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書いたBLSFサスペンス小説の話をします

こんにちは目箒です。

長編が完結しました

実はわたくし、創作を20年以上やってて、長編(ここでは10万字以上のものを指す)を完成させたことがなかったんですが、先日遂に4年かけて15万字の連載を完結させました。

すごくない⁉︎ ずっと長編書けなかったんだよ⁉︎

ということでどんな小説を書いたのかと言う話をします。

「戦記ものが書きたい」シリーズをご存知の方はお察しでしょうが、ご多分に漏れず迷走しています。

ざっくりとしたあらすじ

じゃあどんな話なのかということであらすじを書いて行きます。

1.人類が宇宙に進出し、宇宙軍もできて警察も地上課と宇宙課に分かれた近未来アメリカ。警察官のアーサーは上司ルイスの従兄ヴァージルを病院に迎えに行くことになった。ヴァージルは数ヶ月前に宇宙船の事故に遭って精神病院に入院していたが、この日めでたく退院となったのである。しかし、ルイスに急用が入ってしまい、代わりにアーサーが行くことに。
最終的にはルイスの家に送り届けるつもりだったが、ルイスの2歳の娘ジェーンが熱を出してしまったのでしばらく自宅※で預かることになる。
※作者注……アーサーの家は何故か金持ちで客間がいくつかあるでかい家です。相続した自宅なので男を連れ込み放題です。

2.しかし、ヴァージルの周辺で妙なことが起こる。具体的には、彼が加入していた宇宙関係保険の保険会社で事件が起こったりしている。なんか怪しいなあ、と気にしはじめるルイス。
一方、ヴァージルとともに生き残った宇宙船クルーのアリスの元に銀髪の男が面会に来る。アリスはショックの余り3ヶ月間周りのことに反応をほとんど示していなかったが、この頃になって回復。ヴァージルに連絡する。
面会に行ったヴァージルとルイスたちはそこで謎の集団に追い詰められることになる。
そこでヴァージルはアーサーに真相を話した。宇宙船の「事故」は、軍が秘密裏に開発していたモンスターを輸送中に脱走して壊滅したのだと言うことを。

3.調べたところそれは宇宙軍の特別諜報課と呼ばれる部隊だった。更に調べを進めるルイスたちだったが、アーサーが特別諜報課に拉致されてしまう。アーサーは自白剤を飲まされて「ヴァージルに恋している。いかに彼が可愛いか」と言うことを熱く語っているところを動画に撮られる。
無傷(と言って良いのか)で解放されたアーサーは無事警察署に帰還。彼を拾ったルイスは自白剤を飲まされたことを聞き、ヴァージルや他のメンバーに心配を掛けないようにこっそりラボで採血検査を行なうが、これが逆に怪しまれ、「教えてくれないなら異動する」と脅され仕方なく事情を話すことに。

4.特別諜報課をどうにか黙らせられないかと知恵を巡らせるルイスだったが、特別諜報課の方はもっと上の人から「ヴァージルとアリスを殺せ」と指示される。ぶっちゃけそこまでやりたくねぇと思っているので、アリスの見舞いに来ている女刑事を通してルイスに手を組まないかと申し出る。この女刑事は、ヴァージルの船にモンスターを持ち込んだ男と一悶着あったのでその男のことを知りたがっていた。伝令をしてくれれば成功報酬として情報提供をする、と言われて女刑事は伝令を勤める。

5.ルイスは散々悩んだ挙げ句、特別諜報課と手を組むことにした。すると、特別諜報課の紅一点が拉致されてしまう。彼女に仕込んでいた発信器で場所を特定し乗り込む一同。こうして、もみ消しを図っていた上の人たちはまとめて軍法会議に掛けられることになった。ヴァージルはアーサーと幸せに暮らすことになりました。めでたしめでたし。

BLって何だっけ。

途中からサスペンス書くのが楽しくなって来ちゃったのでサスペンスにシフトしてしまいBLが完全に添え物になってしまいました。
信じられるか? 最初は「年下が年上を囲うBLが書きてぇなぁ」とか思いながら書いてたんだぞ。

pixivで連載していましたが諸般の事情で現在カクヨムにお引っ越し中です。

蛇の置き土産(カクヨム)

長編を書いてみて

当時「プロットを作る」という習慣がなかったので「なんかこういうこういうこういう感じ~!」というわけのわからないノリと雰囲気で4年間走りきりました。今の仕事に転職してから書き始めたものなので、同時に仕事で色々あったこととか思い出して虚無になったりもしています。

これまで、途中で飽きたり先の展開が全然思いつかなかったりして長編は全部途中で挫折していたんですが、それでもなんでこれは挫折しなかったんだろうと考えると、「書きたいことが明確になっていた」からだと思うんですよね。脳内海外ドラマ~♪ とか脳内お花畑なことを考えていたんですけど、脳内に方向性のビジョンがあった分、あとはそれを文章に起こすだけ、だったので大分楽でした。

とは言え、あらすじの3くらいまでは明確に頭にあったんですけど、4、5くらいは3まで書いて「ここから先どうしよう」とむりやりひねり出したものでもあります。ここ決めてあったら4年もかからなかっただろうなって気持ちはあります。

海外ドラマ風の物が書きたい! という方向性だけあった分、「海外ドラマだからこうなる」みたいな謎の偏見でごり押しできたとも言えます。

いやぁ、プロットって大事ですねぇ……。

考証は?

してません(ゴミ)。

うん。してない。実はアメリカ軍のことすらまともに調べてなくって(というか軍隊のこともまともに調べていなかった)、やたらと尉官がインフレしてましたね。敵チーム全員士官以上だったよ。

アメリカではやたらと飛び級しているという謎の偏見があったせいで登場人物の実に半分くらいが飛び級してるとか……笑。
いやでも飛び級憧れない? 若き天才とか好きなんだよ私。

なので詳しい人から見たら「なんだこれは」というワンダーランドアメリカが広がってると思うので、「考証は大事だなぁ」と痛感したわけなんですが、逆に考証してたら書き終わらなかっただろうなぁとも思います。

まあ、フィクションだから「この世界線のアメリカはこうなんだよ!」ということでひとつ。逆にそう言う自由さがあったから楽しく書けた、とも思っています。

スターシステム大集合

書くのが楽しかった理由はもう一つあります。

それは、「今まで書いた創作キャラをスターシステムで大集合させたから」。
やっぱり昔から詰めが甘くて長編が全然できなくて挫折しまくってたんですけど、そういうところからキャラを拾って再構築して書いたので、キャラ事態はできあがってたからめちゃくちゃ書くの楽しかったですね。こう言う設定でも活躍できるキャラなんだ~とか再発見できて楽しかったです。

特にヴァージルなんて元はハイパー高飛車野郎で拳銃バンバン撃つような奴だったしアーサーはこんなに慌てるようなタイプじゃないから「設定が変わるとこう言う形で動かせるんだな~」って言うのもあって面白かった。

今後の創作に活かしていきたいこと

プロットを立てる。

これに尽きますかね。考証は「そう言う世界線だから」で済ませたい(ごみ)。
いやだって医療ドラマとか見てると「その薬誰が調剤したの?」とかよくあるよ……薬剤師がほんと空気にされてる……。

まあ見せたいところに説得力があれば創作は良いのかなという感じがするので。あんまり考証でがんじがらめになっても仕方ないし。
とは言えある程度の考証は大事だとも感じたので、資料集め上手くなりたいですね。

以上です。ここまでお読み頂きましてありがとうございました。ではご機嫌よう。

これはとても真面目な話ですが生活費と実績になります。