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フローラS2024全頭考察

フローラS2024出走馬の全頭考察です。
評価は☆~★★★★★の10段階で評価しています。※[]内の数字は過去15年で集計

最終結論はMラジブログに上げますので、よろしくお願いします!もし記事が参考になったよor面白かったよと思っていただけた方は、いいねや拡散して頂けると泣いて喜びます。では行ってみましょう!


📄東京芝2000mについて

1コーナー奥のポケットからスタートし、2コーナーまでの距離は約130mで、明確に外枠は不利なコース。下級条件ではスローに流れて先行馬が活躍するシーンもあるが、クラスが上がると差し馬が台頭し、スローで流れても逃げ馬の残りは難しくなってくる。上がり最速馬の成績が良いように瞬発力はもちろん重要だが、それ以上に地力が求められてくるコースと言える。

📄注目データ

✅先行馬、内枠の差し馬

先行馬は[5-7-6-35]で、複勝回収率は176%と高い。穴ならやはり先行馬。また、差し馬は1~3枠が[4-2-5-30]に対し、4枠~8枠が[2-4-3-61]なので、内枠から狙いたい。

✅戸崎圭太

[1-2-2-4]で、掲示板を外したのも1回だけ。当日5人気以内に限定すると[1-2-2-1]になり、全て掲示板。

📄出走馬全頭考察

1.アドマイヤベル L系 評価:★★☆

スワーヴリチャード×NumerousのL系。前走2000mの1勝クラス使用馬は[2-2-1-36]。1勝クラスはスローになることが多いため、同距離で後方から運ぶ馬の場合、開幕週のスピード馬場に付いていくことができない。現にこの組で初角7番手以下の馬は[0-0-0-21]。アドマイヤベルは初角6番手なので、ギリギリクリア。ただ、前走の1000m通過61.6はかなり遅く、今回は位置取りを下げてしまう可能性が高い。タイプ的に馬群は向かないため、中~外枠を引きつつ外もある程度伸びる馬場が欲しい。開幕週らしいイン有利の馬場だと、手こずるかもしれない。

2.エルフストラック L系 評価:★★

カリフォルニアクローム×ダイワメジャーのL系。カリフォルニアクロームは現状ダート>芝の種牡馬で、またかなり揉まれ弱く、M3タイプはL主導に映る。延長+逃げられなかった逃げ馬や、短縮でもダートなら道悪の高速馬場で先行するなど、摩擦の少ない形が理想的。そのため、前走のように中頭数で単騎で逃げる形はかなり合っていたと言える。前走逃げていた馬自体も、全体で[1-1-0-10]と相性はイマイチで、今回苦→楽の臨戦でないことは明白。今回もどれだけ楽に単騎で行けるかが鍵を握るだろう。

3.カニキュル LS系 評価:★★★

エピファネイア×ゼンノロブロイのLS系。エピファ×ロブロイはここにきて少しずつ活躍馬が出てきており、3歳世代だとイフェイオンやジュンゴールドがOP以上で勝利している。カニキュルはまだ全容は見えていないものの、同配合の馬たちを見る限り主導はLっぽく、同馬もLS系あたりだろう。まあまあポテンシャルを見せていたイフェイオンが桜花賞を内枠から凡走したのを見るに、外枠激走後の内枠が合うタイプとは言えず、揉まれて凡走後の外枠替わりなど、Lのオプションで買うのがベター。同馬は出遅れ癖があり活性化に乏しいため、内枠で中団だと揉まれ弱さが露呈しそう。ある程度ポテンシャルは見せていると思うが、位置取りに課題は残る。

4.クリスマスパレード L系 評価:★★★

キタサンブラック×BlameのL系。キタサンブラックは、かなり牡馬>牝馬の種牡馬で、牝馬だとキタサンの持ち味である体力、量が発揮しきれず、中途半端な印象を受ける。牝馬の活躍馬はコナコースト、ラヴェル、ヒップホップソウルくらい。クリスマスパレードは、この中ならラヴェルやヒップホップソウルに近いイメージで、キタサンブラックらしい体力、量で押すタイプ。前走2200m以上の1勝クラスで1着だった馬は[1-0-1-1]。好走した2頭は、4角5番手以内で、短縮に対応しやすい形だった。母父ロベルト系、母母父がコロナドズクエストなので、血統的には完全に中山>東京向きの印象だが、同馬に印を打たざるを得ないくらい周りに活性のある馬が少ない。一応新馬戦で多頭数戦を走っているのもプラスで。

5.コスモディナー S(CL)系 評価:★☆

ダノンバラード×ヘクタープロテクターのS(CL)系。父のダノンバラードは、ディープの直仔でありながら、ディープらしい軽さはなく、現役時代から35秒前後の上がりを好む持続質戦向きの馬だった。産駒も似たような傾向で、中山や北海道など、時計の掛かる馬場を好む体力型S系といった感じ。コスモディナーは阪神JFで9着に走っているため、ここでも能力は引けを取らないが、開幕週の東京芝2000mはいかにも適性的に不向き。上がりを誤魔化すには昨年のゴールデンハインドのように、逃げるくらいしかないか。

6.コンテソラーレ S(LC)系 評価:★

リアルスティール×High ChaparralのS(LC)系。父のリアルスティールは、現状芝ダート兼用のイメージが強いものの、個人的にはダート適性が高いというより、芝での高速適性が低いせいで、結果的にダートに活路を見出しているようにも映る。コンテソラーレも例に漏れず、2走前不良馬場で2着したあと前走はダートで初勝利を挙げている。ダート、芝での連対実績を保有しているのは経験の多様性という意味では面白いが、同馬もコスモ同様東京ではスピード不足の印象で、この条件替わりがプラスには働かなさそう。母方が欧州系も相まって、もっと時計の掛かる馬場向き。

7.サンセットビュー CL系 評価:★★★

ドゥラメンテ×TapitのCL系。父、母父共にパワーがあって、ダートでも走れそうな配合。しかし、同馬は小柄な牝馬ということもあり、パワー、体力というよりかは、まとまっているCL系っぽい馬か。前走クイーンC組は[0-2-2-9]。好走した4頭は全馬当日初角5番手以内で、クイーンCでは4頭中3頭が初角7番手以下だった。延長臨戦となるため、差し→先行の位置取りショックとの相性がいい。特に分かりやすいのは21年のスライリーで、○×○のリズムに加え、位置取りも初角6番手→10番手→3番手というバウンド式になっていた。先行経験があるのに、クイーンCで差し損ねた馬が狙い目。サンセットも前走は出遅れてしまって不可抗力の部分も大きかったので、未勝利戦のように先行できれば穴で面白い。もう少しポテンシャルの証明があればより良かったが…。

8.トロピカルティー CL系 評価:★★

リアルスティール×AlamosaのCL系。小柄な牝馬ということと、母父がラストタイクーン系、母母父がデインヒルの系統と考えると、あまりSはなく、従順なCL系といったところか。前走1800mの1勝クラス使用馬は[4-3-3-32]。単勝、複勝共に回収率が100%を超えるため、相性のいいステップ。2走前に東京の多頭数戦で勝利経験があり、前走は道悪馬場にも対応した経験は悪くない。しかしながら、前述したようにリアルスティール産駒は時計の掛かる馬場を好む(特に不良馬場)ので、今回に向けてプラス材料は少なく感じる。2走連続出遅れているように活性化がないのも不安。

9.ニシノコイゴコロ SL系 評価:★

ネロ×オルフェーヴルのSL系。また、母母父にはタニノギムレットの名前もあり、かなりSの強いタイプか。ネロは成績が極端で、基本は1400m以下が主戦場にもかかわらず、一番賞金を稼いでいる馬が2400m以上で好成績を挙げているのは面白い。ただ、総じて言えることは速い上がりの競馬が苦手で、一本調子に走れるS条件が合うということ。障害とかめちゃくちゃ合いそう。オルフェーヴルの名前もあるので、スライリー的な穴なら、ここは逃げるくらいの勢いで乗るしかないだろう。ポテンシャルの証明はあまりないため、普通に中団後ろくらいから運んだら負けてしまいそう。

10.バロネッサ SM系 評価:★★★☆

ロードカナロア×オルフェーヴルのSM系。ノーザンF産のカナロア産駒で、基本はスピード、量をメインにしつつ、母父オルフェーヴルでSもあるといった配合。前走1800mの未勝利組は[1-1-2-19]。1人気1着だった馬に限ると[1-1-1-2]。ペースが上がったのに先行して押し切った前走の内容は強かったし、脚質の多様性や多頭数内枠でも好走歴があり、キャリア3戦の割には経験豊富。位置を下げすぎなければ安定しそう。え?津村?( ´_ゝ`)

11.マルコタージュ CL(S)系 評価:★★☆

ドゥラメンテ×フレンチデピュティのCL(S)系。父、母父共にS主導の体力、パワータイプ。ただ、同馬は小柄な牝馬でCもありそうで、CL(S)という評価にした。経験の多様性という意味では乏しいし、ポテンシャルの証明も弱いが、前走出遅れ大外ぶん回しからの0.6差負け+前に行く位置取りショックなら、ギリ通用しても良さそう。母プロヴィナージュに加え、ウィクトーリアでここを制している小島茂之厩舎も不気味。

12.メアヴィア LC系 評価:★★

ミッキーロケット×ディープブリランテのLC系。父、母父共に体力のある種牡馬。父はLC、母父はS(LC)みたいなイメージ。前述したように、前走1800mの未勝利戦で1人気1着だった馬は[1-1-1-2]と好相性。同馬もこれに合致する。ただこの父、母父ではいかにも切れ味不足で、スローの東京開幕週は厳しいだろう。ある程度展開の助けは欲しい。

13.ユキワリザクラ LC系 評価:★★☆

サトノダイヤモンド×キングカメハメハのLC系。サトノダイヤモンドは現役時代、ディープインパクト産駒にしては馬格があり、量、体力優勢のタイプだったが、産駒も傾向としては似た感じ。サトノグランツも馬群の間を抜けてきたりしていたが、Cで抜けてきたと言うより、相手が弱すぎて弱い相手に安定するLの特性で走っていたイメージが強い。ユキワリはポテンシャルの証明がそこまでない上に逃げた後なので、かなりマイナス要素も保有しているが、先行力と体力はあるため、活性化の乏しいメンツではそれだけ買いたくなってしまう。前走も並ばれてから二枚腰を見せた内容は悪くなかったので。押さえなら。

14.ラヴァンダ SC系 評価:★★★☆

シルバーステート×ベーカバドのSC系。父は非C系の持続質戦向きの種牡馬で、母父はダブルシャープやアップクォークがいて、C主導の種牡馬。前走のチューリップ賞では直線で二度挟まれる不利がありながらも、最後まで諦めず0.7差まで詰めていたので、内容は悪くなかった。ただ、今回も後方からだと延長スローで控える形になってしまい逆位置取りに。シルバーステートで上がりにも限界があるため、岩田望来替わりでしっかり先行して欲しい。

まとめ

☆バロネッサ
☆ラヴァンダ

軸ならバロネッサ、穴ならラヴァンダ。ただ、ラヴァンダはシルバーステートで東京替わりがどうなん?って感じもあって、変に穴人気するなら他に目がいってしまいそうです。スライリー再現ならサンセットビューで。

以上です。
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