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未経験アラサー主婦の、デザイナー転職活動記録

こんにちは!このたび約1年の無職期間を終えて前職の靴デザイナーに復帰する事を決めたみえ(@meat_446)です。
今回の転職活動は人生で3回目なのですが、いままでろくに準備をせず転職して後悔してきたので、今回はしっかり準備して、後悔しない転職をしよう!と心に決めて臨みました。

結果としては、2か月に及ぶ就職活動を経ても、なかなか良い結果が得られず、新しい会社への転職は諦めて、靴デザイナーにパートとして復帰することになりました。

なのであまり参考になるかわからないのですが笑、今回の就職活動でやったこと、気づいたことなどをまとめてみました!

●わたしのスペック

・Illustrator、Photoshop、Dreamweaver、XDなどAdobeソフトがそこそこ使える
・HTML5/CSS3がある程度わかり、CSSアニメーションを実装できるレベルのコーディングができる
・JSはなんとなく読めるけど書けない
・jqueryのプラグインはググりながらなんとかできる
・元靴デザイナー
・Webデザインは実務未経験

・埼玉県在住
・夫と2人暮し
・実家は車で40分くらい

●希望条件

画像1・デザインに関わる仕事
(Web、DTP、アプリUIなど。媒体にとくにこだわりは無かった)
・埼玉県勤務or通勤時間帯1時間半以内
・時短orリモートOK

夫の仕事が埼玉ですし、母が病気がちで思うように動けないので、毎週実家で母のサポートをしているため、引っ越しなども厳しく、なかなか都内で思うように仕事を探すことができませんでした。

条件的にかなりわがままなのは自覚していたのですが、家族を大切にしたいので、このあたりは結構重視して探していました。

●使った媒体

【よくある求人サイト】
・en転職
・DODA
・リクナビ
・マイナビ
・@type、女の転職@type
・はたらいく
・Findjob!
・indeed

【応募前に面談に行ける求人サイト】
・wantedly
・green

【エージェント】
・DODA
・ワークポート
・ハタラクティブ
・ギークリー
・レバテック

【よくある求人サイト】は、もう片っ端から登録しました。メルマガがえぐいです。

【よくある求人サイト】のメリット
・とにかくたくさんの求人を検索できる
・サイトによって、面接サポートや書類の細かい添削がある
・メルマガでおススメ求人が送られてくる

デメリット
・メルマガの量にビビる
・結局どこも同じような求人しか掲載されていない
・求人に対して、応募前に細かく質問できる仕組みがない
・業界特化型ではない

メリットとしては、幅広い業界の求人があること。でもこの記事を読んでる人はきっとWebやデザイン関係に行きたい人が多いでしょうし、そこまで大きなメリットではないですかね。

サイトによっては職務経歴書をかなり細かく添削してくれたり、面接日程が確定すると、その企業で過去に採用された人・不採用だった人の特徴、その企業に合った面接のコツなどをレクチャーしてくれるとこもあります。

エン転職なんかはカイシャの評判というサービスと連携してるので、気になる求人の口コミをサクっと見られてイイ感じです。

逆にデメリットは、もうとにかくメルマガがえぐい。毎日毎日。とくにDODAはもうえぐいですね。何分おきに送ってくんねん!ていう。

結構スカウトがバシバシきてちょっと浮かれるんですけど、98%くらいが、全く興味ない業界からのもので萎えちゃいます。1ミクロンも希望とかぶってないけど!?っていう。

【応募前の面談がある求人サイト】のメリット
・直接企業の人と会ってから応募するか決められる
デメリット
・求人数は少なめ

wantedlygreenなどの仕組みは個人的にはすごくイイと思っていて、いきなり応募じゃなくてまずは企業の方と会って、色々な話をしてから応募するか決められるので、ミスマッチを防げるのと、あとなんといっても気軽!なのが魅力。

「応募」ってなるとガチガチの志望動機考えて書類作って…スーツ着て…みたいに結構かまえますけど、面談はそれがないので精神的な負担が圧倒的に少ないです。

wantedlyは、SNS感覚でポートフォリオを掲載しておけるので、
応募→書類審査→ポートフォリオ送ってくれます?
みたいなラリーがなくて、いきなり面談で「ポートフォリオ見ましたよ」ってなるので非常にスマートです。

デメリットとしては、やはり求人数は大手に比べたら少ないという点です。ベンチャーやスタートアップが多い印象なので、そういう企業を希望される場合はめっちゃおすすめ。

選考に進める確率もwantedlygreenの方が圧倒的に高い印象です。
応募します!ってこちらから言わなくても、面談の段階で「是非、次面接きて下さい!」ってその場って言っていただける場合もありした。やはり会ってみるのってすごく大事。

【エージェント】のメリット
・求人サイトに載っていない求人を見られる
・企業とのやりとりはエージェントがやってくれる
・相談に乗ってもらうことで新しい可能性が見える

デメリット
・登録にいくのが億劫
・ほぼ都内の求人しかない

エージェントは個人的にハードル高いなって思ってたのですが、実際に登録してみてメリットもありました。

たとえば、求人サイトとか見てて、「ん〜この求人なんか気になるけど〜、なんか…ま〜とりあえず保留でいっか〜」って結局応募しない、みたいなこと、結構あると思うんですが(わたしだけ?)、エージェントだと、担当の方が「え?応募しなくていいんですか?おススメなのに〜」みたいな感じで背中を押してくれるので、「あ、じゃあ…応募するだけしてみます…」ってなったりして、そういう意味では可能性は広がると思いました。

ギークリーは求人の提案数が他社より圧倒的に多かったし、提案もかなり丁寧で感動しました。

しかしやっぱり求人は都内に集中しているので、わたしのような地方民は大きなメリットにはならないと感じました。都内でガッツリ探したい方はエージェントおすすめです。個人的にはギークリー推し。友達紹介するとAmazonギフト券1万円分もらえます。太っ腹!

●おすすめ媒体

・wantedly
・green

面談に行けるというシステムを有効活用しない手はありません。企業研究はもちろん、業界研究としても、面接の練習としても、あわよくばポートフォリオのレビューなんかも採用担当者にしてもらえるチャンスです。応募するしないは面談に行った後に決められるので、最高の仕組みだと思いました。

※greenはアプリだとメッセージフォームからファイルの添付・閲覧や件名の編集ができなくて、ずっと件名に「Re:」が増えていったり先方から送られてきたファイルが見られなかったりしたので注意が必要です!メッセージはブラウザで確認するのをオススメします

・indeed
CMで泉里香さんも言っているように、「indeedさえ見てればいいのよ」って事で、とりあえずここを見ておけばハローワークから大手の求人サイトのものまで全部見られるのでおススメです。
とくに地方でお仕事探してる方は掘り出し求人が意外とあります。
ただ、求人の掲載元がそれぞれちがうので、掲載先の求人サイトなのか、企業の採用ページに直接応募するのかバラバラのため応募管理がめんどくさかったりします。応募のために無名な求人サイトに登録しなくちゃいけなかったりするし。

・ギークリー
個人的には、エージェントではギークリーがダントツでした。担当の方もすごくいい方で、提案の質と量もイイ感じでした。かなり応募を押してくるのでちょっと「ん〜」ってなるけど、その辺は考えようなので、とにかくたくさん求人見たい!応募する時に背中を押して欲しい!という方におススメ。
※結構応募をごり押ししてくれるので、断る勇気も必要。応募する基準を明確にしておくことがポイントかと思います

●面談と面接の違い

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これは会社によってまちまちな感じですが、面談は会社説明会、面接は採用試験、という感じでしょうか。

空気感としてはぶっちゃけ面談も面接も変わらない印象でした。面談のほうがちょっと気がラクというか、そんなかんじです。

会社の事業内容や具体的な仕事内容など、気になる所は面談の段階でそれとなく聞いておくのが良いと思います。雰囲気的にも聞きやすいですしね。

●面接で実際に聞かれた質問

いわゆる「面接でよくある質問」は、やっぱり聞かれることが多かったです。

自己紹介、退職理由、志望動機動機など。
このあたりはしっかりスラスラ言えるようにしたい所です。

あとは未経験なので、「なぜこの道に進もうと思ったか」という質問はどこでも聞かれました。
特にわたしは前職が靴デザイナーだったというのもあり、なぜ靴から離れた?と良くきかれました。

回答としては、靴の他にも販促物など平面のデザインも担当しており、そっちのほうが楽しくて、「靴」という限定された商材だけじゃなくて幅広いデザインをやってみたいな〜って思って転職を決意しました、みたいな事を答えていました。

よくある質問
・自己紹介をしてください
・退職理由
・志望動機
・なぜ異業種のデザイナーになろうと思ったのか

この辺はもうあるあるです。
面接の最初、「自己紹介をしてください」とシンプルに言われるパターン、「履歴書の順に沿って、退職理由も交えて自己紹介をお願いします」と具体的に言われるパターンがありました。

おもわず「えっ…」と言葉が詰まった質問
・個人的に好きな音楽やブランドなどで、自身の「デザイン」に影響を及ぼしていると思うものは何ですか
・お金は好きですか
・尊敬するデザイナーはいますか
・どんなデザイナーになりたいですか
・「デザイン思考」や「デザイン経営」という言葉を知っていますか
・これは弊社の制作実績ですが、あなたならどれくらいの時間で作れますか
・ご両親は健在ですか

「個人的に好きな音楽やブランドなどで、自身の「デザイン」に影響を及ぼしていると思うものは何ですか」という質問には本当に言葉が詰まりました。笑

慌てて「音楽は邦ロックが好きなので、そういう部分がデザインにあらわれることはあるかと思います」とかって答えたんですけど、よく考えてみたら実際そんなことはないです。笑

こういうイレギュラーな質問にスマートに答えられたら超クールですね。

そういう意味でも、自己分析を徹底的にして、自分を言語化できるようにしておくだけでも、面接時の印象は違ってくるのかなと思いました。

●実技試験

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何社か選考に進み、2社ほど実技試験がありました。

1社は、課題として、自社のECサイトのトップバナーを2案提出してくださいというもの。
1週間のうちに、トップバナー5案と、モックアップを含めた簡単なプレゼン資料を作成してドヤ顔で提出しました。

もう1社は、Photoshopの使用レベルをみるために、会社へ伺って、1時間以内にバナーを2本作るという試験でした。

お題と掲載するテキストなどは事前に与えられ、素材に関しては、試験なので著作権などは意識せず適当にネットから拾ってきてイイよという感じでした。

なんとか1時間以内に2本提出。
やはり現場ではスピード命なんだなあと痛感しました。終始手汗と震えが止まりませんでしたね。

どちらの会社も、とりあえず課題はクリアし、次のステップへ進むことはできたのですが、その「次のステップ」で不採用でした。

いずれにしても、日頃からデザインやソフトに触れて、いつ試験が来てもいいように準備しておくのは重要だと感じました。

●就職活動してみて思ったこと

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痛いほど肌で感じたのは、「未経験」という壁は思った以上に高く分厚いものだったということです。

実際に面接で「はっきり言ってスキル足らないですね、入社したとしても死ぬほど辛いと思いますよ」とか言われたこともありました。笑

トップバナー5案提出したところでは、「ユーザーの動線やCVR率など、深いところまで考えられて作ってあるように思えない。」という評価もいただきました。「5案も作ってオマケの資料も作ったぜ〜」とドヤ顔していた自分が心底恥ずかしいです。

デザイナー不足と言われる昨今ですが、求められているレベルは相当高いものなんだと痛感しました。

「応募数はめちゃくちゃ多いのに採用できるレベルの人がいない」という声も聞きますが、本当にそうなんだろうなあと思います。

応募数がめちゃくちゃ多いが故なのかはわかりませんが、応募しても連絡が来ない会社も結構ありました。書類通過して面接日程中に連絡が途絶えるとか。全然珍しくないです。あるあるです。

そんな時は「連絡ないってことはご縁がないってことだな」と割り切って、こちらから連絡することもなく早々に諦めました。

●最後に

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予想以上に転職活動に苦戦し、最終的にはボロクソ言ってた前職へ復帰という、超カッコ悪い結果になってしまってなんとも情けない限りなんですが、自分なりに力を尽くした感があるので、もういいかな……と思っています。

わたしの場合は、未経験というのに加え、年齢的にギリギリなこと、既婚子無しで、会社からしたら「いつ子供を産んで休まれるかわからない」という要素も、壁を高く分厚いものにする要因の1つだったと考えます。

転職活動中、自分のやりたいコトと、夫や母、家族のことの間でかなり葛藤があり、ずっと悩みながら活動していました。

「良き妻であるために、夫のために晩ご飯を作らなきゃ…そのためには遅くまで働けない…」
「良き娘であるために、母に何かあったらすぐに駆けつけられるようにしなきゃ…そのためにはあまり遠くで働けない…」
「自立した女性であるために、配偶者に甘えることなく、扶養に入らず働けるうちに働いて自分のキャリアを確立しなきゃ!貯金もしたい!そのためにしっかり会社を見極めて後悔しない転職を…」

と、ずっと何かに囚われて、追い詰められていたように思います。

でもよくよく考えて、「◯◯しなきゃ」という考え方を一旦捨てて物事を考えた時、

「夫のためにご飯を作って笑顔で待っている妻でありたい」
「母のためにいつも近くで支えていられる娘でありたい」
「自分のやりたいことをやって幸せに生きる人間でありたい」

と思うようになりました。
「◯◯しなきゃ」っていうか「◯◯したい」だったんですよね。もうそれだったら都内でバリバリ働くの無理じゃんって。そもそも。笑

じゃあもういいじゃん、そんな頑張んなくてもって吹っ切れて、就職は諦めました。

これからは、靴デザイナーアシスタントとして時短で働きつつ、少しずつフリーランスのお仕事をとっていけるようにしていきたいと思っています。

こういう結論に至ることができたのも、仕事を辞めてからの約1年間で、色々な世界を見ることができたからなのかなって思っています。

転職活動は人生を左右するといっても過言ではありません。しっかり自分のキャリアと向き合って、いい転職ができたらハッピーですよね!

もし嫌な会社に当たってしまったら、すぐ辞めちゃえ〜😉(事務の仕事を1カ月半で辞めましたがかなり英断だったとおもっています笑)

就職が全てではないけれど、転職活動されてる方がみんなハッピーになれることを祈っています✌️

今回もお付き合いいただきありがとうございました💕

いいんですか!?