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展示会 2024-#1 ウェアラブル EXPO・Factory Innovation Week(ロボデックス・スマート工場EXPO)他

展示会大好きなので医療・エンジニアリング以外の分野も含めて時間があれば見に行っています。

南関東の利点の一つは、東京ビッグサイト・幕張メッセ・パシフィコ横浜と、大きめの展示会場が集中していること。

最近はWeb展示会なども増えてきてますが、私のような特に強い導入目的があるわけではなくザッピング的な探索から思いがけない出会いを求めている人間にとっては、やはりリアル展示会はいいですね。

今回は年明け一発目、毎年行ってるFactory Innovation WeekウェアラブルEXPOに行ってきました。ざっくり注目したところを紹介します。



ウェアラブルEXPO

Factory Innovation Weekと一緒にやってるので現場での健康/安全/工程管理のアプリケーション・サービスが多いです。


・バイタル計測が増えた?

これまではカメラ、ゴーグル系など作業者の周辺を計測するデバイスが中心だったような気がしますが、今回はスマートウオッチ系の作業者自身を計測するデバイスの比重がだいぶ増えた気がします。少し前から熱中症予防とか見るようになってましたけどね。

ボラールジャパン
ボラールジャパン
フェアリーデバイス
フェアリーデバイス THINKLET
WhaleTeq (三共精機)
SKINOSは他でもよく見ます
テックドクターはデジタルバイオマーカ開発支援

Google(Fitbit)のブースなんてこれまでこんな目立つ感じであったかな…?

fitbit by Google
僕はスマートウォッチでも丸じゃないと嫌 四角嫌い


・大学・研究機関イノベーションフォーラム (寺田先生)

大学ブースでこれだけ盛況は珍しい

会場全体的に人出多かったですが、大学・研究機関イノベーションフォーラムの活気は中々。狭いせいもあったかも知れませんが、他の展示会よりこの大学ゾーン混雑してたような気がします。

さきがけ社会情報基盤領域でご一緒だった寺田努先生(神戸大学教授)に久々にリアルでお会いしました。5年ぶりくらいかな。

相変わらず著名な大学教授には見えないイケイケ寺田先生 (褒め言葉)

ブースでお話伺ったほか、ちょうどセミナーでのご講演もあったので拝聴しました。

ユニバーサルデザインから「パーソナルデザイン」へ。
個々の能力・資質に寄り添った技術として、機能を付加するだけでなく自分で選択して「自由に着替えることの出来る」ウェアラブルは、能力付加/向上、HC克服、身体拡張に必須の考えに思います。

私個人の最近注目のヘルステックは眼科系とスリープテックですが、寺田先生も聴診器型喉頭マイクで睡眠時無呼吸を計測するデバイスに取り組んでおられます。

神戸大学 塚本・寺田研究室 ウェアラブルセンシング技術 より

スリープテックは少し盛り上がり始めてますが、百花繚乱はピンキリの拡大でどこまで信頼できるかはまだまだ。寺田先生が試された市販のものも精度的には6割くらい?とのこと。


Factory Innovation Week

ロボデックスを目当てに行ってるつもりが、結局工業用ロボットにはあまり興味がわかず、スマート工場EXPOのデジタルデバイスに掘り出し物がないか探す感じ。


・archelis

手前味噌ですがarchelisも。今一緒にやってるわけではないのでこういった場で飯田さん(COO)、天沼さん(設計部)に現況聞きに行ってます。ロボデックスはほとんどarchelis近況チェック。

飯田COOと

(ちなみに天沼さんはNHKの人気番組「魔改造の夜」にチームNットー (archelis開発元、親会社)で出演し、扇風機に航空機ラジコン用エンジンを搭載して爆走する「ブーブー旋風鬼」を設計した方です。リーダーの北山さんもブースにいました)

今年のarchelisブースは黒から白にイメチェン。明るいとブースが広く感じます。Factory Innovation Week併設なので工場用FXのみ。

明るいarchelisブース

今回の驚き。前から計画はしてたと記憶してますが、archelisにセンサつけて負荷軽減効果を見える化するクイックAI診断システムのプロトタイプが出来てました。

archelis、クイック診断はじめました!
五角形のレーダーチャート、死ぬほど見てます

前からの計画なのでそれ自体は驚きではないんですが、驚いたのは「AIを内製している」こと。元々金型・金属加工の製造業ですよ?開発部の外岡さんが独学で頑張ってるそうです。時代とはいえ凄いな。僕も手伝えることあったらなんかやります。


・ELECOMほか

エレコムはPCサプライのイメージだと思いますが、小型カメラ・・セキュリティカメラ・ストレージ・ネットワーク機器など広く製品技術を持っているので遠隔支援ソリューションを展開しています。ここは毎回寄ってます。

ELECOMの遠隔支援ソリューション

ウェアラブルWebカメラは有線ですが小型軽量。今日うかがったところでは、現場だけでなく遠隔医療・介護でもお引き合いが結構あるとのこと。在宅巡回時に遠隔から医師がコミュニケーションを取るのに活用。

ELECOMの遠隔業務用Webカメラ

あとは今回はあまりときめかなかったかな。ウェアラブルEXPOも含め、ウェアラブルカメラ・ゴーグル系は減った気がします。

MECH MINDの3Dカメラ


AUTOMOTIVE WORLDとTOKYO XR・メタバース&コンテンツビジネスワールド

東棟全部を使ってネプコンジャパンとAUTOMOTIVE WORLD、南棟3・4ホールでTOKYO XR・メタバース&コンテンツビジネスワールドが行われてました。今日一日だけなのでネプコンはスルーで他2つを。


AUTOMOTIVE JAPAN

私はデジタル医療技術の発想源として自動車産業の先端技術を参考にしている(ナビゲーション・インフォテイメント、UI/UX、自動運転、MaaS、予防安全etc)ので自動車関係もよく見ます。海外で軍事に先端技術が集まるように、軍のない日本では国力を支える自動車産業が最先端のショーケースと思っています。

でいつも楽しみに行ってるんですが、今回はあまりときめかず。
TOPPANくらいかな。ディスプレイとフィルム技術。高輝度・低反射で耐久性の高いディスプレイや調光・遮光フィルムはモビリティだけでなく医療介護も含め活躍シーンが多そうです。

空中タッチディスプレイ
工業用TFT
自動車用TFT
反射防止フィルム


TOKYO XR・メタバース&コンテンツビジネスワールド

巨大ステージ

なんか凄かったです(小並感。

XR総合展+コンテンツTOKYO(クリエイターEXPO)みたいなのを想像してたけど全然違いました。たぶん今回が初回なので出展の規模は小さかったですが、巨大なステージが2つ。映像系展示会(InterBEEとか)の雰囲気が近いですがまだ人は少なく。アイドルっぽい人たちもいたから土日は増えるのかな。

僕はXR総合展+コンテンツTOKYOでいいです。


以上です。
来月はジェンダードイノベーションEXPO(健康博覧会)に期待。

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