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【世界初】AIによる「群ドローン攻撃」が実行された

以前の記事『【群ドローン(ドローンスウォーム)】とは何か?』において「未来の大量破壊兵器」と言われるAI(人工知能)搭載自律型ドローンの「群ドローン」(drone swarm)による「群ドローン攻撃」(drone swarm attack)の脅威を書いたが、『New Scientist』の2021年6月30日付記事「Israel used world's first AI-guided combat drone swarm in Gaza attacks」によると、イスラエル国防軍(IDF)は今年(2021年)5月中旬のガザ地区での作戦「Operation Guardian of the Walls」で世界初となるAIベース自律型ドローンによる群ドローン攻撃を実行した。

「群ドローン」の定義
「群ドローン」とは「drone swarm(ドローンスウォーム)」の日本語訳で複数(多数)のドローンによる集団飛行、つまりドローンの群飛を指す一般名称である(詳細は以前の記事『【群ドローン(ドローンスウォーム)】とは何か?』を参照)。

イスラエル国防軍がガザ地区のハマスに対して群ドローン攻撃を行ったのが事実であれば、「群ドローン」(ドローンスウォーム)は「未来の大量破壊兵器」ではなく「現実の大量破壊兵器」の段階に突入したことになる。

イスラエル​参謀本部諜報局は今回の一連のガザ地区における作戦「Operation Guardian of the Walls」を「世界初のAI戦争」と公式に明言しており、後の報道によるとイスラエル国防軍の広報官は作戦内容の詳細こそ明かさなかったものの「As far as we know, this is the first use of this type of tool」「The operation of the swarm is by a single operator who controls all the drones」「There is a commander next to him for making significant decisions and other soldiers for the logistical operation of the swarm」とAIベース自律型ドローンによる群ドローン攻撃の実施を認めた。従って、「群ドローン」は間違いなく「現実の大量破壊兵器」のフェーズに移行した。

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