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メディア事業の根本原理 #1sheetMktg 番外編1

 『マーケティングのチカラをあげる 1 sheet』で「番外編」を作りました。

 メディア事業者の方々と話をしていると、意外と自分たちの事業の根本原理について一枚の絵で捉えられていない事実に直面します。そこで、とあるミーティングで作成した一枚絵を一般化したものをこちらにアップします。

 基本的には、メディア事業のみならず、あらゆる intermediary型のビジネスでは同様です。左右のステークホルダー/アクターに対して、それぞれに対してどのような価値を提供することができるか、繋ぐことができるか、です。

 ここしばらく、メディア事業者、特にデジタル周りの話においては、「獲得系」の広告の話ばかりになりますが、メディアコマースを実施しようが、ブランディング機会を提供することだろうが、本質的には「広告主(ブランド)に対して適切なリーチを提供する」ことが根本原理として存在します。ここを失くしてメディア事業はありえません。

 複数メディアがある場合は、それぞれ単体のメディアのリーチを売るのか組合わせか、あるいはそれぞれのメディアのリーチの一部を組み合わせているのか、リーチの考え方も多様になります。そしてそれらのリーチを一つのパッケージと考えた場合に、それらにあう広告主(ブランド)の見込み客リストを作り、そのリーチと広告主の課題を照らし合わせて”広告商品”を作るというのが筋です。しかしながら、いわゆるアドネットワークやオープンなプログラマティックといった、メディアごとの特性を加味することなく流れてくる広告収益に頼っているようでは、このような考え方にはなりにくいでしょう。メディレップや広告代理店頼みで営業をしていても同様です。

 メディアがメディア自身の特性を適切に把握し、適切な広告主に、適切なリーチとソリューション(商品)を提供する。

 こうしたメディア事業の考え方がが今は忘れられてしまっていると思いますが、ポストクッキー時代のメディア事業というのは(アドテク界隈ではコンテクスチュアルだなんだとの話はありますが)、上記のような考え方に戻ること、一方でメディアとしての営業体制やセールス・マーケティング体制は時代に合わせて再構築すること、この温故知新的な考え方こそが重要なんじゃないか?と私は思います。

『マーケティングのチカラをあげる 1 sheet 番外編1. メディア事業の根本原理 』のダウンロードはこちらから。


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