わからないことだらけ、でも安心できるの


絶対的な信頼と対照的な行動

2023年11月末でP.T.A.を退会した。
P.T.A.とはPerfumeのファンクラブのこと。
意味は「“Perfume”と“あなた”」上手いことつけられた名前だ。
退会した理由は簡単で、P.T.A.のコンテンツを全然利用していないことに気づいたこと、ライブはもういいかなという思いがあり、チケットの先行予約を利用しなくなったこと。
 
今でもPerfumeのことは大好きだし、曲は聴いている。ただ、ライブはこれじゃない感を感じるようになってしまった。
最新テクノロジーを使った演出や大規模なセットでのパフォーマンスは、言葉を選ばずに言うと私にとってはさして興味がないことで、ただ3人が歌って踊る姿をはっきりと見られる、Perfumeのライブに関してはそれが大切だった。
人それぞれ求めるものは違うだろうし、私はそうだった、というだけ。
 
もしPerfumeが数百人クラスのキャパのライブハウスでライブをするならぜひ行きたいが、そんなことは今となってはあり得ないし、チケット倍率も天文学的数字になるだろうから参加は無理だろう。
(来年LIQUIDROOMで開催されるライブ、あれは素敵な試みだなと思う。ただチケットの購入条件が・・・という感じだけど)
 
結果、音楽番組でパフォーマンスする姿が見られれば満足という距離感になった。
「これくらいのかんじで たぶんちょうどいいよね」というフレーズをここで使わせてもらおう。

大切なのはマカロニ

Perfumeで一番好きな曲、マカロニ。
それはもう、Xのアカウントの名前を”まかろに”にしてしまうくらいに。

リリースは2008年1月16日。Baby cruising Loveと両A面シングルとして発売された。
両A面と聞くと、どちらの曲も売り出したい、2曲を同列に扱うようなイメージを持つ。しかし実際はBaby cruising Loveが全面に押し出されていて、私の記憶ではマカロニが音楽番組で披露されたのは当時日テレ深夜でやっていた番組ただひとつだと思う。
 
マカロニは曲、歌詞、MV、どれをとっても至高で、私にとっては稀代の名曲。毎年紅白で歌う曲はマカロニでいいのではないかとすら思っている。
最高すぎる歌詞の解説や考察は擦られすぎていて、ネットの海を検索すると無数に出てくるのでそちらを参照してほしい。
要約すると、ぐつぐつと煮込まれた味のしみ込んだマカロニは美味しいよね、という曲だ。(新解釈)

聖地巡礼

ドラマやアニメ、小説などの舞台になっている場所など、ファンにとって思い入れのある場所を聖地として巡ることを聖地巡礼という。(もちろん本来は宗教的に重要な意味を持つ場所を訪れることを言うのだが)
私はそういったことをするタイプではないと自分では思っていたが、マカロニのMVのロケ地にどうしても行ってみたいと思い、人生で初めて聖地巡礼に行った。もう6、7年近く前のことだ。
 
行ったのは代々木、代官山、四ツ木。
特に印象的な終盤のシーンで使われている四ツ木駅周辺はロケーションがとても良くて、行ってよかったなと思った。

実際に行ってみてわかった聖地巡礼の良さ。
推しが生きた風景を生で感じることができる、初めて作品を目にしたときの感動を改めて味わうことができる、そして作品への愛を再確認できることだ。ある意味では信仰の証、まさに聖地巡礼である。
 
最近はライブの遠征に時間やお金を使うことが増え、単に聖地巡礼を目的とした旅は長いことしていない。次の聖地巡礼は、とある髭面4人組インストバンドのMVロケ地を巡りたいと思っている。

恋をするって言うのとはちょっと違うけどわりとドキドキした

Perfumeの魅力はたくさんあるが、個人的に一番欠かせないと思っている要素はサウンドプロデューサーである中田ヤスタカ(以下YSTKとする(なぜ))の作る楽曲にある。私はPerfumeが好きという前にYSTKの作る音楽が大好きで、出会いもYSTKのほうが先だった。
 
2005年9月10日、あだち充の漫画『タッチ』の実写映画が公開された。当時中学生だった私は、友達と近所の映画館に観に行ったのだが、そこでYSTKとの邂逅を果たす。
(タッチの主題歌だったYUKIの『歓びの種』もド名曲なのだがそれは別の機会に)
 
それは、タッチと同時上映だった『空飛ぶ都市計画』という短編アニメ作品だ。
セリフはなく、映像と音楽だけで構成された作品なのだが、タッチよりも強く印象に残った。この作品の音楽を担当していたのがYSTKで、同名の楽曲が使われていた。

何このオシャレな音楽。聴くスタバやん。
などということは思っていないが、今までに自分が聴いてこなかった音楽だった。ビビッときた。私はこういう音楽が好きなのだと。そこからはYSTKにどっぷりで、capsule、Perfume、COLTEMONIKHA、MEGへと繋がっていくのだった。

隠れた名曲 MEG/甘い贅沢

後に知るのだが、この『空飛ぶ都市計画』はSF3部作の完結編として作られたもので、他に『ポータブル空港』、『space station No.9』という作品(楽曲)が存在する。
曲としてはポータブル空港のほうが圧倒的に好きなので貼っておく。

以前テレビの特集か何かで見たのだが、YSTKは移動中や作業中に音楽を聴かないという。つまり、音楽のながら聴きはしないのだ。(移動中に音楽を聴くことをながら聴きとは言わないかもしれないが)
その理由についてこう語っている。  

「その場所で鳴っている音を聴かないと不自然じゃないですか。場所が変われば鳴っている音も変わるので、それを聴いているのが楽しいです」

カッケェ・・・
電池を食べて生活してそう(Perfume談)なテクノサイボーグの発言とは思えない。
“その場所で鳴っている音を聴かないと不自然”という感覚はすごい。
YSTKに一生ついていこう。

capsule/dreamin dreamin

マカロニの旬

食材には旬というものが存在して、その食材の食べ頃を意味する。では、マカロニの旬はいつだろうか。そもそもマカロニはパスタの一種なのだから、旬もへったくれもないのではないかという気持ちはそこのベランダから外に放り投げてほしい。ここ最近急激に寒くなったので上着を忘れずに。
 
マカロニといえばサラダは一年中食べられるだろうが、やはり真っ先に思い浮かぶのはグラタンだろう。グラタンは寒い時期に食べるもの、したがってマカロニの旬も秋冬と言えそうだ。(歌詞の中に登場するマカロニはスープで調理されているが、正直私はマカロニにスープのイメージはあまりない)
 
 
~~~~~~~尺稼ぎここまで~~~~~~~
 
 
この記事冒頭に貼ったマカロニのMVは見ていただけただろうか。
マカロニの旬は今、秋冬にピッタリな曲なのでぜひ。
 
マカロニ最高、Perfume最高、中田ヤスタカ最高
 
という140文字に収まる内容を限界まで希釈した記事でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。