見出し画像

他人の「チュッ」に腹が立つ?

今日、買い物をしていたら、向かいからやってきたカップルがチュッとキスをして、そのままビルの中へ入って行った。「チュッ」と音が出るくらい大胆にキスをし、堂々と歩いて行く姿にびっくりした。

その時、わたしが抱いた感情は、そのチュッとした瞬間に両手の荷物を投げつけたらどんな顔をするのかな?というバカバカしいものだった。暑くてイライラしていたし、自分の両手に荷物があったことが煩わしかったからなのかもしれない。


Twitterなどを見ていると、よくこういった大胆なカップルや性に奔放な人物に対して、ユーモラスにまた手厳しく批判(または提言)する人を見かける。共感することもあるし、そうでないこともある。その一方で、この批判されている側の人々(大胆なカップル・性に奔放な人物)は、こういう批判を「アタシたちのこと羨んでるのね」くらいにしか思っていないんじゃないか、と考えることがある。


今日わたしはあのカップルに荷物を投げつけたいと思ったのだけど、それって彼らが羨ましいからなのかな?だから、自分に置き換えて考えてみた。

恋人と公衆の面前でキッス。店員さんにもバッチリ見られる。そして、そのまま何事もなくお買い物をする。

…これは難しい。特に「何事もなくお買い物」という後半部分。わたしだったらもう照れてしまって買い物どころではなくなり、そのまま駅で解散するかもしれない。

だから、ああいう大胆な人たちのすごいところって、こういう『堂々と自分たちの世界を作って進められること』なのだろうなと思った。その彼らの神経の図太さを、わたしたちはちょっと羨ましく思っちゃっているのかもしれない。


大胆な人の生き方は派手だし、目を引くものがあるから、なんとなく「キラキラ」「楽しそう」に見えて、ついつい自分と比べてしまいがち。とはいえ、大胆な人にも大胆だからこその悩みがあるかもしれない。
……とここまで考えたところで、割とこの話はどうってことない話だと思えてきた。何はともあれ、わたしは少し考えすぎてしまうような、不器用な人たちの方が好きであるし、わたし自身は公開キッスをしたいわけではないのだ。

次「チュッ」に遭遇したら、待ってました!と合いの手を入れるような、お祭り気分で迎えると同時に、その大胆さはすごい!と素直に認めるようにしたい。

#エッセイ #日常 #日常生活 #他人 #カップル #キス #チュッ #大胆 #性格 #羨ましい #羨ましくない #SNS #Twitter #素直 #キッス #男女 #堂々 #自分の世界 #腹が立つ #気になる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?