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ヘルステック・デジタル技術関連ニュースまとめ 2024#14

この1週間に弊社Facebookページ等で紹介したヘルステック・研究・産業、ロボット・AI等デジタル技術関連ニュースをまとめて紹介します。
※ 記事のリンクが切れている場合は記事名で検索していただくとヒットする場合があります。
※ 過去のまとめはこちらのマガジンに。

今週の個人的注目トピックは

  • 来週のITEM2024(パシフィコ横浜)を前に各社新AI製品や連携を発表

  • 遠隔医療関連ニュース。処方箋薬宅配など。

  • センハンスがKARL STORZに?

です。




・医療AI

挑戦者2024:内視鏡画像のAI診断で医療ミス根絶へ――多田智裕さん | 週刊エコノミスト Online (2024.04.01)

AIM 多田CEOのインタビュー。

「日本で開発され、発展してきた内視鏡は、日本のお家芸です。今回のAI診断装置も過去70年間、日本の内視鏡医師が積み重ねてきた質量ともに最高水準の内視鏡画像データがあったからこそです。」

週刊エコノミスト

医師と患者の会話をAIでメモや要約に変換する技術が一大ビジネスとなりつつあるとの報告 - GIGAZINE(2024.03.31)

HIMSS24のレポート。

「2024年3月11日から15日までアメリカ・フロリダ州オーランドで開催されたHIMSS 24では、患者の診察の際の会話をAIを活用して自動的に臨床メモや要約に変換する「Ambient clinical documentation」という技術が大きな話題を生みました。」

GIGAZINE

富士フイルム、医師の画像診断AI開発支援 クラウドで - 日本経済新聞 (2024.04.01)

「新たに販売するクラウドサービスを使うと、富士フイルムが国立がん研究センターと共同で開発した複数の学習モデルを利用できる。医師や研究者が自身で学習モデルを設計する必要がないため、専門的なノウハウがなくてもAI技術を実用化できる。」

日本経済新聞

クラウド型AI技術開発支援サービス「SYNAPSE Creative Space(シナプス クリエイティブ スペース)」提供開始 (2024.04.01)

上記日経記事の富士フィルムのプレスリリース。
来週のITEM2024に出展予定とのこと。

「画像診断支援AI技術開発におけるプロジェクト管理、アノテーション、学習、AI技術の試行など、一連の開発プロセスをクラウド上でワンストップで行えるサービス」
「医師や研究者が自身で学習モデルを一から設計することなく、AI技術の開発が可能」
「画像診断環境に近い操作感で、効率的かつ直感的に画像の参照やアノテーションを行うことができます」

富士フイルム プレスリリース

千葉大学病院とNTTライフサイエンスがAIと遺伝子情報を用いた精神科薬物治療の 個別最適化に関する共同研究を開始 (2024.03.29)

https://www.ho.chiba-u.ac.jp/hosp/item/newsrelease_20240329.pdf

「これにより、個々人にあった最適な医療(プレシジョン・メディシン)と薬物療法の安全 性・有効性の向上や、薬剤費(医療費)適正化に寄与することを目指します。」

千葉大学病院

AIで画像処理、医師の読影をサポート インフォコムの検像システムiRad-QAに新機能、7月提供開始 (2024.04.02)

AIによる肋骨陰影の減弱・心胸郭比(CTR)の自動計測機能で医師の読影を支援。来週のITEM2024で公開。

心臓病を早期に発見するAI聴診器にFDAの承認、すでに50万台以上を導入 | Forbes JAPAN 公式サイト(2024.04.05)

2013年設立のEko Health。英国でも2023年11月に承認。

テクマト---PSP、キヤノンメディカルシステムズ、エムスリーAIがヘルスケアIT事業で業務提携|ザイ・オンライン (2024.04.05)

「PSPとエムスリーAIが共同で推進しているAIプラットフォーム「NOBORI PAL AI」をキヤノンメディカルシステムズと販売連携」
「キヤノンメディカルシステムズの「AI 解析技術」や「3D 処理技術」のライセンスを、PSPが有する「DICOM ビューアーソフトウェア」にて提供」

ザイ・オンライン

PSPのプレスリリース (2024.04.04)



・SaMD・DTx

デジタル治療アプリ「Rejoyn®」が米国での認可を取得- FDAで認可された世界初の大うつ病治療アプリ -|ニュースリリース|大塚製薬 (2024.04.02)

「Rejoynはすでに臨床的にその効果が実証されている2つの治療方法、1)様々な感情を表す顔の表情を用いた認知機能訓練と、2)アプリによる認知行動療法を組み合わせ、6週間の治療セッションを通じて、抗うつ薬を服用している患者さんのうつ症状を改善するように設計されています」

大塚製薬 プレスリリース

デジタルメディスンの開発と健康医療データの利活用-医療・ヘルスケアの変革期における製薬産業のあり方- | 医薬産業政策研究所 (2024.03.29)

リサーチペーパーNo.84。
スタートアップ人材の育成、開発の場所、価値評価などの現状・課題と施策提言。

沢井製薬が、片頭痛向け医療機器の流通プラットフォームとしてCureAppの「APS」を採用 (2024.04.05)

片頭痛向け医療機器「レリビオン®︎」。

「APSは医療機関がスムーズに治療アプリを処方できるよう開発された処方プラットフォーム」
「APSでの他社製品の流通は「レリビオン®︎」が初」

CureApp プレスリリース

高血圧治療アプリ、患者負担6%下げ 1000医療機関提供 - 日本経済新聞 (2024.04.06)

「患者がスマートフォンなどで高血圧アプリを6カ月続けて使う場合、負担はこれまでより6%減って月平均で2400円ほどに」

日本経済新聞

DTxビジネスはまだまだ大変そう…


・手術支援ロボット

Surgical Robotics Technology Monthly Roundup Newsletter - March 2024 (2024.04.02)

https://www.linkedin.com/pulse/surgical-robotics-technology-monthly-roundup-xh2be/

2024.03の手術ロボット関連ニュース集。
Maestro(MoonSurgical)、da Vinci 5(Intuitive)、Luca (AcuSurgical)など。

Asensus Surgical, Inc. Announces Non-Binding Acquisition Proposal with KARL STORZ SE & Co. KG (2024.04.03)

触覚付き手術支援ロボット(内視鏡術具ホルダーロボット)Senhanceを展開するAsensusをKARL STORZが買収する可能性が。


・遠隔医療・在宅医療

在宅医療支援サービス「バディ往診™」を提供する当直連携基盤、エムスリーグループへ (2024.04.01)


「当直連携基盤は、かかりつけ医の負担が大きい夜間休日の緊急対応を支援する「バディ往診™️」「バディコールセンター™️」を提供する、日本初の在宅医療特化型往診支援会社」

「対応品質を最優先に、より広く盤石な在宅医療のためのインフラ構築を通して「誰もが自分らしくいまを生きている社会」を目指してまいります」

当直連携基盤 プレスリリース

Uber Eats 、処方薬配達向けに「 Uber Direct 」サービスを提供開始  日本全国で処方薬の即時配達を可能に (2024.03.27)

処方薬配達はオンライン診療・在宅医療の要素として重要な1ピース。

「Uber Eats のデリバリーネットワークを活用し、「処方薬」をお客さまにお届けし、ラストワンマイルの配達ニーズにお応えします。」

Uber Eats プレスリリース

AMIが遠隔医療支援システム『クラウド超診®︎』をリリース (2024.04.02)

「超聴診器」のAMIによる心音波形情報等の解析結果提示クラウドサービス。
(クラウド超診自体は非医療機器とのこと)

TOPPANホールディングス、医療過疎地で処方せん薬宅配の実証実験を開始 (2024.04.02)

TOPPANは子会社で処方薬宅配サービス「とどくすり」を展開中。

「新潟県魚沼市のへき地医療における薬局・薬剤師不足の解消を目的に、処方せん薬宅配サービスを活用し、遠隔医療体制を構築する実証実験を2024年4月2日から2024年9月30日まで実施」

TOPPANホールディングス プレスリリース

香川のメロディ、複数の妊婦の状況を一括確認 医師の負担軽減 - 日本経済新聞 (2024.04.04)

メロディ・インターナショナルからは2月27日にリリースあり。分娩監視セントラルシステム Central i。
能登半島地震の際にも電源のいらないiCTGを使って1月2日から分娩が行われたそう。重要な技術。

オムロン、オランダの遠隔医療スタートアップを買収 - 日本経済新聞 (2024.04.05)

「ルーシーは心不全などの患者の生体データをスマートフォンのアプリで医療機関に共有」

日本経済新聞


・VR/XR

世界初!ジョリーグッドと大塚製薬、「感情認知トレーニングVR」提供開始 (2024.04.02)

「「感情認知トレーニングVR」は、「社会認知ならびに対人関係のトレーニング(SCIT)」や社会認知の理論を背景としつつ、「相手の感情を推測する」「相手の感情に合わせた対応をする」ことに特化したトレーニング方法」

「相手の感情を読み取るのが難しいために、生活に生きづらさを感じている方を対象としたプログラムで、相手の感情を推測し、それに合わせた対応をする方法をVRで学ぶことで、良い対人関係を気づくための基盤を作ります。」

ジョリーグッド プレスリリース


・教育・トレーニング

論文公開:内視鏡下鼻副鼻腔手術トレーニング環境における器具の3次元運動情報を用いた技能評価指標の検討(日本コンピュータ外科学会誌) (2024.04.01)

手前味噌ながら論文のご紹介です。

内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)トレーニング環境における器具の3次元運動情報を用いた技能評価指標の検討に関する論文が日本コンピュータ外科学会誌に掲載されました。ORB-SLAMを用いて18名の耳鼻咽喉科医による鼻骨モデルを用いたESSトレーニングタスク中の内視鏡と鉗子の運動情報の計測を行い、12項目の指標指標における熟練者と未熟練者の結果を比較した結果、熟練者と未熟練者で傾向が異なる可能性が示唆されました。

北海道大学の寄附講座がロボット支援手術の指導医を輩出 (2024.04.02)

「泌尿器科総合地域医療システム学講座」が2024年3月に終了。

「大学病院から地域病院の修練中若手医師に対してロボット手術等の遠隔指導が行われ、その成果として16名が専門医を取得しました。さらに6名が日本泌尿器科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医となり、3名がロボット支援手術プロクター*の資格を得ました。」

アミノアップ プレスリリース


・大学・研究

超音波とMRIによる新治療法が前立腺がん治療に革命を起こす? (2024.04.01)

UCLAでのMRI誘導下経尿道局所超音波ハイパーサーミア治療の研究。

京都大学・理化学研究所 奥野泰史氏のAI・データサイエンスを用いて健診データから食の改善を提案する研究が食創会「第28回 安藤百福賞」の大賞を受賞 (2024.04.02)

注目が集まるフードテック。
ヘルステック×フードテックの発展にも期待。

瀬戸東大教授が最終講義「『よりよい手術で治す』ことを目指す」 | m3 .com (2024.04.03)

消化管外科の瀬戸泰之先生の最終講義レポート。
「目・指・心=Medicine」、da Vinci での食道がん根治手術など。
4月からは国立がん研究センター中央病院長。

人工知能による深層学習を用いて低線量CT検査の画質改善を実現― CT検査に必要な撮影線量の大幅低減の可能性 ― |順天堂大学 (2024.04.03)

・オートエンコーダー(Auto Encoder: AE)、U-net*および条件付き敵対生成ネットワーク(Conditional generative advisal networks: CGAN)でCTアーチファクト抑制効果を評価

・AEおよびU-netでは画像内にボケ発生
・CGANは良好な画質確保可能だが画像内の微細構造物の変形が発生に注意が必要

アプリを通じて蓄尿量が分かる膀胱デバイスを開発 (2024.04.04)

米ノースウェスタン大学生体医工学分野のGuillermo Ameer氏らによる研究成果。論文は

https://doi.org/10.1073/pnas.2400868121

「膀胱の中に尿がたまるにつれ膀胱壁は引き伸ばされ、それとともにこのゴムのようなデバイスも引っ張られる。すると、デバイスに搭載された複数のセンサーがその「ひずみ」を検出し、それにより膀胱内の尿量をモニタリングする。蓄尿量の情報は、ワイヤレスでスマホのアプリに送信され、これにより、デバイス装着者はリアルタイムで膀胱の状態を追跡することができる」

Medical Tribune


・スタートアップ・起業

『起業時代』 企業の顔・主役の顔キャンペーン 第8弾 (2024.04.01)

起業してプロフィール写真を取り直さないとな、と思ってたところでちょうどこのキャンペーンで綺麗に撮ってもらった2期生です。
2021年6月〜2024年8月に起業予定or起業済の方、ぜひ応募してみましょう!〆切は5/12(日)。

アルケリス、西日本エリア初となる大阪拠点開設のお知らせ (2024.04.01)

横浜からシリコンバレーを経て大阪へ。

「近年、アシストスーツの認知度が向上するに伴い、関西地域からのお問い合わせも昨年後半から増加をしています。また、大阪においては2025年の大阪万博の開催が予定されており、関西地域は弊社が対象とする工場や「東大阪」など中小製造業の集積があります。さらに、「医師の働き方改革」が進む大規模中核病院が多数存在し「アルケリス」へのニーズも高まっています。」

AIで医療格差の是正に挑戦【アイリス株式会社(東京都中央区)】 | あすのユニコーンたち | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト] (2024.04.01)

アイリスの起業ストーリー。

オープンAIが日本法人4月開設 (2024.04.01)

Open AI Japanを開設。アジア初。


・企業・マーケット

メドテック企業による価値創造は不可欠である | マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン (2024.03.29)

https://www.mckinsey.com/jp/~/media/mckinsey/locations/asia/japan/our%20work/20240329%20jp_mck_medtech_chapter1_vf.pdf

マッキンゼーによるメドテック企業に関するレポート。

J&J、医療機器製造のショックウェーブ買収へ-130億ドル | Bloomberg (2024.04.05)

「コンシューマーヘルス事業のスピンオフ以来、J&Jは人工心臓メーカーのアビオメッドなどを買収し、医療技術分野を強化」

Bloomberg


・行政・規制

医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報及び仮名加工医療情報に関する法律についてのガイドライン(次世代医療基盤法ガイドライン)(令和6年4月内閣府・文部科学省・厚生労働省・経済産業省)(2024.04.01)

次世代医療基盤法ガイドラインが4月1日に改定されました。
仮名加工医療情報関連。


・デジタルガジェット

特許出願から見える「アップル製スマートリング」が提案する新しい活用法 | Forbes JAPAN 公式サイト(2024.04.02)

何かしら入力装置としての機能も果たす?

「一連の追加機能は、現在、目と指の動きでコントロールされているApple Vision Proの強力なコントローラーとして、Apple Ringを使用する可能性を開くものでもある。「じゃんけん」ができるというのもわかりやすい説明かもしれない。」

Forbes Japan


・ブレインテック?

脳波オーダーシステム「SUBマシーン」 4月1日(月)登場!(2024.04.01)

ブレインテックがファーストフードにも進出?
#エイプリルフール


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