サウンドチェック放送について

今日はbackspace.fmがお休みのため、突発的に単独サウンドチェック放送を行いました。そこで話した内容や機材セットアップについて、Backspace Magazineで少し補足しておこうと思います。

まず、環境について。

放送は、ヤマハのオーディオインタフェース、AG03に入力したAston Originからボーカルを、KORG microKEYS Air 61をMacBook AirにUSB接続し、macOSのApple MainStage 3を音源に演奏したものを、ミックスしてMixlrに送り出しました。Mixlrはいつもbackspace.fmのライブで使っている音声サービスです。

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いつもAG03から取り出すのはボーカルマイクだけなので問題なかったのですが、今回は楽器演奏も一緒に流したかったので、AG03の設定をいつもと変える必要がありました。それがうまくいくかどうかの実験だったわけです。

Aston Originのボーカル音声は通常、AG03から流れます。MainStageで弾いているサウンドも、AG03を経由して、モニタースピーカーやモニターヘッドフォンから流れてきます。自分で弾き語りしてそれをモニタリングしている分にはそれで問題ないのですが、それを音源として他のサービスに流すときに問題が生じます。

これは、「Aston→AG03→モニター」と「MacBook Airのシステムサウンド→AG03→モニター」という2つの流れを聞いているだけで、単にAG03のサウンドを録音する場合には、Astonのマイクからの音しか入らないのです。Mac側のアラート音とかも入らないのでいいのですが、この場合には困ります。

Macから出るサウンドをいったんAG03に取り込んで、マイク入力などAG03で入力したサウンドとミックスして出力する必要があります。これがループバック。オーディオインタフェースにはその機能があるものとないものがありますが、ライブ配信をやる場合にはあったほうがいい。

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AG03には、「LOOPBACK」というボタンがありました。通常はINPUT MIXにしているのですが、これをLOOPBACKに設定すると、Macから出てくる楽器演奏と、AG03に差したAstonのボーカルがミックスされて、Mixlrに送られます。放送ではこれがちゃんと届いているかどうかをチェックしていたわけです。

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演奏に使っていた音源はこれ。AppleのMainStage 3。MIDIインタフェース代わりのUSBケーブルでKORG microKEYS Air 61で演奏しました。けっこういいサウンドだったでしょう?

Steinwayのグランドピアノ、Fender Rhodesエレピ、Hammond B3オルガンなど、多彩な音源がそのまま使えます。エフェクターもAudioUnitsというプラグインで追加したり変更したりできるので、MacBookとMIDIキーボードさえあれば、余計な機材が不要という、ライブにとても便利な代物です。それでいて3600円という、実質タダみたいな値段で提供されています。こういうのがあるから、音楽プレイヤーはMacから離れられないわけです。

最後に、サウンドチェックで紹介した、ユーミンのカバーアルバムは、「You & Me〜あの日に帰りたい」です。ジャニス・イアン、ジュリア・フォーダム、シーラ・E、スーザン・ボイルなどがユーミンの初期名曲をカバーしています。いいですよ。

機材についての詳細は、こちらをどうぞ。

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