音に現れる陰陽の特質
音が持ち得る可能性を拡大したら、音にも陰陽の法則が成り立つことを見出せる。
マクロビオテックで陰陽を調べると、必ず出てくるのが、以下の文章です。
「陽」とは収縮していく求心的なエネルギー(またはそうした状態)、「陰」とは拡散していく遠心的なエネルギー(またはそうした状態)を指します。
ただし陰陽はあくまで相対的なものです。あるものや性質を陽と決めたとき、初めて陰となるものや性質が出てくるのであって、尺度によっては同じものが陰になったり陽になったりすることに気をつけなければなりません。単純な例では、A、B、Cという三つのものがあって、BはCと比べた場合には陽性といえるけれど、Aと比べた場合には陰性といえる、ということがあります。
https://macrobioticweb.com/about/inyo.shtml
二つの事が書いてあります。
陰と、陽の特質。そして、其れらが相対的な関係にあるので同じものが比べる相手によって立場が逆転する事ですね。
音の持つ性質と全く同じことを言っているのがわかるでしょうか。
音も相対的なもので、良いか悪いか、若しくは好きか嫌いかで見ていくと純粋に感性が持つ対比関係で、好きか嫌いの様な対照性が生まれてきます。
さらにもっと良い音を体験すると、以前の好きは嫌いの方にカテゴライズされる様になっていきます。
これは、比較対象が無ければ産まれない価値観なのですが、どんなにボロいラジカセのドングリの背比べの様な世界でも、家が買える様な音響機材の世界でも、同じ様な比較により相対的な良し悪し、好き嫌いの関係が生まれてきます。
陰陽の比較を超越したマクロビオテックの作品を体験して、食べ物というものが一体何であるのかとか、食品を超えた何かを感じ、宇宙的な感覚の深まりや拡がりを感じる事が出来た経験がある方もいる筈です。ただし、普通では入手出来ない様な食材が必要な事は言うに及びませんが。
それと同じ様に、音の良し悪しについても、現代文明を超越する様な進化した音を知ってしまうと、普通に良い音を聞いても大した違いを感じ無くなってしまいます。
究極的にはマクロビオテックなどの陰陽であっても、音の良し悪しであっても、調和という形で、それらを超越したところに真の価値が感じられるものとして現れるので有り、その様な価値観がこれから地球が進もうとしている世界の一翼を担って行くと思っております。
文明の素質・素養といえるのではないかと思いますが、現代に蔓延る表面的な価値観を超えた世界が展開して、人々の意識に影響を与える存在になって初めて、文明の良さというものが実感を伴って、人間の進化と豊かさを花開かせて行くものであると感じます。
その様な世界への一歩を踏み出してく為に、価値観に小さな亀裂を作るのがこれからの展開となります。
陰陽の法則と音の関係
と、通り一遍の前置きはこのぐらいにして、陰陽の法則と音の関係に入りたいと思います。
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