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医学部小論文

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私大医学部医学科を中心とした小論文の情報を提供します。
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記事一覧

MMI

Multiple Mini Interview の略である。面接において簡単な質問をし、考える力を試す手法である。もともとコンサルタント会社における面接でよく用いられていた。

内容については、河合塾に詳しく書かれている。

https://www.kawai-juku.ac.jp/exam-info/kinki/inochinomori/information/ctg03/016/

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コラム:Mendeley Reference Manager BETA

Mendeley が新しくなるらしい。デスクトップ版の Mendeley Desktop から名前を変えて、 Mendeley Reference Manager のベータ版がリリースされている。旧版がインストールされていても試すことができる。

ダウンロードしてみて、まず見た目が若干変わったが、その点でとくに感動はない。案内メールにあった Notebook という機能は、ウィンドウの上にボタン

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キーワード解説:遺伝子のスイッチとiPS細胞

細胞は、個体全ての遺伝情報をDNAに蓄えています。このため、植物などは切り取った一部から完全な植物が再生されることがあります。しかし、動物の場合、例えば指先の細胞が分化して内臓になることはありません。これはなぜでしょうか?

実は、細胞は分化するにつれて、不必要な遺伝情報を削除するのではなく塩基配列情報自体には変化なく遺伝子発現のオン/オフが切り替えることができるのです。それを行うはDNAメチル化

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キーワード解説:嚥下と誤嚥性肺炎

嚥下とは、食物を認識して口に取り組むことに始まり、胃に至るまでの一連の過程のことです。ヒトの嚥下は、先行期・準備期・口腔期・咽頭期・食道期の5期に分けて説明されています。

先行期:認知期ともいわれ、これから摂食する食物の性状を認知することにより、食べ方・唾液分泌・姿勢といった摂食に必要な準備を整える時期。

準備期:食物を口腔に取り込み、歯で咀嚼して飲み込みやすい大きさの塊(食塊)を形成する時期

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医学部小論文の頻出テーマ

医学部をはじめとして、医歯薬および看護などの医療系学部では、他学部と比較すると、小論文を課されることが多くなっています。これはなぜでしょうか?また、どのようなテーマが頻出でしょうか?

2012年度から2014年度の医学部医学科の出題テーマ (国公立118題、私立75題)は、以下のとおりです。
クローン技術  国立大:0、私大:0
iPS細胞     国立大:0 、私大:2
再生医療    国立大

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キーワード解説:高齢化

受験生の皆さんは「高齢者」と聞いて、何歳以上をイメージするでしょうか?高齢者とは、ほとんどの場合は65歳以上を指します。なかには、60歳以上とすることもあります。なお、65歳以上を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者、85歳以上を超高齢者、100歳以上を百寿者とわけることもあります。

わが国で高齢化が進んでいることは、聞いたことがあるでしょう平成26年度高齢社会白書によりますと、わが国の総人口は、

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キーワード解説:認知症

フィネアス・P.ゲージ(Phineas P. Gage、1823 - 1860)は、米国の鉄道建築技術者の職長職長として、米国バーモント州の町カヴェンディッシュの外れで、鉄道の路盤を建設するための発破を行う任務にあたっていました。爆薬を仕掛けるために、岩に深く穴を掘り、火薬・ヒューズ・砂を入れて、鉄の突き棒で突き固める作業がありました。ゲージがこの作業をしている最中、突き棒が岩にぶつかって火花を発

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慶應大学医学部医学科 小論文

現在、書きかけです。ご注意ください。

2019年度、2017年度に指導した受験生が合格しました。

慶應大学医学部医学科は、小論文の過去問を公表していません。また、当ページでも過去問は掲載しておりません。過去の問題については学校や予備校等から聞いてください。

近年の傾向として、コミュニケーションを意識した出題が多い。2017年度は、実際の医療面接の場面と思われる。2016年度は赤ちゃんポストに

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