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凍天を食べる

こんばんは。今日は地元銘菓の話です。

突然ですが、「凍天」というお菓子をご存知でしょうか。何年か前にケンミンショーで取り上げられたので、見たことがある方もいるかもしれませんが、名前だけでどんなお菓子かを想像できる人はそれほど多くない気がします。

凍天とは、凍み餅(お餅を寒中に晒して水分を飛ばし保存に適した形にしたもの)の草餅をドーナツ生地に包んで揚げた料理です。福島県の有名なお菓子で、要は凍み餅の天ぷらで凍天だと思っていただければ。炭水化物を炭水化物で包んで揚げた炭水化物お化けですが、美味しいのです。一番有名なのは木乃幡さん(、というか私はここの凍天以外食べたことがありません)。

中のお餅には甘みがないので、ドーナツ生地の優しい甘さが特徴です。中のお餅は当然ながらもちもちで、餡子が入っているバージョンもあります。揚げたてで食べるととても美味しくて、冷めてしまった時にはオーブンで温めて食べるんです。冷めたままいくと油で大変なことになります。

地元にもお店があって、時々買って食べていました。ところが、こちら震災と原発事故で工場が壊れてしまい倒産するという苦難を経ています。一昨年ようやく復活して、すごく嬉しかったのですが、まだ出店数が戻ってきていないためになかなか食べる機会に恵まれなかったのです。先日ようやく復活したお店に遭遇したので、食べてきました。変わらない味がとても幸せでした。カロリーお化けではあるのだけれど、優しい味でカリもちで、変わらず美味しかったです。あっという間に食べきってしまった背徳感と合わせて最高でした。

どうやら別のお店ではこれに砂糖をまぶすらしいです。そうすると須賀川のくまたぱんというみっちりタイプのあんドーナツみたいな感じのお菓子(これもまたカロリーお化けで、本当に甘い)も連想されます。それは食べたことがないので、機会があれば挑戦したいと思います。

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