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詩のまとめです。暗いの多め。
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2014年9月の記事一覧

ゆりかご

刹那的な夢をいっしょにみたね
はなれたくなくて手をつかんだ

沈んだ僕
醒めた君

しあわせなしあわせな夢のあと
君はいったいなにをみるの

刹那的な夢をひとりでみるよ
醒めたくないからぜんぶすてた

さよなら

しあわせな妄想だけをだきしめてケースの中でねむる
僕をわらっていいよ

天体観測

天体観測

午前二時

早見盤を眺めて君を探した
何処にも君はいなかった

午前二時

双眼鏡を覗いて僕を探した
何処にも僕はいなかった

午前二時

星座をなぞって希望を探した
見つけたものは喪失感

午前二時
夜の底
全部からっぽのままだった

こわれた人形の話

こわれた人形の話

頭のネジなんてものを全部どこかに落っことしてきたから
生きるだとか、死ぬだとか、痛いだとか、気持ちいいとか、
今日もおんなじところでぐるぐると回ってるんです

そんな僕を見て人ごみの中

「かわいそう」って誰かが云うんだけど

「馬鹿みたい」って誰かが笑うんだけど

僕はね、このままでいたいと思ってるんだよ

夜に沈む

夜に沈む

夜は静寂に守られている
僕は暗闇に紛れて息を殺す

重たい濃紺に遮られて星は見えない
鏡に映るのは醜いばけもの
もうすぐ朝が殺しに来る

暗闇に怪物を抱いたまま
夜は静寂に守られている
僕は息を殺して朝を待つ

やがて朝の訪れが静寂を破る頃
やわらかい光に包まれたばけものの死骸がひとつ。