言葉はいらない

世界は言葉でできている。
と言った次の記事でこのタイトル。
違う人格が書いてる?

前回言葉について書いた。
好きな言葉、心に残っている言葉。

音楽でも好きな歌詞がいっぱいあって、曲を聴くだけではなく、ただ歌詞を読んだりするのも好きだ。
秋元康が自身で作詞した曲から46作をセレクトして収録した
『こんなに美しい月の夜を君は知らない』という本が
詩集としても素晴らしい作品なのでぜひ読んでみてほしい。


一方で、歌唱がない楽曲=インストゥルメンタルの曲もよく聴く。
インストバンドや映画、ゲームのBGMなどのサントラ、それ以外にもインスト楽曲は無数にある。
インスト楽曲もロックやジャズ、ハウス、テクノ、ローファイ、フューチャーベースなど歌ものと同じくジャンルは様々。

歌があるのが良いとか悪いとか、どちらが優れているという話ではなく、私はどちらも好きでよく聴いている。
普段インストは聴かないという人も多いと思うので、今回は私が思うインスト楽曲の魅力とおすすめの曲を浅いながらも書いてみたいと思う。

大好きなインストバンド、SPECIAL OTHERSについて過去に書いた記事もよかったら。


インスト楽曲の魅力

頭空っぽで楽しめる

歌があると脳が勝手に歌詞を情報として拾ってしまって、それについて考えたり思いを巡らせたりしてしまう。その点、歌詞がないとあれこれ考えなくて済むというか、頭を使わずスッと入ってくる感覚がある。
とにかく、聴き心地が良い。

作業時のBGMとしても最適

上記に関連して、歌詞情報に思考を持っていかれないので、ながらで聴くのに最適。私の場合は無音よりも何か聴いているほうが集中できる。

解釈自由

歌詞がない分、何にも囚われずいろいろな受け取り方ができる。自由度が高いというか。なんだったら解釈とか意味とかそんなことも考える必要もなく、心でダイレクトに楽しめる。

言語の壁がない

言葉という意味を持たないために、どこの誰が作った曲であってもその音が好きかどうかだけで楽しめる。もっとも私の場合、歌ありの海外アーティストの曲でも歌詞は特に深く理解せず聴いたりしているものだが。

ライブでの大化け

これはバンド(生演奏の形態)に限った話だが、歌がないゆえの即興のアレンジや盛り上がりを感じることができる。このうまく言葉にできない感覚が、インストバンドのライブの醍醐味だなぁと思っている。

おすすめアーティスト

SPECIAL OTHERS 『Surdo』

説明不要(?)のSPECIAL OTHERS。
スペアザの場合はコーラスが入るいわゆる"歌モノ"もいくつか存在するが、この曲は完全インスト。ちなみにSurdoはスルドと読む。打楽器の一種。

Kyte 『Home』

正直なところ、曲が好きで聴いているがKyteについて詳しいことは知らない。どこの国の何人組バンドなのか。調べてみたところアメリカの5人組バンドらしい。HMVを信じるなら。
ボーカルがある曲もあるが、この曲はインスト。時間も2:40と短め。しかしインパクトが強く中毒性があって頭から離れない。優しいエレクトロニカと、アコースティックギターが入ってきてからの展開が素敵。

しゃろう 『Morning』

しゃろうさんは会社員をしながらフリーBGMの作成を行っている作曲家。どの曲も素晴らしく、本当にフリーでいいの?と思うほど。中でも一番好きな曲『Morning』を紹介したい。爽やかなギターとコロコロとした電子音にベースが重なって無限に再生できてしまう曲。
フリーBGMのためいろんなYouTuberが動画で使用していて、有名な曲だったらしいのだが、私はほとんど見ていないので知らなかった。
(活動再開後の古川本舗がしゃろうさんを褒めていたのが嬉しかった(伝わる人にだけ伝わってほしい話))

宇宙コンビニ 『セピア色の車窓から』

宇宙コンビニはインストバンドではないのだが、インストの楽曲も何曲か出していて、そのうちの一曲。ギターが癖になる一曲。
余談だがこの動画はYouTubeにおいてトピックチャンネルと呼ばれるもので、公式に配信されている動画(違法アップロードではない)なので安心して聴いてほしい。気にする人もいるかと思うので、念のため。

tio 『sign』

三重県で結成された4人組インストバンド。
序盤、中盤、終盤で曲の雰囲気が変わるひつまぶしのような曲なのでぜひ最後まで聴いてほしい。

ライザのアトリエ 『穀雨、麦の風』

ゲーム音楽から。ライザのアトリエシリーズはとにかくBGMが良くて、浅野隼人さんが作る音楽がどれも素晴らしい。そしてその浅野さんが作曲した『穀雨、麦の風』を俺たちファミコンマニアーズというゲーム音楽専門のカバーバンドが演奏している動画が最高なので、ぜひ。

toconoma 『Yellow Surf』

2008年結成の4人組インストバンド。
Twitterのほうではうるさいくらいに好きだと言っているこの『Yellow Surf』
とても優しくて心がほどけていくような、そんな一曲。

JABBERLOOP 『Beginning of Life』

2004年京都にて結成された4人組のジャズバンド(と言っていいのでしょうか。有識者求む)
『Beginning of Life』が一番心を打ち抜かれた曲なのだが、YouTubeの再生回数が1桁少ないのでは?という不満。めちゃかっこいいのに。

Serph 『pen on stapler』

2009年から活動している東京在住の男性ソロアーティスト。
別名義でのリリースも多数。
もうこの曲は好きすぎて昔携帯のアラームに設定していた。
ジャンルでいうとエレクトロニカ?ドリームポップ?(なんそれ)
HMVの商品紹介にいいことが書いてあった。

アルバムタイトル『vent』は、advent、adventureと言った単語から取られたもの。
新たな才能の到来を感じさせる、この愛らしい心躍るドリーム・ポップ・ミュージックは、架空の世界を旅するファンタジックでスペクタクルな「冒険旅行のためのサウンドトラック」です。

https://www.hmv.co.jp/artist_Serph_000000000417587/item_vent_3839734

まさにそう!冒険のためのサウンドトラック。
Serphはファンタジーでアドベンチャー。
この曲も心地よく聴いていると、あるタイミングで急にワクワクが止まらなくなるポイントが訪れる。お楽しみに。



本当はまだまだまだまだ紹介したかったが、今回はこのあたりで。

素晴らしきインスト音楽の世界。

でも、おそらくハマらない人にとってはまったくハマらない音楽なんだろうとは思う。歌がないと退屈とか、どこを聴いたらいいんだかわからない、とか。実際言われたこともある。

でも今回でインスト音楽もいいじゃん
って思ってもらえたら最高に幸せです。