見出し画像

やらずの二十歳の初恋エピソード⑤〜告白編〜

前回までのあらすじ

就活で出会った女の子Sさんと数回におよぶデートをこなすことに成功した、
大学四年生まで恋愛経験のなかった僕。
なぜかディナーの前に脱出ゲームに興じる。
アンケート結果に一緒に来た人の回答「友人」にショックを受ける。
さぁこれからディナーだ!一体どうなる?!

ディナーはさておき告白までが長かった・・・!

僕のプランではディナーの終わりにお店でSさんに告白する気でした。
そのタイミングがあっているのか分かりませんでしたが、そのタイミングがベストだと思っていました。
しかし、僕はそのタイミングをスルーしてしまいます。

それはなぜか?
思いっきりビビっていたからです。

僕にはそれまで告白経験がありませんでした。
ビビるのも当然なのです。

お店の時間もあって退店することになりました。

(さぁどうしよう?)
言葉少なに原宿の街並みを駅へと向かって歩く僕たち。

なんかまぁまぁ人通りの多い雑多な街中で告白するのも味気ないものですし、
なんと言ってもムードの作れない男だと思われるは嫌でした。

ですが時は無情でどんどん駅へと近づいていきます。
僕は焦っていました。

これだけお膳立てして何も伝えなかったら、
これから先も伝えられないのと同じなのです。

「そういえば代々木公園って行ったことないなぁ、今から散歩しない?」
なんとも苦しい誘い文句が飛び出しました。
しかし、今振り返るといい仕事をしています笑

公園についてもまだ言わないのぉ〜〜?

少し執行時間が延びた僕は余裕を取り戻し談笑できるくらいにはなっていました。
しかし、公園を軽く一通り回るとまた言葉少なに戻ります。
せっかく時間を引き延ばしたのにこの後に及んでビビり続けているのです。
初めての告白だから仕方ない!笑

公園も終わりに差し掛かり、僕は切り出すことにしました。
話し始めたら意外と言葉出てくるもので、
「今日も楽しかった」
「Sさんと一緒にいると楽しい」
「これからもこうしていけたら嬉しい」
「付き合って欲しい」
という旨を伝えたような気がします。
Sさんはちゃんと聞いてくれました。

しかし、その答えは保留でした。
僕は雷に打たれたかのような衝撃を受けました。
実際、急に雨も降り出していました。ドラマチック!

Sさんが言うには、
直近まで付き合っていた彼氏とすぐ別れてしまったため、
気持ちの整理をつける時間が1ヶ月欲しい、とのことでした。

ちゃんと期限のある期間。
勝ち確定です。
しかし、僕はショックを受けていてクラクラしていました笑

Sさん、できた女やでぇ…!

ショックでクラクラしていた僕を見かねてから、
Sさんは手だけ繋いでくれました。
僕は同情からだと思っていたので、非常に惨めに感じていました。
いやもうそれ勝ち確なんよ。

そして、初めての告白体験になんだか夢見心地でした。
家に帰って冷静になったつもりでも何やら興奮して寝付けませんでした。

僕はこの一ヶ月間で好感度を上げるぞ!と決心するのでした。

次回は、やらずの二十歳の初恋エピソード〜告白の返事編〜となります。
興味があったらご一読ください。

今回は以上です、読んでいただきありがとうございました♪

この記事が参加している募集

就活体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?