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HELLO、27歳。

noteをはじめて今年で3年。年末年始、誕生日、各シーズンのイベント時には自分を顧みることが多く、そうした自分に関する記事を書いてきたのだが、今年は今までで一番ヌルッと誕生日を迎えたし、感慨深い思いもなくて少し焦っている。

25歳になったときの記事:25歳の疑問「なんでバンドやっているんだろう…」
26歳になったときの記事:26歳の"ココロ”えぐっていこう。

こうして過去のわたしを見てみると、結構ちゃんと伝えたいことがあって記事を書いているから、ますます焦る。そんな風に27歳になった自分を、今年はライトな感じで振り返ろう!

27年前の3月8日15時6分、関西某地で胎児仮死による緊急腹式帝王切開でヒガシノメーコは爆誕した。3人姉妹の末っ子、それはそれは可愛がられて育った。

わたしは本当に控えめな性格だった。将来は「漫画家になる」という夢を持っていたくらい、家で静かに漫画や本を読んだり、昼休みに絵を描いたりすることが好きな子どもだった。しかし音楽をはじめたことにより、それが変わっていく。小学校からはじめたピアノ・中学校での吹奏楽・高校でのバンド。漫画はいつの間にか読まなくなり、音楽活動が自分の中心になった。

一人暮らし歴は6年となり、そのなかでの大きな出来事といえば、22歳の頃に父が、25歳の頃に友人が他界したことだ。亡くなった友人は当時26歳(浪人していたからわたしの1歳年上)だったから、誕生日を迎えたわたしは彼の年齢を越えたのだなあ~と感じ入る。また人が亡くなったあと、心が落ち着くのに最低1年はかかるようだと身を以て学ぶ。なお今のわたしは大変穏やかである。

20歳で社会に出てみて、わたしは何となく事務職などでそつなく仕事をこなすOL的人生を謳歌するのだと考えていた。ところが、それが全然できなかった。いや、最初はできたのだが、年を重ねるにつれて自分の難しい部分を抑えられなくなった。”お手洗いで職場の人に会うたび、いちいち挨拶したり、ちょっとした世間話をするのがつらい”——そんな理由で…そんなワガママな理由でフリーライターに片足を突っ込んだ。

そこからの1年は本当にあっという間だった。気がつけば半分フリーライターとなって1年以上が経過、原稿の単価も上がった。反対に、週3日のみ出社する職場のほうでは、相変わらず物凄い浮き方をしているが、もうそれは仕方ない!!!でも、だからこそ日々の失敗や、思いもよらないハプニングが起こり、それが毎週月曜日のエッセイ漫画となって、面白おかしく世の中に発信されている。


こういう風に過ごして変わったことは、”まっとうな生き方”という決まりは自分で作らない方がいいな、ということ。こういう風に生きているのが『普通・当たり前』、これだけお金をもらっていることが『すごいこと』、こういう環境で生きていることが『幸せなこと』。——そういう基準て、もう人によるじゃん!人によって全然違うじゃん!比べなくていいじゃん!!と、今のわたしは思う。
なぜなら現在の自分が、この生き方で割と幸せだからだ。どこかで”まっとうな生き方をせねばヤバいのでは?”と思っていたのかもしれないが、今となっては現在のわたしこそが正解に近い生き方なのかもしれない。

ライターをはじめてからよく聴くようになったのが「Nujabes」という方の音楽。ヒップホップ・チルアウト系で、久しぶりに飽くことなく頻繁に聴いている。(もう亡くなられているとのことで非常に残念ですが…)家で仕事をすることが増えたため、仕事を邪魔することなく聴ける音楽を漁っていたところ、たどり着いたのが彼だった。本当に心地よく、ずっと聴けてしまう。こんないい音楽に例えるのはおこがましいけれど、今のわたしは、この「Nujabes」の音楽のような落ち着いた気持ちをまとっているような気がする。

もちろん27歳という数字に関して「あと3年で30代突入か~」とか「良い感じに年老いてきたな!」とか、まあ、思わなくもないんだけれど、『やばい!全然モテなくなる、つらい!』とか『これ以上年取りたくない…』など年齢に固執するような気持ちは生まれなかったので、特別意識が変わった部分はなかった。それで、いいんですかねぇ、いいんでしょうか…。

ライターをやって良かったのは、自分の力でお金を稼げるという自信がついたこと。請求書を作るときは、いつも達成感を覚える。この1年、自分の心を安定させる土台をつくりだしたのは、やはりこの仕事にによるものなんだろう。誕生日に際して、取引先の人たちからクリエイティブ感あふれるお祝いコメントをもらった。週3日の職場ではめちゃくちゃ浮いているのに、フリーの方では良い関係を築けている対比がおかしかったし、でもうれしかった。


——結局、ものすごく仕事の話ばかりしてしまった!!!!!!!!!そんな27歳、結構、エエヤン!と思うんです。自分が納得してやってて、願わくば結果を出せるなら、人間何やっててもエエヤン。漫画家になりたいと言っていた子どものころのわたし、今、エッセイ漫画描けてるからエエヤン。だから、今後もボチボチ頑張りたいな。

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