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朝ドラと寅子と

NHKの朝ドラ『虎に翼』が始まった。

前回の『ブギウギ』は、ヒロインの趣里さんのハマり役っぷりを大いに堪能させていただいたけれども(モデルとなった笠置シヅ子さんもなんだか動き一つをとってもコミカルというのか、妙に人を惹きつける引力のある人だけれど、その笠置シヅ子さんを演じるのに趣里さんこそぴったりな人はいなかったと思う)、その前々回、主人公の神木隆之介さん演じる植物学者・牧野富太郎をモデルとする槙野万太郎の言動に、「あんたも人間を大きく分けたら、この類。遠くで見ている分にはおもしろいけれど、家族にいたらはた迷惑」と、実母から何度ため息をつきながら言われたことかの『らんまん』。

今回の『虎に翼』に至っては、月曜の回を録画で観ながら、「あんたがおるよ」と大笑い。
(確かに自分でも、うわぁ、うわぁ、この人なんだか…とはなってたけど)

いや、金曜の回だったか観ながら、「こんな子が自分の子だったらよかったのに」言うてましたよね? 
で、私が「いたらいたで大変じゃない?」と返したら、「大変なことなんてなにもないでしょ。応援すりゃいいだけなんだから」って答えてましたがな。

でも、そのひとことで思い出した。
確かに常に小言ばっかりではあるものの(それは言われるようなことばっかりやっておるから)、この人はいつも他の誰かが反対することでも、母自身にも娘のやることがちっとも理解できなくとも、「みんながやりたいというわけじゃない。やりたい人間にはやらせたらいい」と、背中を押してくれていたな、と。

それにしてもさ、笑いすぎじゃない?
あなたの娘なんですけど。

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