ここ数日していた麻雀研究

 日曜日、月曜日とある麻雀研究をしていた。

 とはいえ、「新しい牌譜解析プログラムを組んでいました」、「新しいシミュレータを作りました」みたいな話ではない。
 ひたすら疑似麻雀シミュレータ(点棒状況から平均順位などの試合終了時指標を予測するシミュレータ)を回して、その結果を評価していただけである。


 では、どんな麻雀研究をしていたか。
 簡単に述べると、

点棒状況から順位(平均順位)を予測する関数の精度チェック

である。

 例えば、こんな問題を考える。

南1局0本場開始時、点棒状況は次の通りであった。

起親 30000点
南親 28000点
西親 25000点
ラス親 17000点

それぞれのプレーヤーの平均順位を予測せよ。

 私の点数順位変換装置を用いて平均順位を予測させたところ、

起親 2.02
南親 2.22
西親 2.51
ラス親 3.25

となった。
 あるいは、私の持っている疑似麻雀シミュレータで平均順位を予測させたところ、

起親 2.03
南親 2.22
西親 2.52
ラス親 3.23

となった。
 このように、一定の点数状況を与えられた場合、平均順位を予測することができる理論は既に作られている。
 古くは、『科学する麻雀』の疑似麻雀シミュレータがそれにあたる(私の疑似麻雀シミュレータはそれを天鳳版に改良したものである)し、私の点数順位変換装置もそれにあたるし、nisiシミュレータ、爆打に搭載されているものもそれにあたる。

 もっとも、これらの数値は予測値(計算結果、シミュレーション結果)であり、つまり、実測値(牌譜解析結果)ではない。
 現在、天鳳界隈で言われている言葉を借りるならば、「統計データ」ではない。
(昨今、某所で統計データでないものを統計データと呼ばれている事例を確認した、深く憂慮すべき事態である)
 そこで、計算結果、シミュレーション結果の精度が問題となる。


 この日曜日・月曜日でやっていた研究は実測値を用いた精度研究である。
 どの理論(私の点数順位変換理論か疑似麻雀シミュレータかあるいはnisiシミュレータかあるいは別の理論か)を用いれば、精度がよいのか。
 その精度をより精密に研究するために実測値に理論値をぶつけて誤差のチェックをしていたのである。
 そんな感じである。


 なお、実際にやった麻雀研究について、私のNOTEで書ける話ではない。
 おそらく、麻雀数理研究会のNOTEで書くことになるだろう。

 また、現段階は「追試を行わなければならない」段階で、確たることがいえる状況でもない。
 ただ、今回の結果を覆す追試結果が出なければ面白いことがいえることは明らかである。
 今後もこの研究を続けていきたい。

 では、今回はこの辺で。

もし気が向いたら、サポートしていただければありがたいです。 なお、サポートしていただいた分は、麻雀研究費用に充てさせていただきます。