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中高生が必ず知っておきたい「テストの受け方」

 

全国の中高生が大っキライなワード第1位!!「テスト」!!

 

定期テストが近づいてくるたび、外部模試の実施がお知らせされるたび、

みなさんは何度「テストなんて無くなってしまえ~!!」と思ったことでしょう。笑

 

そもそもなぜテストを受ける必要があるのか、あなたは知っていますか?

よくよく考えたことはあまりないかもしれない。嫌だけど仕方ないからテストを受けてるって感じでしょうか。

 

しかし、あなたが知らないだけで、中高生がテストを受けることにはスゴく大きな意味があります。

「なぜテストを受けるのか?」この問いに「きちんと」答えられるかどうかが、実は勉強ができる人とできない人の差だったりします。

 

  

テストが持つ3つの役割

 

もしあなたが「なんとなく」テストを受けているのだとしたら、それは非常にもったいないです。

物事にはすべて理由があります。学校でテストをするのも、学校でテストをするべき理由があるから。

しかも、学校で勉強をするにあたり、テストというのはメチャクチャ大事な役割を持っています。

大事な役割があるにもかかわらず、それを意識しないままなんとなくテストを受けていては、同時に「勉強するうえで大事なこと」も一緒に放り出していることに等しい。

だから、テストを何の目的意識も持たずに受けていると、非常にもったいないのです。

 

じゃあ、テストが持つ役割とは何なのか?それは次の3つです。

1、模擬試験としての役割

2、力試しとしての役割

3、自分の理解できていない部分を発見する役割

 

1つ目の模擬試験としての役割は、言葉そのまんまです。

高校や大学の「入学試験」を目標として、その入試の練習としてテストをおこなうというもの。

サッカーで試合形式の練習をする、コンクールのリハーサルをするといったように、ぶっつけ本番で挑むのではなく予め本番に似た練習をするということです。

テストの仕方を身につけるため、試験慣れするためなど色々ありますが、要は入試で最大限の力を発揮するための練習というわけですね。

 

2つ目の、力試しとしての役割。これもイメージしやすいでしょう。

なぜテスト勉強をするのか?それはテストでより多くの正解を出せるようにしたいからですよね。良い点とりたいからですよね。

そう、テストとは「自分がどれだけ勉強してきたか」を良くも悪くも証明するもの。自分の今の実力を示してくれる指標なわけです。

 

テストで良い点が取れたなら「自分はきちんと勉強できたんだな」って思えるし、良い点が取れなかったら「ああ、じゅうぶんに勉強できていなかったな」と感じる。

自分の実力を点数で示してくれるから、テストは力試しとして分かりやすく効果のある手段なのです。

 

3つ目は、自分の理解できていない所を知る役割。

実はこれが、意外とみんな抜けていることが多い。意識できていないところになります。

1つめの試験の練習、これは当然。2つめの力試し、これも分かる。

しかし3つめのコレは、めちゃめちゃ重要であるにもかかわらずイメージしにくくて最も認識されていないポイントです。

 

この3つめの役割は、どういうことを意味しているのか?

それは「テストをしたことで自分の理解できていなかった部分が浮き彫りになるから、そこが改善すべきあなたの弱点だよ」ってことです。

テストをしました。そしたら解けなかった問題があったはず。その問題は自分の理解できていない分野であるから重点的に見直そうって思える。

テストをキッカケにして、客観的に自分のできていないコトが知れるようになるわけです。

 

勉強とは、「分からなかった事」を「分かる」ように変える手段のこと。これが勉強の本質です。

だから、「その『分からなかった事』を明確に知る」ということが、テストを受ける「隠れた重要な意味」なわけです。

 

 

この説明を聞いた中には「要はテストしたら復習しろって事だろ?」って感じた人もいるかもしれません。

まあ、簡単に言ってしまえばそういうことです。

だがしかし、あなたはこの復習がどれくらい大切なことなのか実感できているでしょうか?

あなたは、自分は「正しい復習の仕方」を実践できていると自信を持って言えますか?

 

 

テストは「点」で捉えず「スパン」で考えろ

 

テストの持つ役割について、もう少し深く話していきましょう。

一度振り返ると、テストの持つ3つの意味とは、

1、模擬試験としての意味

2、力試しとしての意味

3、自分の理解できていない部分を発見する意味

これでした。

 

ここで、別の視点を入れていきましょう。別の視点とはすなわち「時間軸」のことです。

するとこのようになります。

1、模擬試験としての意味 → テストをしている瞬間

2、力試しとしての意味 → テストを受ける前

3、自分の理解できていない部分を発見する意味 → テストを受けた後

 

時間軸でテストというものを捉えてみると、この3つの意味は「テスト前」「テスト中」「テスト後」で1つのプロセスとしてつながってきます。

テスト前は「実力をじゅうぶんに上げる」気持ちで勉強し、

テスト中は「本番のように」と思ってテストを受け、

テスト後は「自分の分からなかった所はどこか」と意識しながら復習する。

僕が説明したテストを受ける3つの意味は、初めに聞いた時はそれぞれ独立した要素に見えていたかもしれません。しかし実は、時間軸の上で一直線につながっているのです。

テストの意味①

 

テストを受けるとなった時、ここでは仮に0点分理解している(全く理解できていない)としましょう。

まずテスト前までに、そのテスト範囲の内容を勉強していきます。なるべく理解できるようにすることが大切です。

そしてテストを受ける。ここでの結果が60点でした。すなわちテスト前で60点分の理解をしたということ。

そしたらテスト後に、「できなかった40点分」を見直して、「できる」に変えるのです。

その結果、最初は0点分しか理解できていなかったのが、60+40=100点分の内容を理解できたということになります。

 

この一連の流れこそが、ホントの意味での「テストを受ける」ということなのです。

勉強の本質は、「分からない」を「分かる」に変えること。

テストを受けるとは、「テストという手段を使って、本質に沿った勉強をする」ということに他ならないのです。

テストの意味②

 

ここまで理解できると、テストを正しく受けている「勉強ができる人」と、テストを正しく受けていない「勉強ができない人」の違いがハッキリと見えてきます。

 

勉強ができない人はテストが終わると「あ~、終わった終わった~」と言って終わりにしてしまう。

言い換えると、「テスト中」までで彼らの中のテストが完結してしまっているんです。

理解していない40点分を放ってしまって、分からないままにしているということになります。

この40点分とは彼らが最も勉強しなければならない内容。なぜなら「放っておけばいつまでたってもできるようにならない40点分」だからです。

にもかかわらず、彼らはそれをしない。それが危ない40点分だということに気づけていないから。

 

対して、勉強ができる人はどう考えているか。

テストはあくまで「復習が終わり、100点分理解するまで」がテストなわけです。

テストを終えたら、そりゃ少しは「ふぅ~」と休憩したって良い。けれどテスト自体はまだ続いているというのが勉強ができる人の認識です。

危ない40点分をそのままにしない。彼らはそれが自分が最も弱い分野の40点分だと分かっているからです。

テストの意味③

 

要するに、勉強ができない人は「最後のツメが甘い」ってこと。

40点分、彼らが本当に注意しなければならない40点分を見ないフリしているということです。

だから、いつまでたっても勉強ができるようにならないのです。同じ問題が別のテストで出されたとしても、いっこうに解けるようにならないのはこのためなのです。

 

 

さらに付け加え。

テストの点数にこだわっている人は勉強ができない人です

ここまでの話を理解できた人なら、この理解もたやすいと思います。

 

もう一回言うと、テストを受けるとは「テストという手段を使って、本質に沿った勉強をする」ということ。

テストで良い点を取ることがテストを受ける意味ではなく、テストを通して「分からない」を「分かる」に変えることこそがテストを受ける意味です。

 

だから重要なのは、テスト前までに100%理解することではありません。「テスト前」「テスト中」「テスト後」の一連の流れをコンプリートした時に100%理解していることが重要ということ。

ぶっちゃけ、テストで100点を目指す必要なんてない。テストが終わった後も含めた全過程の中で100点分の理解をできるようになっていれば良いだけの話です。

 

テストの点数にこだわっていると、この考え方ができません。なぜならテストを「手段」ではなく「目的」として見ているから。

テストで良い点を取るのが大事。

テストまでにいかに良い点数を取るための勉強をするかが大事。

だからテスト範囲の内容を無理やり暗記して済まそうとしたり、小手先のテクニックで微々たる点数アップをしようとしたりするわけです。

 

でもそれは、実は意味のないこと。

結局、仮にそれで良い点取っても3日後には忘れてて使い物にならないだろうし、別のテストやあるいは入試で「解けない、、」と泣きを見ることになる。

良い点を取ることを大事にし、テスト後の復習をないがしろにしているから当然です。

すべては「絶対に良い点を取らなければいけない」というズレた固定観念によってもたらされるのです。

 

 

発想を変えましょう。

テストの点数が全てじゃない。長いスパンで「自分の中での理解の量をコツコツ積み上げて高くする」ことを常に考えていれば大丈夫なんです。

テストの点数って別に「あなたがどれだけ賢いか」を表してるわけではないですよ。「あなたがどれだけこの内容を理解しているか」を表しているだけです。

今すぐ良い点数を取れなくてもいい。毎回「テストの復習まで終わった段階で100%理解できた」と言えるような勉強を心がけてください。

それを続けていれば、理解の量を増やす事こそを意識していけば、良い点数は後からついてくる。おのずと点数は上がってくる。

ホントにそれだけなんです。

 

 

テストの復習の仕方

 

テストの復習の仕方です。

やることは2つ。

1、間違えた問題を見直して、なぜ解けなかったのかを徹底的に考える

2、間違えた問題だけでいいから、何も見ずにもう一回解く

 

「自分が分からなかった部分」がある問題は、もうすでに✖が付いているからすぐにわかる。

丸付けした先生から「お前はこの部分が分かっていないんだから見直してこい!!」と言われているようなものです。

 

だからあとは、その部分を「分かる」に変えるだけ。

そのためにまず「なぜ自分はこの問題を間違えたのか」を明確にしてください。なんとなくじゃダメです。しっかりと考えてください。

それができた。間違えたすべての問題で、自分のできていなかった理由がハッキリと分かった。

 

そしたら次。その間違えた問題をもう一回解いてください。

このプロセスをすることで「テスト本番では分かっていなかった部分が、今はちゃんと分かるようになってるな」という確認をすることができます。

ポイントは「あ、テストの時はココができていなかったな」と振り返りながら解くこと。

これによって「自分の分かっていなかったところ」の確認がもう一回できるし、なによりも「解けなかった問題が解けてる!」と自分の成長を実感できるんです。

 

 

ちなみに、テストの見直しは「何が解けなかったのか?」ではなく「なぜ解けなかったのか?」を考えてください。

「何が解けなかったか?」は答案用紙を見れば分かります。

 

「もっと時間があれば解けたのか?単純に自分のレベルが及ばなかったのか?」

「知識が足りなかったのか?それとも考え方が足りなかったのか?」

アタマを使って、「なぜ」を追究していってください。

 

 

テストはキライになっても、勉強はキライにならないでください

 

まとめです。

これからはテストをこのように受けてください。

テスト前 → きちんと勉強して理解を高める(でも100%でなくて良い)

テスト中 → 本番の入試のように、全力で受ける

テスト後 → 復習をして、100%の理解を目指す

 

とはいえ、やっぱりテストは好きにはなれませんよね。

僕もいまだに、テストは大嫌いです(笑)

 

なぜみんなテストがキライか分かりますか?それは問題が解けない自分に失望するからです。

「テストの問題が分からない、自分はこんなにもデキない人間なのか、、」

それを如実に痛感させられるからです。そういう仕組みになってるんですテストは。

 

でも大丈夫。さっきも述べたように、テストとは「どれだけ理解しているか」を試すものです。決してその人の出来を評価するものじゃない。

だからテストが全然できなくても、点数が悪かったとしても、そこまで気にする必要はありません。僕が今回紹介した「テストの受け方」を実行していけば良いんですから。

 

確かに、この方法を実践するのは大変です。時間がかかるし、よりエネルギーを使う。

楽じゃないことは間違いないです。

でも、これをすれば成績は確実に上がります。苦労は無駄にはなりません。

しかも、これを早いうちから実践していれば、後の勉強(特に受験勉強)がメチャクチャ楽になります。もう入試とか楽勝です。

 

だから、あなたには逃げてほしくない。

今の苦労はいつか必ず大きな結果としてあなたのもとへ返ってくるはずです。

 

 

 

次のセッション ⇩⇩⇩

なぜあなたはいつまでも同じ問題で間違え続けるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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