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ジョブメドレーアカデミーのプロダクト開発の魅力について書いてみた

こんにちは、株式会社メドレー、プロダクト開発室の岸田です。

このブログでは、僕がプロダクト責任者兼エンジニアとして携わっている「ジョブメドレーアカデミー」について

・どんなサービスで、何のためにやっているのか?
・プロダクト開発の魅力は?

の2点をお伝えできればと思います!

誰が書いてるの?

・岸田といいます
・メドレーの人材プラットフォームのプロダクト開発室に所属しています
・2019年6月にメドレーに入社しました
・入社から2年間「ジョブメドレー」の開発をエンジニアとして担当していました
・現在は「ジョブメドレーアカデミー」をプロダクト責任者/エンジニアとして担当しています
・前職はバングラデシュに駐在しブリッジSEとしてオフショアの受託開発をやっていました

バングラデシュで一緒に働いていた人たち

そもそもジョブメドレーアカデミーって?

ジョブメドレーアカデミー(以下、アカデミー)は介護・障がい福祉事業所向けのオンライン動画研修サービスです。
老人ホームなどの事業所にアカデミーを導入いただき、そこで働く職員の方々に動画を使ったオンライン研修で学びの機会を提供するというのがコアの機能になっています。
現在、全国で多数の事業所に導入いただいており、7万人以上の方々に活用されています。

何のためにやっているの?

アカデミーが目指しているのは、医療福祉分野で働く人の活躍を人材育成の面からサポートすることです。

医療福祉分野は高齢化の影響で人材不足が深刻な問題になっています。
そのためどうしても未経験者の採用が多くなってしまうのですが、実際の研修期間は短く、高い離職率(約14%)に繋がっています。
今後も数十万人単位で介護人材の需要は増加すると考えられている中、未経験者の採用は増える一方です。その流れを変えられないのであれば、効率的な研修で介護の仕事に就いた方を支援したい、そしてそれはテクノロジーの活用で実現できるのでは無いかと考えました。

介護の仕事は多岐にわたり、最初は分からないことだらけです。

食事時にはどのように介助するのが良いのか、認知症の方とどう接すれば良いのか、利用者の方が体調を崩した場合は、利用者のご家族との接し方は…

しかしながら介護の仕事に就いた方は未経験で入社しても2週間ほどで独り立ちさせられたという声もあります。

なぜ十分な研修が行えないのか?
研修を行うためには内容検討、資料準備、場所の確保、参加者の日程調整、実施後の記録管理、次の計画を検討…と、時間もコストもかかるからです。

加えて、専任の教育担当者がいるような状態にはなっておらず、他にメインの業務を持った人たちで回しているケースがほとんどです。

また、学ぶ側からしても決まった時間と場所で学ぶ必要があり、意欲があったとしても都合がつかず参加できないといったことがよく起こります。

このように、人材育成は医療福祉業界の多くの人が安心して働き、より活躍していくための1つの大きなファクターにも関わらず、時間・労力を割くことができないという状態になっています。

そのため、アカデミーを通して学びの機会を提供する側の負担を減らしつつ、いつでもどこでも質の高いコンテンツで学ぶことができるようにすることで、人材育成をサポートしようとしています。

ちゃんと役に立っているの?

アカデミーを利用いただいている事業所さまからフィードバックをいただくことがあり、次の3点は評価いただくことが多いです。

・職員の対応や姿勢が良くなった
・研修実施の負担が減り、クオリティは上がった
・利用者さまへ使える時間が増えた

それぞれ、いくつかピックアップして紹介します。

・職員の対応や姿勢が良くなった

スタッフのみなさんの働く姿勢は目に見えて変わりました。今は空き時間に受講できるようになって学習効率が上がり、研修で学んだ内容を業務で実践できているなと感じることが増えました。

普段の行動もご利用者さまへの対応も確実に改善しました。知識不足だった私が講師役を務めていた頃とは違い、プロの専門講師の研修が受けられるようになったので、スムーズに理解できているんだと思います。

” 研修に対する姿勢は大きく変わった。受講後に動画の内容について話すこともあり、知識や技術が確実に身についていると感じます。
なかには年度の途中で全ての研修を終えてしまったり、研修計画外の動画まで見ていたら寝不足になってしまったなんて方もいるくらい、楽しんで受講してくれています。

・研修実施の負担が減り、クオリティは上がった

” ジョブメドレーアカデミーを導入したことで研修資料を作る必要がなくなり、受講管理の手間も大きく減りましたが、研修の中身が格段に濃くなったことが何よりうれしいです。

研修を企画したり、資料をつくったりすることは担当者のレベルアップにもつながりますが、やることが多くて本当に大変だったので、そうした準備が不要になったのはとても大きな変化でした。以前は研修を開催する1ヶ月前から、ずっとそのことが頭にありましたからね。今は最初に研修計画を立てたら、あとは声かけと出勤簿に関する業務だけなので、気持ちのうえでは8割くらい負担が減った気がします。

・利用者さまに使える時間が増えた

ご利用者さまのために使える時間が増えたことも大きな改善です。研修は絶対に必要なんですが、同時にご利用者さまに迷惑をかけずにおこなうことも大切なので、職員のみなさんがケアに集中できるようになった点は、非常に価値ある変化だと思います。

このように、アカデミーを活用いただくことで現場で働く職員の方と、管理者など研修を実施する方をサポートし、その先の医療介護サービスを利用している方にも良い影響を与えています。

アカデミーのプロダクト開発は何が面白いの?

ここまでアカデミーのサービスについてお伝えしてきました。
ここからはそんなアカデミーのプロダクト開発について、自分が魅力的だなと思っていることを書いていこうと思います。


1番の魅力は?

アカデミーのプロダクト開発の1番の魅力は、成長中のサービスで主体的に物事を進めていける面白さと、それが社会課題の解決に繋がるという点にやりがいを感じることですね。

成長中というのがすごく大事なポイントだと思っていて、成長中だからこそ「新しい業種へサービスを展開していこう!」とか、「親和性のある領域へ参入していこう!」、「プロダクトを磨き上げるための大きな機能追加をしよう!」のように、よりチャレンジングなことをする機会がどんどん生まれます。

加えて、今のアカデミーは50名ほどで運営しているのですが、そのうちプロダクト開発を行っているPdMやエンジニアなどは10名弱くらいです。少ないメンバーでやっているので、手を上げればやったことないことでもどんどん挑戦していけるような環境になっています。

そんな環境なので、大きな課題や挑戦に対して、自分自身が主体となって「ものごとを考えて、決めて、進めて、その結果を受け止めて、そして次に繋げていく」というプロセスを裁量を持って行えるのは、すごく面白いしアカデミーでプロダクト開発をする魅力かなと思います。
もちろん面白いのと同じくらい大変な面もありますが、こういう経験は大きい組織だとなかなかできないし、今後どこでどんな挑戦をするにしても自分を支えてくれるものになると思います。

エンジニアとして見た魅力は?

エンジニアにとって大事なことは大きく2つあると思っています。一つは技術職なので
当然「技術力」で、もう一つは何のために技術を使うのかを考える「思考力」です。

「アカデミーのプロダクト開発はどちらも磨ける環境」というのが僕の思うエンジニアにとっての魅力なのですが、技術力の部分はある種わかりやすいので後にして、先に思考力の方から話そうと思います。

なぜ思考力を磨けるのかというと、何のために作るのか?というのをすごく大事にするカルチャーがあるからです。これはアカデミーというよりはメドレーのプロダクト開発組織全体に共通したものだと思います。

僕はジョブメドレーの開発に携わった時からすごくこのカルチャーが気に入っています。
というのも、メドレーに入るまで僕はSESや受託開発をやっていたのですが、ずっと「誰のためのサービスやシステムを作っているのだろう?」という感覚がありました。でも、決められた期限内でお金を出しているクライアントの意見を汲みながらより良い方向に説得して変えていき、システムを作り切るってやっぱり難しいんですよね。
そんな状態でメドレーに入ったのですが、メドレーでは「エンジニアはなぜこれを作るのか、本質を捉えて目的/背景を自分の言葉で語れないといけない」みたいな感じで、しかもそれを1人が頑張って言ってるのではなくて、カルチャーとして根付いていました。これはかなり衝撃的でした。

僕もそういうことができるようになろうと思って今も日々努力しているんですが、やっぱりなぜ作るのか?を考え抜くエンジニアのアウトプットは数段質が高く深いものになるし、それが当たり前の人たちがいる環境で同じように働くからすごく身に付くと感じてます。

エンジニアなので技術面はもちろん大事ですが、何のために技術を使うのか?という思考が磨かれやすいのは大きな魅力だと思います。

技術面は?

技術面ではエンジニアとしての幅を広げられるのが良いなと思っています。

アカデミーは比較的モダンな技術スタックになっていて、

・バックエンド: NestJS, Prisma.js, GraphQL
・フロントエンド:  Next.js/React, Apollo, ChakraUI
・スマホアプリ: React Native
・インフラ: AWS,  AWS CDK

などを使っているのですが、全てTypeScriptを共通項としていて、TypeScriptを学べばどの領域にも手を出すとりあえずの下地ができる構成にしています。
加えて、開発チームの意識としても「この領域はこの人」のような決めは無く、それぞれが得意領域を持ちつつも全領域が自分の担当範囲という意識で開発を行うようにしています。
なので、今まであまり経験がない領域だったとしても手を上げれば実務を通して経験を積んで成長していける環境になっています。

既にどこかの領域に強みを持っていて別の領域にも幅を広げていきたい人や、複数領域をやりながら強みを作っていきたい人には合う環境じゃないかなと思います。

スキルを可視化してどこを伸ばしていくかの参考にしている

ただ、ジョインしてすぐに全領域やってねということはないので、そこは安心してもらいたいなと思います。

また、なんでも新しいものを使えば良いわけではないですが、導入のメリットがあるものはどんどん試して、取り入れていこうという積極的な姿勢で開発しています。最近だとRemixを部分的に試したりしています。
他にも動画関連の技術に手を出していったりと、きっと将来も技術的な挑戦の機会にはこと欠かないんだろうなと思います。

締め

アカデミーについて色々と書いてきましたが、自分で魅力を語るくらいには、やりたいことに対してまだまだ人が足りません。プロダクトマネージャーも、エンジニアも、それ以外の職種も全方面で一緒に働いてくれる仲間を募集しています!

アカデミーやメドレー、医療ヘルスケア分野に興味がある/湧いた方、ぜひ一度採用ページをご覧いただき、応募いただけると嬉しいです!

最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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