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ぼくプリで見つけた一生ものの情熱

ぼくプリこと『Dancing☆Starプリキュア』The Stageを観劇してきた。

プリキュアシリーズ初の2.5次元、そしてプリキュア全員が男子で高校生という初めてだらけの舞台は公演前から色んな声が飛び交っていたのも記憶に新しい。



キラメキを求め劇場にDo!Do!というかGoGo!した

見た者が全員言っているが、
「確かにあれはプリキュアだった。」
これは決して見た目のことだけじゃない、キャラクターも物語も、舞台にあるもの全てがプリキュアだった。

これぞ主人公と言わんばかりに明るいキュアトップ 

トップの幼なじみで面倒見のいいキュアロック(自分に迷いがある感じが青キュアっぽい)

包容力◎ほんわかに隠れるほのかな影が気になる部長のキュアソウル

作中一番のギャップを感じたムキムキ副部長のキュアカグラ(ホクロがいいよね)

末っ子だけど先輩に負けない程ダンスが上手いツンデレ気味のキュアブレイク(ホクロがいいよねPart2)

報連相が出来ないというか何考えてるか分からないプリティー180cm超おじさん(にみっえなーい)パドドゥ(妖精態もかわいいパド)

プリキュアとその愉快な仲間たちで終わらないバスケ部の蛍&充

悪い人と見せかけて良い人かと思ったらちゃんと悪い人だった顧問の室井先生

時には部員、時には変身のお手伝い、時には敵の戦闘員と何でもやるしめちゃくちゃ踊れるステラダンサーズ

全員魅力的で常にサビかってくらいずっとワクワクしっぱなしだった。

そして、ぼくプリの敵、主に室井先生の言説は一つ一つがザックリ刺さるもんだから心の中でオンオン泣いてた。悪だと一方的に突き放せないような感じ。最初のサラリーマンも私の未来かもしんない。

あと、パドドゥ。
願いを叶えるため〜の説明の段階からかなり胡散臭く(人を陥れるほどパドドゥが得するガバガバシステムだったため)色んな匂わせを振り撒き物語を終わらせる謎の妖精、もしかしたら妖精ですらないかもしれないけど。ともかく胡散臭さとかわいらしさを器用に表現してる様子を見るとあれは『和合真一』しかできないと断言出来るキャラだった。

舞台でプリキュアが見れるなんて!とウキウキで乗り込んだ時の想像を遥かに超えるキラメキを浴びた。
ダンスと無縁の人生を送ってきたオタクからすればダンスを見て心が踊ることなんて人生でほとんどなかったけど、間近で見るエネルギッシュなダンスには確かに力をもらえた。

舞台観終わったあとの疲れてるけど疲れてない!をいつもよりめちゃくちゃ感じたかも。

影響されて帰宅後ちょっと踊ったら足くじいたので、軽率に踊り出すのはやめようと思う。


完全アトガキってやつ


ぼくプリをはちゃめちゃに楽しんだ今でこそ男子プリキュアに抵抗はないが、少し前まで男子がプリキュアになること(正確にはレギュラーメンバーに男の子がいること)を受け入れられなかった。

ハグプリでキュアアンフィニが出てきた時、ひろプリでキュアウィングが男の子だと発表された時、どうも心の中でムズムズしていた。
アンフィニは一時的な登場にも関わらず当時は大々的に取り上げられてかなり話題になった。ウィングも同じく。
その時の私は「バリバリ戦う女の子の戦士」として生まれたプリキュアという存在が男の子に取られてしまうのでは、そういう焦燥感に駆られて仕方がなかった。
私の中でプリキュアはあくまで
「女の子が輝く姿を見る作品だ」
「女の子だから良いんだ」
という考えに縛られていた。
今でもその気持ちがある人は大勢いると思う。

しかし、プリキュアシリーズは始まってもう20年経っている。プリキュアというコンテンツが大きくなり伝統を重ねていく中でプリキュアは既に「女の子の憧れ」という存在を超越し「かっこかわいいの象徴」「みんなのヒーロー」と言っても過言ではない程男女問わず愛されるまでに至った。
アニメでも最初は女子中学生だけだったメンバーが小学生、高校生、妖精、大人と年齢も種族も幅広くなり、作品によってはほかの一般市民もプリキュアになれるものもある。
玩具が売れる層は今でもメインターゲットである女児(とその保護者)だと思うが、それでもただかわいくて強い女の子だけで終わらせないのは「プリキュアは小さな女の子だけじゃなく年齢性別国籍問わず誰が憧れても良い存在なのだ」という思いを視聴者に向けて発信していきたいと考えているからではないだろうか。

今回のぼくプリもプリキュアのイメージを広げた大きな一歩だったと思う。
「男がプリキュアなんてやる必要ない」
「どうせ腐女子しか見ない」
なんて声が出るのは仕方がない。
大きな変化は誰だって戸惑うし、抵抗感からマイナスな言葉を吐くこともある。好きなものだからって全てのファンが何でもかんでも受け入れてくれるわけじゃない。そんな中でも、常に率先して固定観念の破壊と新しい価値の創造を行ってきたプリキュアが、新たな挑戦としてぼくプリを生み出したことを心から讃えたい。

多分私は歳を重ねてもプリキュアに憧れてるし大好きだって言ってると思う。
そんな日が来るまでプリキュアを応援し続けられますように。
好きなものを応援することが私にとっての一生ものの情熱だと思う。

ぷいきゅあがんばえ

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