものだ。

それを聞いたスペボの方が「2名にあげる。欲しい人?」と聞くと、みんながワーッと手をあげた。急遽じゃんけん大会を開催し、勝者の景品となった。アクスタの在庫も用意してくれたし、スペボさんのサービス精神は本当にすごいと思う。

このポスター、市販してほしい

■片付け

最後に一人ずつ感想を言って、お誕生日会は終了。3時間の会の終了後は片付け。ほとんど全員が手伝ってくれたので、1時間以内にきれいに撤収できた。ゴミはニラー虎ノ門さんで捨ててくれた。
小分けしたお花を渡し、お土産交換をして解散となった。

お礼と感想

今回一人のキャンセルもなく、無事にお誕生日会を開催できて本当に良かった。誕生日会をやると決めたスペボの方、当日までサポートしてくれた広報の方、ニラー虎ノ門のスタッフの方々、手伝ってくれた方、参加してくれた方に感謝している。

私はファン歴も浅いし、運営で至らないところもたくさんあった。でも、足りないところを補って余りあるパワーを持つ仲間たちと連携できたおかげで、すごく良いお誕生日会ができたと思う。

開催の思い出に、参加者から許可を得て、感想を掲載する。

自分の投稿も記念に
こっそりFAも描いてた
ジャガパティさんのFAをたくさん描いてくれて、動画を解説してくれた有識者
今回とにかくいろんなものを用意してくれたマロニーさん
「私は絵が描けない」と言いつつ、絵以外は何でも生み出せるマロニーさん
静岡から駆けつけてくれたねずさん
私も翌日までお腹いっぱいになるくらい食べました!
ねずさんがご本人の写真を参考に描いてくれたFA
お花の購入を呼びかけてくれて、ご夫婦で参加されたはやしさん
若かりしジャガパティさんもいいよね
迷わず来てくれてありがとう! 
英語の投稿もしてくれたキムロニウムさん
時間がない中、シンプルな色あいのかっこいいFAを描いてきてくれました
サングラスと毛糸の花のアイデアがすごい!
マロニーさんのプレイリストを蔦さんが解説するコンビネーションが良かったですね
今回大型パネル印刷をしてくれたしャベさん
本当愛がいっぱいの祭壇だったね
センスありすぎるお土産の数々

最初はお誕生日会の幹事をやろうかどうか迷ったけれど、勇気を出して本当に良かったと思う。
ジャガパティさんは、普段XのTLでそんなに話題に上がることがなく、寂しく感じる日もあった。 
でもお誕生日会の場ではみんながジャガパティさんの話をしていた。それだけで最高の空間だったし、幹事をして良かったと思えた。

最後になったけど、ジャガパティ・バーブさん、お誕生日おめでとうございます。
日本にはあなたのことを大好きなファンがたくさんいます。
どうぞ、いつまでも健康で、幸せにお過ごしください。

Happy birthday, Jagapathi Babu. There are many fans in Japan who love you.
Please stay healthy and happy forever.


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