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潜在意識を活用するための第一歩!劣勢機能【MBTI心理機能の順列④】

いつもnoteを読んで頂き、本当にありがとうございます。
16タイプ特定コーチングで延べ130名を成功へと導き、脳科学から16タイプを分析、経営コンサルも行っている”Dr.いざよい"です。

今回はMBTI・16タイプの本質である心理機能について、あなたの潜在意識を理解する上で有効な「劣勢機能(第四機能)」を解説します。

ポイントは以下の3点で、これから具体的に解説します。この記事を読めば、劣勢機能について抽象・具体レベル両方で理解が大きく深まるでしょう。

✅潜在的な「苦手意識」から克服しようとしたり、その機能が強い他者とのコミュニケーションを難しく感じる
✅ストレス状態になると強烈に働くor全く働かないなど、極端に現れる
✅劣勢機能が発達するとかなり心理的平和が保たれるが、その発達は簡単ではない

まず心理機能とは何か、心理機能の全体像について理解したい方は、下記のnoteをご覧ください。


第1章「『劣勢機能』とは?」

①一言でいうと

劣勢機能とは一言でいうと

「心の底で苦手だと感じている心理機能」

のことです。もう少し分かりやすく言うと、主機能と真逆の機能をもちます。生きている中で「どうしてもできない…」と感じたり、「あの人は○○だから苦手だ」の○○に該当しがちな心理機能です。

しかしだからこそ、自分を理解し成長するための鍵になる機能とも言えます。

潜在意識が染みだしているイメージ

例:INFJの主機能はNi(内向的直観)、劣勢機能はSe(外向的感覚)です。

同じ「知覚」のカテゴリですが、見る対象(抽象Nー具体S)も、見る方向(内向iー外向e)も反対です。

普段からNiを働かせて頭で抽象的なことを考えていると、Se的な五感や現実が意識から遠のきがちになります。

そうなるとSeの特徴である「五感で世界を感じること」や「運動」が苦手になりますが、これらは身体の健康にとって重要です。

Seを意識的に発揮することで身体的な健康を維持し、より頭が働くようになり、強みのNiも伸びやすくなるでしょう。

主機能について、先に理解を深めたい方はこちら記事がオススメです。

②心理機能とは

では、そもそも心理機能とはなんでしょうか?端的にいうと、心理学者カールG.ユングが提唱した【脳の働き方のパターン】です。

自分のいる世界を理解し意味を見出すために誰もが共通して持っている、「心のあり方」とも言える認識のパターンで、16タイプそれぞれで得意・苦手が生まれつき決まっています。

心理機能について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

③あなたの人生における劣勢機能の重要性

劣勢機能はあなたの潜在意識に作用し、発達していない時期は主にマイナスの作用を与えます。

無理に克服しようとして自分の強みを伸ばす機会を失ったり、ストレス状態時には極端に働くor働かなくなったりして、仕事や人間関係に影響したりします。

そのようなマイナス作用を失くすために、まずは劣勢機能とは何か、そして劣勢機能がこれまでどのように自分に作用してきたのかを意識的に理解することが重要です。

その後、「これは元々苦手なことだから自分の主機能を伸ばせる勉強・仕事をしよう」「ストレス時は、意識的に劣勢機能に目を向けて落ち着かせてみよう」などという意思決定に活かしてください。

劣勢機能はうまく付き合えば、人生をより豊かにしてくれる心理機能です。ぜひポジティブに捉えて、活かしていきましょう!

第2章「【表】あなたの劣勢機能は?」

それではまず、自分の性格タイプの劣勢機能とその概要を確認しましょう。

自分の性格タイプが分からない場合は、概要やキーワードから「自分はこの心理機能を全然使わないから、この性格タイプかな」と性格タイプを推測することができます。

各性格タイプの劣勢機能とその概要・キーワード

自分の劣勢機能について詳しく知りたい方は、以下のマガジンをご覧ください。マガジンの中で、8つの心理機能を詳しく解説しています。

自分の劣勢機能を把握できましたか? 把握できたなら、次は劣勢機能がどのような特徴をもち、どのような場面であなたに影響するのかを見ていきましょう。

劣勢機能の認知は潜在意識で行われることが多く通常は認知しにくいため、この記事でしっかりと自分を客観視してみましょう。

自分の過去・現在にある「苦手克服の経験」「人に対する嫌悪感」と照らし合わせながら読むと、より深い学びになります。

第3章「劣勢機能の特徴」

①この心理機能が強い人とのコミュニケーションに、苦手意識を感じる

心理学的に人間は、自分の考えと近い人に強い親近感を抱きやすい傾向にあります。逆に自分の弱い・もしくは普段考えないことを考える人は理解しづらく、嫌悪感さえ抱くことがあります。

嫌悪感というのは「異質なもの」や「違和感」から生じることが多く、自分の安全を確保するための防衛メカニズムとして基本的に備わっている自然な感情なのです。

つまりこの感情が湧き上がるのはむしろ健全なのですが、それを全面に出すとコミュニケーションが難しく感じるかもしれません。

コミュニケーションを円滑にしたいなら、「相手は自分にはない強みを持っているので、ぜひ学びたいor補完しあいたい」と認識を変えて接するとよいでしょう。

課題意識を強く持っていることは、自分の成長にとっては大きなプラスになります。

例:ENTPの主機能はNe(外向的直観)、劣勢機能はSi(内向的感覚)です。

普段から自分の外部にある様々な抽象的・未来的なことを考えているENFPは、内省を繰り返し未来より過去・現実を重視する人(Si的な人)に苦手意識を感じやすいでしょう。

「過去のことはどうでもいいじゃないか」「もっと可能性は広いのになぁ」などと、相手に対してENTPは思うかもしれません。

しかし逆に「内省が必要な場面」や「現実的に物事を進めるべき場面」においては、ENTPにとってSi的な人のやり方は参考になるはずです。

他にも事業を考え進める上で、構想はENTP・実働はSi的な人に分担するなどと、お互いの強烈な強みを活かしてコラボレーションすることも可能です。

②固執、拒絶など極端な行動に走る場合が多い

劣勢機能は自分の弱みと認識されることが多く、無意識的にそれを克服しようと努力することがあります。これは、自分にとって不安定な部分をコントロールしようとする心理から来ており、自然な行動です。

しかし劣勢機能に固執しすぎると、自分の持ち味である主機能の発達を疎かにし自分のオリジナルな強みを作りにくくなります。

劣勢機能を最低限克服するのはトラブルを減らす上で有効ですが、強みにしなくとも、「このくらいできているからOK」くらいの気軽な認識まで到達すればよいでしょう。

例:ISFPの主機能はFi(内向的感情)、劣勢機能はTe(外向的思考)です。

ISFPの人は自分の論理性の無さを弱みと感じることが多く、様々な訓練をして克服しようとします。たとえば学校で数学が苦手なので、他の科目を犠牲にしてでも多くの時間を割いて勉強する場合が挙げられます。

しかし数学の苦手は克服しにくく、一方で本来得意であろう国語(特に物語など)にも時間がさけず、得意科目を作れない状況に至るかもしれません。

なので最低限足を引っ張らない程度に数学を勉強して、あとは得意な国語の点数を伸ばすことで、総合点を効率的に上げることができるようになるでしょう。

逆にその苦手意識から、完全に遠ざけてしまう場合もあります。若いころは強み(主機能・補助機能)を伸ばすことを優先するほうがいいので悪くない選択ですが、年齢を重ねるにつれ無視できなくなる場合が多いです。

これはネガティブに捉えず、ぜひ良い圧力のかかった成長機会と捉えてみてください。

例:先ほどのISFPの人が数学に苦手意識を感じ、文系選択をして受験時も数学を利用しない場合を考えます。

そのまま大学でも数学を勉強せずに済みましたが、社会人になって仕事の中である程度の論理的思考を求められると、改めて勉強する必要があります。

幸い昨今は、Youtubeなどで多くの知識・スキルが共有されているので、周りの論理的な思考を持つ友人の力も借りながら、論理的思考を伸ばすことができるでしょう。

③劣勢機能を順調に発達させると、中年期に心理的に安定する

劣勢機能は、10代・20代ではなかなか克服することができません。もしくは、無理に克服しようとして主機能の発達を阻害してしまう場合もあるでしょう。

しかし仕事・人間関係における多様性が増す30代以降は、様々な状況に対応するために劣勢機能を伸ばす必要がでてきます。その頃には主機能×補助機能による「オリジナルな強み」が形成されるため、他の場面で躓かないために劣勢機能が重要になります。

代替機能・劣勢機能が克服できると、ほとんどの場面でトラブルが無くなり、「オリジナルな強み」をストレスなく伸ばすor発揮できる機会が増えます。

ぜひ、劣勢機能を克服して強みを発揮できている理想の自分を想像しながら、楽しく取り組んでみてください。

例:INTPの主機能はTi(内向的思考)、劣勢機能はFe(外向的)です。

とあるINTPの人は研究者の道を歩んでTiを活かしてきたものの、研究室の学生や家族とのコミュニケーションで徐々に困るようになってきました。研究をストレスなく続けるためにはある程度彼らとのコミュニケーションが必要なので、Feを徐々に発達させていくことになります。

意識的に学ばなくとも自分のミスから自然に改善されていく可能性もありますが、できれば意識的に学んだ方が改善スピードは速いでしょう。

まとめ

ご覧いただきありがとうございした。劣勢機能は一言でいうと「主機能発達の影響で、無意識的に抑圧される心理機能」です。そして劣勢機能を理解する上で、あらためて以下の3点が重要となります。

✅潜在的な「苦手意識」から克服しようとしたり、その機能が強い他者とのコミュニケーションを難しく感じる
✅ストレス状態になると強烈に働くor全く働かないなど、極端に現れる
✅劣勢機能が発達するとかなり心理的平和が保たれるが、その発達は簡単ではない

「自分の劣勢機能を知りたくなった」という方には、私が独自に開発したAIの高速計算により正確・瞬時に自分の性格タイプを測定できる以下の記事がオススメです。

さらに、自分の劣勢機能は分かっているが「どのくらい発達しているか分からない」という方には以下の記事がオススメです。全ての心理機能の発達レベルが大まかに把握できるため、自分の補助的な強みの発見にも繋がります。

ちなみに、まずは自分の本当の16タイプ、TRUEタイプを知りたいと言う方は、こちらからTRUEタイプ診断の受験をしてみるのもいいでしょう。

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それでは、ありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう!

いざよい


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