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24年度入試総括 (東海医のための編入だるま個別指導塾)

こんにちは。東海大学 医学部(展学のすすめ)合格者が運営する個別指導塾、編入だるま個別指導塾です。

1/25~27の3日間に渡り、帝京大学医学部の一般入試が実施されました。受験前には、東北新幹線のトラブルや日本海側の大雪で、移動に苦労した方も少なくないと思います。受験生の皆様、3日間に渡る長丁場の戦い、本当にお疲れさまでした。

帝京大学医学部には、当塾からは2名の方が挑戦しました。一般入試はまだまだこの先も試験が続きますが、当塾1期生 (2024年度入試) の1次試験はこれにてすべて終了しました。それに伴い、今回は1期生の総括と2期生(2025年度入試)に向けた展望をまとめます。

まずは1期生の結果です。

東海大学医学部に、2名が最終合格を果たしました。4月から2名を同窓として迎えられることを心から嬉しく思います。卒業生の方々には、当塾の対策講座の一部を受け持って頂く予定です。1次試験には4名が合格しましたが、1次合格者の全員合格には力及びませんでした。

群馬大学医学部に、1名が最終合格を果たしました。1次試験には、群馬大学医学部2名、秋田大学医学部1名の計3名(重複含む)が合格しました。帝京大学医学部の結果次第では、最大2名の合格者が加わります。
(※旭川医科大学医学部も1名の方から1次合格の報告をもらっていたのですが、現在その方と連絡が取れないためカウントしていません。連絡お待ちしています…)

1期生は「合格率100%」を目指して、私なりのコミットをしたつもりですが、60%をわずかに下回る結果となりました。目標に届かず、悔しさと申し訳なさで気持ちです。

大手の予備校と比べると人数では大幅に劣りますが、当塾が開校当初から大切にしてきた指標である「合格率」は健闘したと言えると思っています(他塾は合格率を公表していないので分かりませんが…)

また、当塾は合格保証制度を導入しており、東海を第一志望としてフルパッケージ対策をしながらも夢破れた方々には、プランの半額を返金する制度を導入しています。

退塾となった方々への返金はすでに完了していますが、3名の方が継続受講をしてくださいました。良い結果が出なかったにも関わらず、リピートをして頂けたことに、改めてこの場を借りて感謝の意をお伝えするとともに、来年こそは一緒に結果を出したいと強く願っています。

なお今回、このような形で合格実績を公表しましたが、合格実績を公開することについてはかなり逡巡しました。

というのも、塾が合格実績を公開する目的は、その99%は営業目的です(1%くらいは合格者方のねぎらいが含まれているとは思いますが…)1期生の皆様は、合格実績のない当塾にご入塾頂いたにも関わらず、皆様の結果を営業目的で公開することに心理的にかなり大きな抵抗がありました。また、私自身高校生の頃に第一志望校に受からず、塾に掲示された合格発表を嫉妬の嵐を胸に抱きながら眺めていた (←小物) こともあり、同じことをしたくない気持ちもありました。

しかし、2期生で入校を検討される方が、1期生の結果を気になさるのは当然のことで、合格実績を「公開しない=隠している」というメッセージになってしまうと感じ、公開することにしました。

とはいえ、東海の合格発表(12/1) から、帝京の試験日(1/25)までは間隔が短かったため、少しでも帝京受験者のストレスを減らしたいという思いから、このタイミングで発表することになりました。入塾をご検討頂いている方々の中には、早く実績を知りたいという方は少なくなかったと思いますが、結果の報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。併せて、このような経緯があったこと、ご賢察頂けますと幸いです。

さてここからは、2025年度入試(2期生)に向けた展望になります。昨年の収穫と反省をそれぞれ3つにまとめます。

■収穫
①合格者・不合格の成長曲線と得点分布をストックできた
いつまでにどのくらい仕上がっていれば受かるのかを、自身の経験だけでなく、他の方の結果も踏まえて語れるようになった 。特に「英語が苦手×生命科学もゼロから始める」方が、どこでつまずき、どのくらいで伸びるのかを体感できた。

②小論文模試の回答が100本を超え、十分なデータベースを作ることができた
当塾の「自分の答案を提出することで、他の受験生の答案が閲覧できる」スキームによって、入塾者の高い満足度を得られた。はっきりと◯/×がつくマークシート式の英語とは異なり、答案の出来栄えの判断が難しい小論文の十分な回答データベースができ、今後の展学のすすめ受験生の「羅針盤」になり得るものができた。

③事業として黒字化し、安定的に受講生に価値を提供できた
創業1ヶ月目にして黒字化に成功し、半年で法人登記ができた。個人事業主から始まったが、受講生に大きな迷惑をかけることなく、安定的な事業経営ができた。講師の新規雇用、動画教材制作、ホームページ制作など、受講者の方々に還元する動きを始められている(※ホームページのリリースは2月末を予定しています)


■反省

①受講者様の仕事やプライドに配慮し、遠慮したコミュニケーションを取ってしまったこと (特に夏前まで)
プライバシーを重視した結果、信頼関係の構築に時間がかかり、踏み込んだコミュニケーションを取れるようになるのに時間がかかった。
受講者様のプライバシーを侵害しないこと、プライドを傷つけないことは、コンプライアンス的には当然とはいえ、不合格になることの方がお互いに遥かに辛い思いをすることを痛みとともに学んだ。

②英文精読が十分にできない状態で、夏(過去問演習の開始)を迎えてしまったこと
東海の英文量では、いちいち英文を精読する時間はないことに加え、TOEFL受験者や海外大卒の方々に細かい文法事項の確認は不要だと思い、全体的に英文精読への言及を避けていた。
しかし、夏になっても選択肢の英文(一行程度)を誤読するケースが頻発し、本質的な対策ができないケースが発生した。英語中~上級者の人でも、正確な文章読解ができないケースがあることを認識できていなかった。「言語を喋れることと、文章を正確に読めること」の間には、弱い相関しかないということを認識できていなかった(「日本人ならみんな日本語を流暢に喋れるが、必ずしも全員が適切に質問に回答できるとは限らない、ましてや評論を正確に読める人はごく僅かしかいない」ということ)

③専願に対する腹くくりが互いに弱く、生命科学が仕上がっていないにも関わらず国立出願を敢行したこと
他塾と並行して当塾を受講している方にとっては、仮に生命科学の進捗が厳しくともその費用をサンクコストすることは難しいことを分かっていなかった。また、東海1校の専願に対する受験生の心理的なプレッシャーの理解も甘かった。その結果、決して生命科学のレベルが低いわけではないにも関わらず、日程的・科目的に出願しやすい福井大を始めとする大学への出願を安易に認めてしまった。勇気を持って撤退していれば、違った結果になっていた可能性もあっただけに、判断ミスだったと思う。

各論の反省は他にも多々ありますので、それは受講者の方々には個別にコメントさせて頂きます。上記の収穫と反省を踏まえて、2期生の方々には向き合います。

ここからは、これから東海受験を検討する方に向けて、東海の受験を検討するべき方をまとめます。これらの話にピンと来た方は、当塾の無料相談会にお越し下さい。

①仕事をしながら受験される方
受験にフルコミットではなく、仕事を継続しながら受験される方は、東海を選択肢に加えるべきだと思います。他大学は「生命科学の記述力」が勝負を分けますが、生命科学は投下時間と点数に強い相関が出る科目です。
仕事をしながら受験される方は、東海の試験と非常に相性が良いと思います。実際、当塾の卒業生も仕事をしながら合格を果たしました。

②すべりどめ校が見つかっていない方
東海を確度の高いすべりどめ校として見込めるようになれば、国立医は攻めた出願が可能になります。一方で、すべりどめ校がない状態だと、数撃ちゃ当たる戦略をひかざるを得ず、消耗戦のリスクが高まります。多くの方が、この時期はTOEFLと生命科学に時間を投下しますが、「東海なら受かる」という状態を4-5月頃までに作ってしまうというウルトラCの秘技があることも、改めて提唱したく思います。

③既にKALS完成編についていけなくなっている方
KALS基礎編は文系出身でも十分ついていける内容だと思いますが、それは文系が苦手とする内容をカリキュラム的に端折っているからです。もちろん、文系を挫折させないために有効な手法だと思いますが、完成編からは指数対数の計算問題、化学構造式、化学計算、実験考察問題、次々と出てくる遺伝子の名称 etc…の「文系トラップ」が連発されるので、理解が追いつかなくなる方がいらっしゃるように思います。半年後に、記述式の回答を埋められるイメージが持てるかどうか、よく自問自答することをおすすめします。
東海合格者の大半は、国立医学部の生命科学の答案はまともに書けないと思います。それでも医学生になれますので、文系だから生命科学を絶対にやらなきゃと思い込み過ぎないようにしてください。

上記の内容に当てはまる要素があった方は、ぜひ早めに無料相談会に起こし下さい。この時期であれば、戦略にいくつかのパターンがありますが、春になってしまうと、「絞る」という戦略しかなくなってしまいます。

2024年度入試総括は以上となります。今回もお読み頂き、ありがとうございました。

↓無料相談会はこちらからどうぞ


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