スプリンターズS2019考察

スプリンターズS2019考察

スプリンターズS出走予定馬の賞金順上位16頭の考察になります。
評価は☆~★★★★★の10段階です。
★=1、☆=0.5で評価しています。★★★☆なら星3.5みたいな感じですね。
[]内の数字は過去15年のものとなっております(新潟開催も含む)。グランアレグリア、ステルヴィオは回避予定のため、記載していません。
 もし記事が良かった~って感じていただけましたら是非是非サポートして下さいね(*°∀°)=3。今回もサポート特典ありです!Mラジの番外編が聴けるパスワードをサポートの返信メッセージで送らせていただきます。「競馬との向き合い方」というテーマでTAKUYAさんと喋っていますので、是非是非チェックしてみて下さい^^

【サポート特典】 
記事名:「Mラジ番外編 競馬との向き合い方」 
URL:https://wp.me/p83MrI-n5


1.ダノンスマッシュ

SC(L)系 評価★★★★
 ロードカナロア×ハードスパンのSC(L)系。父のロードカナロアはL主導のまとまった種牡馬で、母父はダンチヒ系のS系種牡馬となっている。同馬は父から量とLを供給しつつ、母父からはSとスピードを供給しており、大変バランスの良い短距離馬となっている。前走キーンランドC組は[2-3-5-42]。ここから1着馬に限定すると[1-1-1-8]でやや相性は悪いか。ただ逃げて勝利していた馬が3頭いて[0-0-0-3]と全て人気より凡走と全滅なため、そこは回避している。同馬は逃げずに1人1着。また年内3走しか消化しておらず蓄積疲労、鮮度面からもマイナス面は少ない。1番人気は確定だと思うので、邪魔をされにくく距離損も少ない中枠~やや外目の枠を引きたい。


2.タワーオブロンドン

L系 評価★★
 Raven's Pass×DalakhaniのL系。藤沢厩舎の外国産馬らしく、大型で量、体力優勢のL主導の馬。前走は頭数減に加え、開幕週の中頭数という摩擦薄の条件が良いというのは分かっていたが、間を突いてHペースを2着に激走した後だったので、評価は出来なかった。そういう意味では、想像を上回る走りをしたのは事実で、同馬を再評価しなくてはいけないだろう。しかしセントウルS1着馬は[1-2-1-8]で、1人1着馬でも[1-0-0-3]と決して相性は良くない。やはり急坂コースのレベルの高いG2戦+中2週ということで、どうしても疲労が残るのだろう。中1週での激走後に中頭数から多頭数アップG1という臨戦。流石にここも評価はしづらい。来たらお手上げ。


3.ミスターメロディ

S系 評価★★★
 Scat Daddy×Deputy MinisterのS系。父はヨハネスブルグの直子で、母父も米国産のダート種牡馬。いかにもスピードとパワー優先のS系配合と言った感じになる。高松宮記念の勝ちが連チャンならセントウルの負け方は嫌な感じに映るのだが、同馬の場合阪急杯でも凡走しており、ガス抜きが出来ている。叩き良化型のC系藤原厩舎の影響もあるのだろう。前走セントウルS6着~9着馬は[0-1-1-19]。巻き返したのはマヤノリュウジンとメイショウボーラー。2頭ともセントウルSでは人気以上に凡走しつつ、2走前は掲示板に載っており、交互の形だった。同馬も形としては綺麗で悪くない。ただ阪急杯の負け方よりは淡白なのは気になるが…。


4.レッツゴードンキ

SC(L)系 評価★★★☆
 キングカメハメハ×マーベラスサンデーのSC(L)系。父は量が豊富なM系種牡馬で、母父は体力型のL系種牡馬。桜花賞より前は量が豊富で、いかにも母父が強く出たL主導の馬だったが、休みを挟んでから馬が激変。気付いたら暴走逃げの制御出来ないS系馬となってしまった。現在は少しずつSを制御できるようになり、また距離を短くすることで飽きさせる時間を減少させ、同馬の良さを活かすことに成功した。休み明けでマイルG1からの馬は[2-2-1-9]とまずまず。実際同馬も2年前にヴィクトリアMからここを2着している。今年の阪急杯、高松宮記念は強い内容で、能力に衰えがなければ走破圏内。外すぎると物理的に届かない恐れがあるため、内~中枠が欲しい。


5.セイウンコウセイ

S系 評価★★☆
 アドマイヤムーン×CapoteのS系。アドマイヤムーンはS主導のまとまったタイプが多く、同馬もS~SM系。父は現役時代はJCを制してスタミナも保有している馬だったが、産駒にはスプリンターが多い。隔世遺伝でエンドスウィープの影響が大きいのだろう。同馬もその特徴を受け継ぎつつ、母方がシアトルスルー×ミスプロの米国色強い配合でSを強調されている。前走キーンランドC6~9着馬は[1-0-1-11]。巻き返したのはスノードラゴンとドリームバレンチノ。セントウルSの時と同様、人気より軽く凡走しつつ2走前は2頭とも連対しており交互の形だった。同馬も5人6着で2走前は3着に好走しており、悪くはない。母母父のMiswakiが道悪特注。馬場が渋って逃げたい。


6.ディアンドル

SC系 評価★★★★
 ルーラーシップ×スペシャルウィークのSC系。父は体力優勢のL系種牡馬で、母父はSとCを供給する種牡馬。血統的には中距離血統だが、母が新潟千直勝ち、母母がフェニックス賞勝ち馬で、同馬も短距離馬に出ている。同馬の良さは1番人気1着の多さ。1番人気はマークがきつく、1人1着はそれだけでポテ証明になる。前走北九州記念組は[2-0-1-11]。こちらも人気より走った馬は[0-0-0-6]と相性が悪く、ここに同馬も該当。やはり同馬の不安要素は前走の激走で、前哨戦を負ける形なら軽い凡走後が良い。しかし昨年連チャンぽかったダイメイプリンセスが4人2着から10人4着。前走は出遅れながら先行して差し馬有利の流れを3人2着と出色の内容。鮮度とSでどこまで。


7.ファンタジスト

SM系 評価★☆
 ロードカナロア×ディープインパクトのSM系。父、母父共に量系のM系種牡馬で血統的にはLM~M系。同馬は母母父にデインヒルがおり、そこがSを供給している。まあ父もスプリンターではあったが。前走セントウルSで2着に入線し、4走振りに馬券内に入った。前走セントウルS2着馬は[3-1-0-7]と好相性。過去15年で3勝を挙げており、これは1着馬よりも多い数字になる。ちなみに連対したのはロードカナロアが2回とテイクオーバーターゲットとラブカンプーの3頭。全馬セントウルSでは2番人気以内に支持されており、人気より激走という形ではなかった。人気<着順の2着馬は[0-0-0-3]。同馬も2走前惨敗しており、前走が急変となると反動が大きそうではある。


8.ラブカンプー

SC(L)系 評価☆
 ショウナンカンプ×マイネルラヴのSC(L)系。父からSを供給し、母父からCを供給している配合になる。当初は一本調子なSL系といった走りを披露していたが、昨年秋の連続好走でCも証明した。特にスプリンターズSが秀逸で、混戦の人気落ちなら疲労を耐えてもう一度走るというのはC系の特徴になる。ただやはりそのツケが大きかったのか、はたまたSが強いゆえか、それとも父が早熟傾向があるのか、まあ理由は色々とあるだろうが、今年は凡走を続けており、良いところが全く出ていない。とりあえず共通しているのは許容範囲以上に頑張ってしまい反動が出たということ。セントウルS10着以下も[1-0-0-13]。巻き返したのはG1馬だったローレルゲレイロのみでは。


9.ダイメイプリンセス

SL系 評価★★☆
 キングヘイロー×ダンスインザダークのSL系。父はパワー、体力型のLorS系種牡馬で、母父はSM系の種牡馬。かつては新潟千直で強かったが、少しずつ重い質が得意になり本質に近づいてきた。鮮度や勢いがあると許容外の条件でも好走出来るが、同馬はその最たる例だろう。ただまあ千直もSが生きるという点では一緒で、Sという面において親和性が高いかもだが。前走セントウルS6~9着組は人気で凡走の形がよく、一応同馬も当てはまっている。実は昨年の◎が同馬だった。Sの連チャンを期待してのものだったが、出遅れにより全てご破算に。今年は勢いが乏しい上に、先行力も落ちているため厳しいだろう。まあ人気も無いので押さえるくらいならだが。


10.リナーテ

LS系 評価★★★
 ステイゴールド×OrpenのLS系。父はC系の代表的な種牡馬になるが、母父がダンチヒ系で同馬はCっぽくない。馬群を突く競馬も出来るかもだが、やはり量、体力の塊だったサトノダイヤモンドの半妹ということで、同馬にも量やL要素が備われているのだろう。前走のキーンランドCは1~3番人気が独占するレベルの高いレースだったので、そこで3着は好内容。しかもキーンランドCはUHB賞からの相性がすこぶる悪いため、その点でも良く頑張ったと言える。前走キーンランドC3着馬は[0-2-0-4]。3人気3着後は絶妙なラインで人気落ちなら面白そうなローテ。初G1に加え、1200m重賞もまだ1回しか使われておらず鮮度面ではまだまだ上位。馬場、展開次第だろう。


11.モズスーパーフレア

S系 評価★★★☆
 Speightstown×Belong to Meという配合馬で、いかにも米国産のスピード色強いS系馬になる。 父の産駒には他にマテラスカイやリエノテソーロがいるが、やはりどちらもS主導の馬。前走北九州記念組は前述した通り[2-0-1-11]で、人気より凡走した馬だと[1-0-1-4]。同馬はHペースに巻き込まれて負けたアストンマーチャンに臨戦が近く、臨戦面では良さそう。しかもその前走は前半32.7を逃げられずのものだったので、苦を味わっての4着は評価に値する。問題は中山実績があるせいかは分からないが、現時点で3番人気は穴人気し過ぎでそこは気になる。今開催の中山は過剰人気のトロワデトワルも逃げ切っているような馬場。今の馬場が継続されているかが鍵を握る


12.マルターズアポジー

S系 評価★
 ゴスホークケン×Old TriesteのS系。父、母父共に米国色強いスピード馬で、同馬のSもそこから。今は2017年の関屋記念以降勝ち星がないように、不振期に入った状態になる。前走ダート戦使用馬は5頭いて[0-0-0-5]。ただ全馬0.6差以内には走っており、そこまで相性は悪くない。まあでもさすがにこれだけリズムが悪いと、この短縮+ダ→芝を持ってしても厳しいか。それに中距離で頑張ってきた馬がスプリントで先手を取るのは無謀に近く、陣営も勝とうとは考えてはいまい。ここで走る意欲を戻してからの、延長マイルでの逃げられなかった逃げ馬という姿が目に浮かぶ。逆に言えばそれだけのショック療法を使っても負けるようなら、いよいよ引退かもしれない。


13.アレスバローズ

CS系 評価★★★
 ディープインパクト×トニービンのCS系。父は量系のM系種牡馬で、母父はSやCを供給する種牡馬。トニービンは種牡馬時代はC系の代表的な種牡馬だったが、母父に入ってからはS系になっている。トニービンは孫の代になるとSっぽい馬が多く、ジャンポケも純粋なC系の産駒は見当たらなかった。同馬はそんな父のSな部分を受け継ぎつつCも入ってCS系となっている。過去の同配合の馬だとコティリオンに近い。今年に入ってから結果はあまり出ていないが、シルクロードS、CBC賞、北九州記念あたりの内容は悪くない。特に前走はC系が出遅れた挙げ句に、大外をぶん回しての6着だったので、内容は濃かった。とにかく最低条件として内枠に入ることと出遅れないこと


14.ノーワン

S系 評価★☆
 ハーツクライ×CaerleonのS系。父は体力優勢のS~SM系種牡馬で、母父は量が豊富なL系種牡馬になる。同馬はいきなりの重賞戦だったフィリーズレビューを短縮+差しで激走したようにあまりL要素は感じない。父の勝負強い部分を受け継いだ感じの馬になる。またCaerleonの奥にもSadler's Wellsが控えており、血統的には完全に2400m以上という感じでかなり異質の馬。フィリーズレビューの内容を見る限り、いきなりの大幅短縮とアップ自体は問題ない。あとは単純にポテンシャルが通用するかどうか。桜花賞でもう少し頑張っていたら面白かったが…。オークスから直接というローテは過去に例がなく、買い要素は見つけにくい。とりあえず内枠は引きたい。


15.イベリス

S系 評価★★☆
 ロードカナロア×ボストンハーバーのS系。父は量が豊富なL主導の種牡馬で、母父は米国のSL系種牡馬。ロードカナロアはこれで3頭目。Lっぽい種牡馬でも短距離ならしぶとい面を見せるのは面白い。同馬は母父の影響でやや淡白な面が見られ、SLチックの馬になる。ではなぜSL系ではなく、S系にしたかと言うと、セントウルSで意外と頑張っていたから(笑)。ただ高速馬場の開幕週だったので、そこでしぶという走りを見せてもC要素を保有しているかは微妙なところ。ボストンハーバーという輝かしい名前があるので、将来的にはそっちになるだろう。前走セントウルS3着馬は[0-0-0-3]。凡走馬は差し馬ばかりで、先行力と鮮度のある同馬にはやや希望の光


16.ハッピーアワー

L系 評価★☆
 ハービンジャー×ディープインパクトのL系。父は体力優勢のL系種牡馬で、母父は量が豊富なM系種牡馬。父は一時期C系馬を輩出し、新星ハービンジャーと自分たちが勝手に呼んでいたが、その勢いも今は低迷してきた感じで最近はまたL主導の馬が中心となってきている。同馬もおそらく旧型のハービンジャーで母父の量も相俟って、L主導の馬。戦績を見ても、延長少頭数の外枠だったデイリー杯で好走し、アップのNHK、短縮内枠のキーンランドで凡走しておりLっぽい。前走キーンランドC10着以下は[0-0-0-6]。出遅れて後方そのままの内容は物足りない。母父ディープインパクトが鮮度要求率の高い種牡馬なので、初古馬G1という鮮度だけで太刀打ちできるか?


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