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魂の音


昨日見るともなく、America's got talentを見た。素人が自分の芸をひろうすべくステージに立つ番組。ホントに色々な状況な人が参加していて、才能がある人も、ないひともでている。一人黒人の男性、21歳の人が出ていた。お母さんがつきそいだ。シングルマザーかな?手作りかしら、ポップなタキシードを着て、手にはサクソフォーン。聞けば、未熟児で生まれた彼は、生まれつき声帯がきちんと発育せず、声がかすれている。これが、子供時代にはいじめの対象となり、かなり辛い思いをしてきたとの事。そんな中、彼の心を癒してくれたのがサクソフォーンだった。21歳の今でもトラウマになっているのだから、よほど辛い思いをしたのだろう。その話をする彼を見て、バックステージのお母さんは涙を流していた。彼はとても緊張していて、周りを心配させたが、演奏が始まると生き生きとして、技術はおそらくまだ未熟だが、心に響く演奏をした。彼の心の痛みを代弁するように、サクソフォーン歌い上げる。彼の声の代わりに。これを見て、映画ピアノレッスンを思い出した。声がでない主人公は、表現の方法としてピアノを弾く。ピアノで感情を表現する。そして今までに経験したことのない、恋に落ちる。彼の演奏が終わり、観客は感動の渦に。もちろんオーディションは、合格。MCの黒人男性(コメディアンかな)は、『もう評価するのはやめよう。その必要はない』といって、つまり評価するまでもない、みんなの心に響いたのだから、その日のショーで一番素晴らしい人に対して押す、ゴールデンブザーを押した。こうゆうとき、アメリカ人っていいなあと思うんですが、そのMCは”俺は君の兄だ。いつでもそばに(精神的に)いるから”と何度も言ってました。彼が社交辞令や、その場の興奮で行ってないのがよくわかります。みんなで泣いてました。日本人だとこうストレートに他人に対して感情を表現できないし、する言葉がないですよね。(Z世代は違うのかな?)いいものを見せてもらいました。

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