[ネタバレ]「ファルコン&ウインター・ソルジャー」におけるルイジアナ ②

ディズニー・プラスにて独占配信中の「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に出てくるルイジアナについての小ネタについて書く第2弾です。

第1弾はこちら

・・・といいつつ、一気に1話から5話まで飛びます。

第5話:真実

 00:32:34〜

両親の漁船の修理に取り掛かるサムとバッキー(とサムの両親にお世話になった皆さん)。そこで流れてくる BGM は The Meters の "Hey Pocky A-Way" です。

The Metersはニューオーリンズの代表的ファンク・バンドで、彼らの代表曲の1つである "Hey Pocky A-Way" はニューオーリンズのいわゆるスタンダード曲になっています。ニューオーリンズのライブハウスを巡れば様々なバンドが演奏するのを聴けるでしょう。余談ですが、 "Hey Pocky Way" と表記されることも多々あります。この曲はライブで客席が一緒になってサビのフレーズを合唱するのが楽しいんですよ。

ところで、ポーキーウェイって何でしょう?

実は私もはっきりとは理解できていないのですが、ニューオーリンズ伝統のマルディグラ・インディアンのチャント(唱和)が元になっているようです。

へー、ネイティブアメリカンか・・・

と思いませんでしたか?マルディグラ・インディアンって実はネイティブ・アメリカンではなく黒人ギャングがネイティブ・アメリカンの格好してパレードするもので・・・と書き出すとキリがないのでこの辺で。

第6話:世界はひとる、人はひとつ

 00:42:08〜

最後、サムの故郷でのパーティのこのシーンで映る楽器はバンジョーとウォッシュボードです。ウォッシュボードはそのまま「洗濯板」の意味ですが、意外と奥の深い楽器です。このシーンではバンドの音は流れないのでどんな音楽を演奏しているかは定かではありませんね。ニューオーリンズで黒人系でウォッシュボードを使うならブルースかサディゴかな?と思いますが、あまりバンジョーとの組み合わせは見ないですね・・・。一体ここではどんな音楽を演奏してたのか想像が膨らみます。

ウォッシュボードでブルースの例

ウォッシュボードでサディゴの例

アンソニー・マッキーという人

そもそもファルコン/サム・ウィルソンを演じるアンソニー・マッキーはルイジアナ州ニューオーリンズ出身です。それどころかニューオーリンズが大好きで今もニューオーリンズに住んでいるとのこと。
こんなインタビュー動画も見つけました。

番組のバックバンドのメンバーと高校と大学(College)が同じだったって言ってますね。

"We have 504 right there."
"504, baby."

なんて言ってます。アメリカの電話のエリアコード(市外局番)でニューオーリンズは504であることに由来していて、ニューオーリンズっ子は良くニューオーリンズを表す言葉として504を使います。分かる、分かります。ニューオーリンズは最高ですよね。

アンソニー・マッキー自身がニューオーリンズっ子ということでサムもルイジアナ出身ということになったのではないかと私は思います。エンディングテーマも "Louisiana Hero" ということでファルコン/サム・ウィルソンが故郷や黒人コミュニティのヒーローであると同時に、アンソニー・マッキー自身もそうであるということを表しているのではないでしょうか。

最後に

1つ目の記事と合わせて、初めてのnote投稿でした。お作法など分かっておらず、読みづらかったら申し訳ない。ただ、MCUとニューオーリンズを愛するオリジナリティのある視点の記事にはなったんではないかと・・・。少しでも楽しんで読んでいただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?