見出し画像

ベンチャー企業転職面接官としての視点〜20代・30代後半の人々〜

大手からベンチャー企業に転職して早5ヶ月。先月から面接官も兼任するようになり、2週間で10名程度面接をしながら20代前半に求めることと30代後半以上に求めることが自身の中でかなり違いがあるので言語化してみようと思う。

20代のメンバークラスの面接をする場合

見てるポイントは①レスポンススピード②判断軸③退職理由

まず問いへのレスポンススピードが遅い人はかなりストレスを感じてしまう。一言「整理したいので、よろしいですか?」と言ってくれれば良いが、考え込んで、ただ待たせられることは入社後もこのコミュニケーションが続くのかと思うと敬遠したくなる。

判断軸については過去の学生時代の判断軸、会社に入ってからの判断軸、今の転職の判断軸がチグハグなことに自身で気づかずに話し続ける人が結構いる。ずっと一貫して同じ判断軸の人なんて極小だと思うが、その時々にどういうきっかけ・出来事があり、都度判断軸が変わっていったのかを添えて話してもらうと納得度が高い。人となりがわからない、見えてこないことは一緒に働く上で怖い。

退職理由は、基本的に嫌なことがあるから転職をするというのが大多数の人だと思う。聞いてみると大体上司や会社のこの事象が許せなかった。嫌だったという話がある。これは本音を聞く上ではよいのだが、なぜ会社や上司がそのような指示、対応をしたのか?その背景の確認をしてる人はかなり少ない。上司、会社を変えることは個人はほぼ不可能だが背景理解をした上での判断である事を話して欲しい。そうでなければまた違ったといって積み上がっていかないキャリアになってしまいそうである。

またSPIの結果を見ると①②の点は能力点とほぼ相関が見える。

30代後半の管理職候補として面接する場合

組織として売り上げを上げられる人なのか?を見て判断している。

30代後半にもなれば、自身が誇る仕事は持っている。そうでなければ書類で落とされている。

自身のこれまでの経験から自身の得意、不得意を理解した上で、どうすれば組織の売り上げを上げられるのか?を知りたい。

人マネジメントが好き、得意という方もいらっしゃるが、それだけだと落とさざるを得ない。人としてはとても素敵で組織の雰囲気も良くなるんだろうなと思うが、その結果なぜ売り上げが上がるかを説明して欲しい。

ベンチャーの変化が激しい組織の中で、この刀であればどんな状況の変化があっても、多少時間はかかっても、自身のこの刀に立ち戻って成果を出せるという話が欲しい。

と面接をしながら感じた事を書きながら、自身はどうなのか?と面接後によく振り返る。

30代半ばに来ると弱みはもう変わらない。この刀で斬っていくというものを日々内省しなければ、求められなくなってしまうのだろうと思うと怖いと思う。本日は以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?