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【QuizKnockが語る】 楽しく伝えるためのコツとは? 【QK REPORT】

YouTube代表動画〈サマーウォーズの暗号、ガチで解けるかやってみた【RSA暗号】〉は997万回再生(6月21日現在)を誇る、Webメディア「QuizKnock」。
(追記:6月23日1000万回再生突破、おめでとうございます!)
そんな彼らの持ち味の一つである楽しくわかりやすく伝えることをテーマにインタビューさせていただきました。

以下の記事は2022年6月12日に行われた「QKREPORT」という記者会見に、代表記者として参加した時のものです。

執筆・インタビュー 聚楽メイ

●QuizKnock
QuizKnock(クイズノック)は、東大クイズ王・伊沢拓司が中心となって運営する、エンタメと知を融合させたメディアです。「楽しいから始まる学び」をコンセプトに、何かを「知る」きっかけとなるような記事や動画を毎日発信中。現在、全国の小・中学校、自治体での講演活動も積極的に行っています。YouTube(https://www.youtube.com/c/QuizKnock)チャンネル登録者数は184万人を突破。(2022年5月時点)

●伊沢拓司
QuizKnock編集⻑、株式会社QuizKnock CEO。2016年10月にQuizKnockを立ち上げ、2019年に会社化。WEBの編集やYouTubeへの出演のほか、テレビ出演や執筆、講演登壇など活動の場を広げている。「高校生クイズ」2連覇、「東大王」優勝などの戦歴を誇るクイズ王。東京大学経済学部卒。

●須貝駿貴
2017年にQuizKnockに加入。主に動画に出演し、「ナイスガイの須貝」が決め台詞。動画企画「QuizKnock Lab」の実験制作などを担当し、書籍化した。国立科学博物館認定サイエンスコミュニケーター。東京大学教養学部統合自然科学を卒業ののち、東京大学大学院総合文化研究科後期博士課程を修了。学位は博士(学術)。東京大学教養学部卒業の際に「一高賞」を受賞。2018年日本物理学会で「学生優秀発表賞」を受賞。趣味はマンガやアニメの鑑賞、アイドル・声優の応援。ゲーム全般も好きで、最近は将棋や麻雀も好き。
QK REPORT 運営事務局



◯ わかりやすくには“順序”が大事

ー物事を分かりやすく楽しく伝えるときの思考や気をつけていること、するといいことについて、どんな些細なことでもいいので教えていただければと思います。


伊沢拓司(TOP画像左、以下伊沢) 
そうですね。QuizKnockの動画の中には僕が全く関わってないものもあるわけで、うちのコンテンツとか見ても、いろいろとお〜おもろいなって改めて思うことがいっぱいあるんですけど、そういうの見てて思うのはやっぱりよくできてるやつって順序がすげえしっかりしてるんだと思うんですよね。
サマーウォーズの動画とかは、すごい動線がしっかりしてて。最初これ理解してほしいよね、そしたらこれもできるようになったと、で、さらにじゃあちょっとこれもチャレンジしてみようかみたいな。だんだんと、こういう風な形で理解していくと、いろんな人に分かるんじゃないかなっていう。順序立てがすごくしっかりしているコンテンツが分かりやすいのかなと思うんですよね。
やっぱりこう、物事を伝えるときってすっ飛ばしていけないことってどうしてもあって、定義を伝えるだとか概念を伝えるだとか。まず、楽しく伝えるという点においては、分かってもらうことや分かったという達成感があることがとても大事だと思うんで、そのための順序とかにすごく気を遣っているかなと思います。

▲ サマーウォーズの動画はこちら



須貝駿貴(TOP画像右、以下須貝) 
僕について言うと、「するといいこと」とかになるかもしれないですけど、言わないことを考えてます。つまり、何を言わないようにするかとかは、めっちゃ気をつけてますね。専門的なことは専門用語使わないと言えないんですよね。で、よく、「頭いい人は誰にでも分かるように伝えられるよ」って聞くと思うんですけど、それは本当はちょっと違っていて。頭いい人は、専門用語使わなくて良いとこまでで止めてくれてるんです。だから分かって帰れるんですよね。それを僕も、すごく気をつけているつもりで。本当はもっと分かってほしいから、専門用語とか数式とか使って全部説明したいんです(笑)ただ、こういう事ですか?って聞かれたらその人の質問に対しては答えられるとかいう、いつでも話せる準備はしてますね。


伊沢 あとはこう、我々が動画に出ているメンバーで会議をしていてよく出るのは、笑顔であること笑っていること。特にYouTube始めた時に、お手本としてヒカキンさん見てて、ヒカキンさんすげえと。常に笑ったり、怒ったり、もう表現がすごく分かりやすくて、今何をしているのかというのが画面を見るだけですごく伝わってくる。どうなってほしいのかがすごく分かりやすいみたいなのが、すごくよくできていたので、僕としては特にそこは大事にしていて、楽しいときに笑い、悲しいときに泣き、悔しいときに悔しがりということをですね、やっていくという。これ基本的なことなんだけど、めちゃくちゃ難しいんだよね実は(笑)



ーなるほど、ありがとうございます。
今、伊沢さんの言葉の中に「笑顔」とありましたが、やっぱり気分が落ちているときもあると思います。そういったときはどう切り替えてメディアに出演されているんでしょうか?


伊沢 ああ、でもやっぱり無理な時はね、ありますけど。あ〜今日調子悪いなって日はありますけどね。 でもやっぱりこう、仕事だからというのはもう全てかな。 僕のその日のコンディションがぶれてるから「今日の製品はよくないです」だったら僕の仕事、減るだけなんで。それは、頑張んなきゃなーっていう感じですよね。


須貝 うん、気分で笑顔できなくなることはあんまないよね。その、これぐらいの笑顔だったら、 その大体気分悪くてもできるし。気分悪いから今日敬語使えませんとかないでしょ?


伊沢 最悪、それは最悪(笑)

須貝 それぐらいの感じですよ。

笑う須貝駿貴氏



◯気持ちを向かせるには、相手のリサーチが必要

ーありがとうございます。
今もそうなのですが、特に意識していないときでも会話にぐっと引き込まれます。相手の気持ちをこちらに向かせるトークのコツや、文章にて意識している秘訣があれば教えていただきたいです。


伊沢 ありがとうございます。そうですね、これは結構テクニカルなところにいっちゃったら申し訳ないんですけど、でも一番大事なのは、相手が何を今求めているのかなっていうのは常に考えておく必要があるのかな、と。やっぱり人間って喋ろうと思えば喋れちゃうので、何もなく喋っちゃうときがあるわけですよね。ただ自分の気持ちを他人に表明したいだけのときとかがあるんだけど。でも喋りを売り物にするコンテンツというのは基本的に買い手がいて、買い手にどうなってほしいかが一番優先順位が高いので、そういう普段のおしゃべりと違って、やっぱり今、誰のために何をしなきゃいけないのか、これは常に持っていなきゃいけない意識だなと思いますね。これ集中が抜けるとめっちゃなくなっちゃうんだよな。ワイプで映像を見てる時とかもマジで自分の感想が出ちゃう時があって、「うわ、高っ」って言ったら「安い!」って画面の中の人が言ってて、ごめんなさいってこととかね、あるんで。


須貝 僕は分かるっていうことがとにかく大事かなと思っていて。だから例示とかは気を付けますね。「例えばを話す。だからさっきの笑顔とかね。気分悪い時に笑顔って出るんですか?みたいな時も、僕はさっき「機嫌が悪いから敬語話せないことなんてないでしょ」っていう例示を出したんですね。僕らにとっては笑顔ってそういうもんだよっていう、僕らの気分が例で伝わったと思うんですよ。その例示で納得してもらう、腹落ちしてもらうっていうのは、常に僕は考えているかなと思いますね。で、その根底には分かると楽しいというのがあって、話の内容が分かるからもっと聞きたいと思うっていうのがあると思っていて。逆に分かりさえすればなんでも面白くなるから。
その部分だけ分かれば、なんでも面白くなるから僕は内輪ネタとかって大好きなんですよ。でも内輪ネタは QuizKnockで出せる範囲のQuizKnockあるあるぐらいの内輪なのか、遊戯王は20代後半/男性だったら分かるみたいな遊戯王あるあるの話なのか、物理学の言葉を使った物理学の言葉での内輪ネタなのか。分かってもらえるような内輪ネタとか例示とかは結構よくいつも使いますね。考えているのか勝手に言っちゃうのか分かんないですけど、それはポイントかなと僕は思ってます。


伊沢 何よりもやっぱり基本は相手が求めてることをサーチすること。で、その上で長い企画があるんだったら見出しから喋って「どういうこと?」って思わせるとか。もしくは順序立てるとか。 コメンテーターとかだったら、まず一番大事なことをバーンと言って、そのあと、二番目に大事なことをバーンと言って。なるべく短いタームで、大事な順に話しているとか。その場に応じて、今は真実を隠さなきゃいけない。逆に真実から言わないと誤解されちゃうみたいなのを、その場のシチュエーションによって分けていくみたいなのが大事にしていることかな?

「相手が求めてること」を大切にする伊沢拓司氏


ーなるほど。今の言葉の中に、伊沢さんから「サーチする」というお話があったと思うのですが、それってどういう風にリサーチされているのでしょうか?


須貝 ああ、求めるものはどうやってリサーチできるか、ね?


伊沢 やっぱYouTubeだったらコメント欄読む。で、僕は講演会はTwitter見たりとか。あとは客層、どんな人来ますかっていうのは必ず聞くようにはしてますね。“QK GO”っていう一時期、学校で講演会やってた時とかは、もう学校の校風とかをすごい事前に聞いたよね。ディスカッションしたり、こんなの流行ってるらしいよというのは事前に知っておいて、じゃあこういうことを求めている人が多いのかな?みたいなのはやってたんで。使えるリサーチ手段は何でも使うみたいな。 下調べはめっちゃやりました。


須貝 そうですね。でもそうかな、学校の講演会に行く時の話だから、ちょっと個別具体すぎるのかもしれないけれども、話す前に先生とお話させてもらえるんですよね。校長先生とか教頭先生とかとお話するのはめっちゃ重要ですね。前もってちょっと知ろうとしておく。その高校と、この高校ってやっぱなんか違うから。やっぱり誰に話に行くのかを調べとくって、今言ってくれたけど、それが大事なんじゃないですかね。


伊沢 うちの生徒はとてもシャイで、みたいなね、教えてくれたりしたよね。そういうときはちょっと強引に持ってったりとか。ありましたね。

▲ QKGOについてはこちらから




◯笑顔を届けたいなら「観察」が大事

ーこれまでと被る部分があるかもしれません。相手を笑顔にする上で大事なことや笑顔から読み取れること、空気で大事にしていることなどと言った点について、お聞かせ願いたいです。


伊沢 講演会とかやってると、みんな笑顔じゃなかったりするわけですよね。その、すごい分かるんですよ、感覚として。うわあ今日あかんな〜みたいなね。逆に言えば、今日何やっても上手くいくなみたいな日もあったりとかして、やっぱこう、生のお客さんを相手にすると、いかに相手を笑顔にさせるかっていうのはとても大事なことだなと思うんですけど。やっぱり優先度が一番なのはこの場の話ですよね。この場の目的はなんなのかっていうのを考えておきたいなと思うんですよね。で、学校の講演会とかだったら、多分みんな結構同じ目的で集まってたり「呼ばれたから来ちまったよ、だりーな」だったりするわけですよね。だったら、だるくないトー クをしなきゃいけないわけで、めっちゃ説教臭いことと言うよりはちょっと我々の動画の裏話とか YouTuberってみたいな話をしたりとか。そういうことになったりするわけで、相手を笑顔にするためには、まずこの人たちが今どういう気持ちでこの場にいて、何を求めてるんだろうみたいなのを考えるというのは一番大事にはしてるなと思います。で、なんかうまくいかなかったらすぐやめるって感じですかね。須貝さんどうでしょう?


須貝 そうですね。見てますね、こういう話のときになんか乗り気だ、みたいなのは観察してますね。講演会だと一回に200人とか300人とか、全員には行き届かないかもしれないですけど、少ない人数とかだったら...簡単ではないんですが、見るのはできるなと思っていて。仮面ライダーの話なのか、ウルトラマンの話なのかって、全然ね、似たような話だけど、乗り方が違う なあとかは観察しているような気はします。自分は観察をすごく重要視してて、自分の人生のキーワードなんですけど。よく見る、観察するのは大事かなと。人付き合いでもそうだし、理科やるときにも。で、その後でどういう手法をもって笑顔にできるかはちょっと分かんないんですよね。正直に言えば、もうそのままそいつとはもう馬が合わないかもしれないけど、その馬が合わないかどうかも観察して、あ、何を話してもダメなのかって思って、あんまりこうね、お互いに傷つく前にこう「ありがとうございました」みたいな感じにするっていうのも観察かなっていう感じですね。

ボディランゲージと共に語りかける須貝氏


伊沢 講演会とかは僕が構成してて話がポンポン移り変わるようにしてて、 分かるまで待つというよりは、これ言ったら分かる人、これ言ったら分かる人、これいったら分かる人って3つぐらい用意しておけば、どっかで分かってくれるよねみたいなので。 退屈はさせないようにするという感じです。具体抽象の話もそうですけど「笑顔になってない、じゃあ次の策だ、うん、これで笑顔になってくれた、オッケー」みたいな感じの試し方を僕はしています。


ーなるほど。


伊沢 講演会やってるとさ、おじさん見ちゃうんだよ。あんまりいないからさ。おじさんが多分最難関ターゲットなわけ、俺からすると笑わせるのが。でも最初に一回笑わせる、そうするとみんな笑いやすくなるから。おじさんに刺さるような話題を作れれば、多分ほかの人も持っていけるだろうと。おじさんに刺さるネタだけやっちゃダメなんですよねっていうのはあるんだけど、僕はそういうターゲティング考えたりしてますね。 


須貝 誰を笑わせたいかだよね。たくさんの人とお話するときはだれが笑ってくれたらいい、みたいなね。 


伊沢 そうそう、リーダー笑わせたら全員笑ったりとかもするしね。

講演会のお話を楽しそうに話す伊沢氏




◯決めゼリフは空気を和ますことも

ーありがとうございます。ここでひとつ、質問が思い浮かんだため聞かせていただきます。私情ではありますが、もうすぐ集団塾のはじめての校舎での授業があり、けっこう緊張しています。先ほどのお話にもあった「一回笑わせるときのコツ」みたいなものってありますか?


伊沢 むずい、むずいねぇ。僕は笑わせなくてもいいよというのは先に言っておくんですけど、塾だし。僕、結構幅広い人が来る講演会とかやってて思うのは、こねくり回したことよりはマジで一般的なネタの方がウケるなと思ってて。群馬に行った時に都道府県魅力度ランキングの話をしたんです。俺は茨城だから最下位だから群馬ちょい上じゃん。で、ちょっと負け惜しみ言ったりしたら、めちゃくちゃウケてさ。基本的に初対面の人とかに受けやすいのは分かりやすいヤツだなあっていうね。もうね、特に大勢いるからどんな趣味あるか分からないし、やっぱり狙うんだったらありきたりでいいんだっていうのをすごく感じますね。で、変に考えない方がいいかもしれない。反省でしたね、僕がね。


須貝 塾の先生やるんだったら、今日教えることの中で一個どこかになんか決めゼリフ仕込んどくとかじゃないですか。もう僕むかしむかし塾の先生やってたことあるんですけど、中1に移項教えたんですよ。そうそう。3x-5=0の-5はこっちに来ると+5になるみたいな。そのときに「もう移項はここだ け、これは橋を渡れ!xみたいなやつは左、xじゃないやつは右、橋を渡れ!もうこれだけ!今日は!!」とか言って。で、演習の時間になって分からんですって言われたら「だってここにこいつがいて、こいつがいて、こいつは?どうしなきゃいけない?だってxついてないんだから...橋を渡れ!」って。別に笑ってないんだけど、子どもたちも橋を渡れ!って言うから、それはノリノリな風に見えますよね。授業中に喋っていると、なんか自分も授業好きかもって思ってもらいやすいから。今日何言いたいか考えて、で、それについての一発ギャグじゃないけど。「橋を渡る」って別に不思議なこと言ってないんだけど、これ橋に見えるし。なんかそういう決めゼリフ考えとくとかはいいかもしれないですね。




◯知識を入れられないものの方が少ない

ーQuizKnockさんはやはり、たくさんの知識をもってお話してくれるからこそ、いろんな世界を見せてくれていると思います。私も見習いたいなと考えた時、知識を広げる方法として今思い浮かんだのが資格勉強でした。
そのほかになにか知識を仕入れる方法ってありますでしょうか?


伊沢 何ならゲームでも全然いいよね。その、なんだっけ?ゴーストオブツシマやったら戦国時代のことが分かるとかいうのも全然あるし。もう逆に言えば、本当に知識を入れられないものの方が少ないなあと。なんかあれかな ブロック崩しとかな。でもあれも全反射学べたりするんですよ。


須貝 あれはあれでこう、ブロック崩しの知識を学べるね。


伊沢 だからないと思うんですよね。うん。資格というのは成果がね、見えやすいってのがすごくいいところだし、それを人と共有できるっていうところなんですけど、別にそれが目的じゃなかったらやることいっぱいあるかなと思いますね。


須貝 小説読むにしてもね、物語を楽しんでいるんだけど、背景にあるものとかって全部知ってるかと言われるとそうでもなかったりとかして。小説読んで知ったことがあってもよかろうと。あるいはこの小説をもっと分かりたいがために、『こいつが繰り返し言ってるこれってなんだろう』と調べる。そういうことでもいいのかなと。資格試験、資格勉強は今言ってくれたようにゴールがあって成果が見えるからやりたくなっちゃうんですよね。でも本当はそうじゃないのいっぱいあるから…本を読むとかですかね?





◯キャラやブランドを大切に

ーそれでは最後の質問に移らせていただきます。メディアに出演するにあたって曲げないと決めていることを教えていただきたいです。


伊沢 基本的にメディアはその場その場の空気とルールがあるんでそれを守るんですけど、その上にはやっぱりQuizKnockとしてのブランド。QuizKnockとして、こういうことをやらないみたいな、「知識を曲げない」とかいうことに関しては一番守ろうとしていますね。


須貝 僕は理科を主軸にしているってことが曲がってなければそれでいいかなと思っていて。だから何でも理科の話するようにしてますよ。 


伊沢 うん、それがキャラだもんね。

須貝 はい、キャラは曲げないみたいな。


伊沢 そういうことかなと思う。クイズ大好きキャラは曲げないぞ、みたいなね、ありますね。

それではまたお会いしましょう、さようなら!






ここで、私からではないが、「楽しくわかりやすく伝えること」について繋がりそうな他の方の質問を取り上げさせていただく。


Q.
 須貝さんのボディランゲージがすごく好きです。それは癖でしょうか?それとも意識して身につけたものでしょうか?

須貝 ありがとうございます。半分ずつです。勝手にやってるんですけど、これが人を引き付けることにいつしか気づくようになりました。なので使ってます、っていう感じかな。動くと注意引けるんだよね。僕は特に人前で喋るときは注意引かなきゃいけないと思ってるので。わざとやってるときとわざとじゃない時とあるんですけど、でも効果的に使えてると思っているんで、それでいいかな。



Q.楽しく伝えるために気をつけていることとして「笑顔」と伊沢さんがおっしゃってましたが、記事を書く時には表情が見えません。皆さんがライターとして活動する際に楽しく伝えるために気をつけていることは何ですか?

須貝 楽しそうな文は書けるかなとは思ってます。めっちゃ簡単なことなんですよ、ビックリマーク!使うとかね。あとは楽しく伝えるのはやっぱりもう何回も言ってるんですけど、分かる方が楽しいんですね、結局。だから分かるようにしたくて、例えば、太字のところが要約になってて、細い字のところは目が滑って読めなかったとしても、太字だけ読んでも意味が分かるようにしてあるとか。で、絵が時々挟んであって、一気に目に情報がぶつからないようにして情報の量をコントロールしたりとか。少ない取り方でも情報が伝わるようにしてみたいな感じでどうやって伝わるかはめっちゃ考えてますね。

伊沢 だから意外と人間って、メディアによって使い分けていると思うんですよね。みんなLINEを送るときはさ、表情を出そうとしてるわけじゃん。別にWeb記事で絵文字使っちゃいけないとかもないし。そういうのはね、意外と使い分けられるんじゃないかなと思います。



Q.
 QuizKnockの今後の展望について、掲げている理想やそこまでの過程で心がけていることは?

伊沢 やっぱり我々としては「楽しいから始まる学び」というテーマでねものづくりをしていて、その先には遊ぶように学ぶ世界を作りたいということを常々言っております。この間、EDIX東京というのに2人で出て、Googleさんのブースで話したんですけど、そこのインタビュー記事とかもあがってるん で、ぜひ読んでいただきたいんですけれども。やっぱりその理想郷を目指して僕たちは邁進していくわけです。なので、やっぱりその一つは学びについて考えることと遊びについて考えること。 両方やっていかなきゃいけないんで、いっぱい遊んでいきたいなと思いますし、皆さんの若い世代の意見とか、上の世代の意見もたくさん取り入れていきたいなと思ってます。今回ね、大学生まで限定になっちゃったんですけど、社会人の学びとかもとても大事なことですから、今後やっていきたいなあと思ってますし。そのためには、まず僕たち自身が学び続けることを忘れないというのは当たり前ですけどやっていかなきゃいけないので、そこは気を抜かずにやっていくぞと思っておりますという感じかな。はい。

須貝 QuizKnock全体が目指したいものは、いろいろとありますよね。今言ってくれたものがだいたいですね。私はそれにいかに個人が達せるかと思っていて。私はその中でも特に理科をみんなに知ってもらいたい。そういう活動をしたいわけですね。それは別に邪魔しないし、ぶつかりもしないからよかろうと思っていて、誰かが世界史を伝えたいときには僕は協力できますし。ただし、僕が理科やるときにもみんな協力してねっていう。で、いつでもできるよという準備をどんどん整えておきたいなと思っていて。皆さんに届いた時には「なるほどそうだったのか、やっぱいいね」と思ってもらえるように、どうやって伝えるかというのは日々、自分は考えているし、これからも考えていくだろうなと思ってますね。

伊沢 知ってる人にも知らない人にも回れるっていうのはいいことですよね。学ぼう(「好きになっちゃう 放課後」)のさ、司会やる人とこちら側で話す人が入れ替わるみたいな、すごく分かりやすい。全部知ってるわけじゃないからね。でも、学びの姿勢を持っているのはとても大事ですよね。

▲ EDIX東京さまの記事、QuizKnockの理想郷




記者会見を終えて


まず、伊沢さん須貝さんをはじめとした、QKREPORT運営事務局の方々、関係者の皆様、このような貴重な機会を設けてくださり、優しくお話ししていただき、ありがとうございました。

何を考えたか、どう思ったか。
そういった ”私見” は長くなるため以下のリンクに掲載させていただきます。裏話や感想など、ラフな感じで書いているので見ていただけますと幸いです。

改めて、ここまで読んでくださりありがとうございました。
教員・教職関係に携わる方、または接客業の方など、いくつもの言葉を通して、やっと一つを伝えられるようなお仕事をされている方、これからそういった夢を目指そうとしている方。そのような方にとって「楽しく分かりやすく伝えること」のために欠かせないようなQuizKnockが考えるトークのコツ、話す時の言動について、これから先参考になればと思います。

ここまで読んでくださった皆様の暮らしがより素晴らしいものになりますように!


【QKREPORTに参加して】感想・裏話などのトークはこちらから


 🔗 https://note.com/me1klngiy/n/n0d1ccd0de3f4

ぜひに!!!!

最終更新日時 2022年7月13日9:40 



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