終わり

白い景色 ひとりきり
手のひらには棘
ただひたすらに握りしめた

錆びついていく口内
世界の終わりに優しい歌
絡まる蔦をほどいていったら
きっと君に会えるといいな

どうしてだろう
悲しくないのに
涙が溢れて止まらない
とまらない

君はいない

君はいない

#詩