皆さんは半魚人という生き物をご存知でしょうか。
半分が魚で半分が人という存在です。
それらは大抵は人の上半身と魚の下半身を持つ生き物として知られていますね。
ですが皆さんは、半人魚という存在をご存知でしょうか。
そうです。魚の上半身と人の下半身を持つ生き物なのです。
半人魚は悲しい存在です。
上半身が魚なので陸に上がる事が出来ません。
かと言って下半身が人なので上手に泳ぐことも出来ないのです。
半人魚は海底に住んでいます。今日も今日とて海底をうろうろするばかりなのです。
悲しいですねえ。自由に泳ぐ事が出来ないばかりに海底を歩くだけの存在なのです。
なので誰にも見付からずに今日も今日とて海底をうろうろするばかりなのです。
誰の目にも止まる事もなく、海底をうろうろするだけの存在。半人魚は何のために存在しているのでしょうか。
半魚人として生まれる事が出来なかったばかりに、誰からも見向きもされないのです。
こんな事なら100%魚で産まれればよかったのに。
……果たしてそれは本当にそうでしょうか。
誰からも見向きもされないということは、誰からもその生活を脅かされる事も無いという事です。
半人魚は今日も元気に海底を歩き回っています。
その姿は何ものにも替えがたいものでしょう。
自由に泳ぐ事は出来なくても、彼らは海底を歩き回る事は出来るのです。
誰からも見向きもされなくても、彼らは今日も元気に海底をうろうろしているのです。
その姿に想いを馳せながら、我々も元気に生きていきましょう。
半人魚。今日も元気にいるんだよ。