暗黒放送、横山緑の自主制作映画「自滅の刃」の感想

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横山緑が監督を務める、自主制作映画「自滅の刃」が2月1日に公開された。
過去に何作もの映画を公開してきた横山緑だが、この緊急事態宣言下の中、撮影を強行し公開された作品。

ニコニコ動画で無料で閲覧出来る。最初に著作権に関する注意文が表示され、突如として映画が始まる。映画やドラマで当然あるはずの導入が全くないので、なんの事か意味不明だ。
横山緑は「台本をちゃんと書いた」と言っているが、書いた本人が納得しているだけで演者もちんぷんかんぷんなのではないだろうか。

機材が乏しいのは仕方ない

自主制作映画なので、機材が乏しく、照明が無かったり、マイクもカメラのマイクのみで拾っているため声量にばらつきがあるのは仕方ない。
見ていてストレスになるだけだが、それを補うストーリーがあれば許せる。

例えばYouTube動画も同じようにカメラ1台でロケを行うが、動画の内容が面白ければ許せてしまう。

ではこの動画はというと……。結論から言うと点数が付けられない程の駄作だ。

鬼滅の刃要素皆無

鬼滅の刃に便乗した作品でありながら、鬼滅の刃要素はほとんどなく、途中から夢オチ。
更には時間が止まる系のAVの要素も入れており、観ている人に何を伝えたいのか皆無だ。
台本を書いている時点で自己満足でしかなく、映画を通じて伝えたいもの、映画のあるべきものを監督は大衆に言い聞かせる仕事なのだが、それが全くできていない。

出演者の演技が下手、機材が揃っていないが問題ではなく監督の裁量がない。

当初の出演者がキャンセル

1月25日に撮影されたこの映画は本来、よっさんという人物も出演する予定だったが、監督の場所伝達不足で、急きょキャンセル。
これによりよっさん抜きで撮影を強行。台本を書き換えたのかは不明であるが、本体あったもの(よっさん)が無くなっては映画として成立しないのは当然だ。


ワンパターン

横山緑映画はワンパターンで、銃や刀を使いたがり、更に素材効果音を何回も使うのがお約束だ。音のバランスも取っていないので、効果音が強調されてしまい、偽物っぽく聞こえてしまう。まったく工夫していないというか、何も考えて居ない。

かなり公平にジャッジしたつもりだが、それでも観るのが苦痛な映画だ。
横山緑を批判したい、映画を叩きたいだけではなく単純につまらない。
観た人は誰もがそう思うはずだ。

総評

100点満点中、努力賞として3点は与えも良い。ただ今後は映画を作らない方が良い。緊急事態宣言下の中、人を集め自動販売機の裏にゴミを不法投棄してまで撮影するものではない。それほどの作品だ。

総評……3点/100点



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