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フィリピン、ミンダナオの基本情報

こんにちは、ミンダナオ子ども図書館ボランティアスタッフのひろきです!

今回は、フィリピンやミンダナオの基本的な情報についてシェアしたいと思います。これを読んで、そもそもフィリピンってどんなとこなの?日本と繋がりあるの?ってことなどが少しでも解消していただけると嬉しいです!


意外と日本と似ている?フィリピンの地理

日本とフィリピンは実は距離的にも近く、飛行機に乗って4時間ほどで行くことができます。
そして、日本とフィリピンは実は似ている点がたくさんあります。
まずは、島国だということです。日本は、6800もの島を持つ島嶼国です。しかし、フィリピンはそれよりもさらに多い、7100もの島々を有しているのです。その中でも首都マニラのあるルソン島、観光地として有名なセブ島、太平洋戦争中に日本軍とアメリカ軍が戦ったことで有名なレイテ島、そして、ミンダナオ子ども図書館があるミンダナオ島などが主要な島々です。
国土面積の大きさも比較的似ています。島々を合わせた面積は約29万平方キロメートルで、これは日本の0.8倍ほどの大きさです。

島には、山々と緑が広がっています。
海沿いの集落では漁が行われ、子どもたちは海で遊びます。

日本と似ているようで似ていない、フィリピンの人口

次は、人口についてです。人口は約1億903万人で、日本とすごく近いように感じます。しかし、フィリピンは、人口の増加が激しく、ここ5年間で900万人も増加しているのです。これは大阪府全体の人口とほぼ同じです。2025~2030年までには日本の人口を追い抜くと言われています。人口総数だけみれば似ていますが、人口増加や発展がとても著しい国なのです。一方で、私たちのNGO、ミンダナオ子ども図書館がある、ミンダナオ島には、およそ2500万人(全人口の1/4ほど)が暮らしています。人種としては、マレー系、中国系、さらには植民地時代のスペイン系と、少数民族が暮らしています。

特に小さな子どもたちが多くいるので、足りない保育所を建設支援しています。

地域ごとに様々な言語が!

フィリピンでは、地域や島ごとに様々な言葉が喋られていて、80前後の言語が存在しています。例えば、ルソン北部ではイロカノ語、中部ではタガログ語、南部ではセブアノ語や非リガイノン語などです。それぞれの言葉は文法的には似ている部分もありますが、単語や発音などに違いがあるそうです。同じ地域の人同士では地元の言葉を用いていますが、他の地域の人との会話やテレビ放送、教育現場などでは公用語を用います。フィリピンの公用語は英語とフィリピン語(タガログ語とほぼ同じ)です。フィリピン人の英語はわかりやすく、日本人や韓国人向けの多くの英語の語学学校が存在しています。
ちなみに、MCLでは、主にビサヤ語、マノボ語を使い、タガログ語や英語も通じます。


キリスト教国家?

フィリピンは東南アジア唯一のキリスト教国家です。約9割もの国民がキリスト教を信仰しています。この理由はフィリピンが持つ歴史的背景に関係します。フィリピンは1500年代からスペインによる植民地支配が始まりました。それから300年統治が続く中でローマ・カトリック教が広く布教されることでクリスチャンの人口が増えていきました。しかし、実はフィリピンにはそれより前にイスラム教が広がっていました。13世紀の終わり頃からムスリムの人口は南部フィリピンで増え始め、その後イスラーム王国も成立しました。現在はムスリムの人口は全体のおよそ5%のみですが、ミンダナオ島では住民の約2割がムスリムです。そのような歴史的、宗教的背景が複雑に絡み合い、ミンダナオ島ではイスラーム組織と政府軍による内戦が長期間続いていました。これこそがMCLの活動が開始されたきっかけになります。

「クリスチャン、ムスリム、先住民の子どもたち in MCL」


参考情報

マニラ地域だけで、1100万人が暮らし、東京と同じように一極集中も起きています。
面積・・・29万平方キロメートル(日本の8倍)7109個の島々。
人口・・・1億903万人(5年間で900万人増加)←2030年までに日本を追い抜く。
平均年齢24歳(日本=46歳)今後さらに30年は人口増加を続けると言われている。
→その中の4分の1ほど(2500万人)がミンダナオで暮らしている。

気候はとても温暖

言語・・・80言語
公用語はフィリピノ語と英語
MCLではビサヤ語、マノボ語、フィリピン語、英語など


宗教・・・90%以上がキリスト教、イスラム教は5%
(ミンダナオ島では、2割以上がイスラム教、またキリスト教の他に、現地の民族の精霊信仰などもある。)

←歴史的背景・・・元々は15世紀ごろにイスラムの王国ができていた。その後、マゼランが到着して以降、スペインの植民地になり、キリスト教が広がった。

一人当たりGDPは、約3700ドルで、日本のおよそ十分の1です。
主な産業はBPOを含むサービス業(6割)、鉱工業(3割)、農林水産業(1割)
ミンダナオは逆に、30%、27%、42%

経済成長するにつれて、第三次産業へとウエイトが高くなっていく。


日本とは、輸出入で大きなつながりがある。
機械機器や農作物の輸入
機械機器、金属品、化学品の輸出など

特に、ミンダナオでは、農作物などの一次産業や、鉱物資源が輸出されている。
バナナ
パイナップル94%

戦前にはミンダナオ島へ多くの移住者がいた。(多くは沖縄などから?)
マニラ麻の生産をしていて、現地にはお寺や商工会なども組織されていた。


外務省 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/philippines/data.html
フィリピンの人口増加と人口問題について https://hal4.jp/blog/ph-population/
JICA レポート
https://libportal.jica.go.jp/library/Data/DocforEnvironment/Reports/SoutheastAsia/PhilippinesSMECRP/SouthernMindanaoEconomicCorridorRehabilitationProjectPre-DFR.pdf

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