スター・ウォーズEP9が最高でEP8が最低だった理由

EP7「ジェダイの覚醒」に始まるスター・ウォーズ第3次三部作が終わった。EP7と同じくシリーズ最終作品であるEP9「スカイウォーカーの夜明け」はJJエイブラムズが担当。心底彼で良かったと、ラストまで見て思った。

JJは、ファンに愛された旧作品のリブートで定評がある。スター・ウォーズより早くから強固なファンコミュニティを持っていたスター・トレックを新しい俳優、新しい世界線で作り直したリブート作品「スター・トレック」を、ほとんどのファンが納得するモダナイズでやり遂げた。ファンが喜ぶキーフレーズ、場面もあちこちに散りばめられ、「分かってる」脚本と演出だった。もちろんJJらしいスピーディーな編集は新しいファンも飽きさせない出来栄えになっていた。

EP7に始まった新三部作のラストは、そういった、JJらしいリブート手腕がうまく生かされ、ファンサービスと作品世界をうまく融合させたものに変わり、最後の数十分からラストに至るまでは往年のファンを感涙させるものだった。

それに対して、ライアン・ジョンソン監督のEP8「最後のジェダイ」はどうだったか。スター・ウォーズの2作目であるEP5「帝国の逆襲」はシリーズ全体を通しても最高の胸熱展開で、「カーンの逆襲もそうだったし、やっぱりシリーズ2作目はいいもんなんだな」と期待してたら、これまでで見た全映画の中でも最低の出来だった。

その理由を列記しておこう。

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