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禺伝〜矛盾源氏物語〜の亡霊オタクの感想その②

みなさんいかがお過ごしでしょうか。わたしは今日も禺伝矛盾源氏物語に狂わされています。今日は禺伝山鳥毛役の麻央侑希さんが使っていらっしゃるというリップの、おそらく同じ色と思しき型番のやつを買ってきました。(恐るべき粘着力)

ということで、先日の叫びの続きをどうぞ。

【帚木の章】


これ言わせてもらうんだけど源氏物語第二帖帚木っていうのは書き出しで紫式部が「光る君の浮いた話ないな〜、なんか粗探ししちゃお!っつって出てきた若い頃の失敗談とかが後世でも色々言われてんだけどマジ人間って口さがないよね」って書いてるくらいです。粗探しして出てきた話っていうのだけはみんな知ってておいてくれよな!😉

ところで光る君、イケボすぎん?🤔

雨夜の品定め、どういうタイプの女子が好き〜!?ってキャッキャする光源氏と頭中将、宮中宿直組のみんな。これ本筋関係無いから削られちゃってるけど中流の女の話から元カノの話する頭中将がめちゃくちゃ好きなので良ければあさきゆめみしを読んでください泣けます。(頭中将の元カノは夕顔の君で娘の玉鬘もいます)

女の品定めをする源氏たちに対して「なんか酷いことばっか言ってんな」「聞くに耐えんね」「さぁいあく」ってコメント出てくる刀剣男士ーーーーーー‼️‼️‼️紳士!!!!!!!
普通にこういう話しません今の男の子って?そう考えると2205年ではそういうのは常識ではないってことだよね。感覚のアップデートされた未来から来た刀剣男士、紳士で推せる。
作刀時期が比較的古いからこその山鳥毛の「信じられないことに、これが当時では当たり前の考え方だった」っていう解説がしっくりくる。観劇している審神者たちの感覚と、当時こうだったよ〜っていう解説がうまいこと刀剣男士たちの会話ですとんと腑に落ちる感じとてもわかりやすくていいですね。きっと源氏物語初心者にとっても見やすいんじゃないかな。

本編に戻るね。
本来物語である光景が目の前で起こっていて、物語が歴史に置き換わっていこうとしている、歴史改変を止めるには“物語を破綻させる”ことだと紫式部は小少将の君に伝えた。ってところで邪魔に入ってくるのが六条御息所!出た〜!!日本最古のヤンデレ!!(あ?)
小少将の君から原書数冊を受け取って退却する刀剣男士。

で、シーン切り替わって源氏物語の解説に入る。ちょっとここ解説長くない?って気もするけど全部読んでる人ばっかりじゃないのでね…。
則さんの「源氏物語全五十四帖!」で始まるお歌好きなんだ〜〜〜‼️‼️‼️帖の名前だけで歌詞になるって美しすぎませんか?マジで紫式部のタイトル付けるセンスが高高の高なんだよな…流石は和歌でやりとりするのが当たり前の宮中で権力争いのど真ん中藤原氏に仕えただけある…。光る君の周りをひらひらと舞う単衣の女君たちが舞い落ちる花びらのようでめちゃくちゃ美しい。ちなみに光る君のお衣装が藤になっているのでなんかもう!?彼自身が花みたいなもんですよね!?
それぞれ帖の名前になっている女君と光る君の絡みがさ〜〜〜ッッッ‼️‼️‼️宝塚で見た!(進研ゼミで見た!)とにかく美しいし綺麗でどの一瞬を切り取っても芸術品になりそう。特に夕顔を背中からこう…抱きしめるでもなくふっと手を添えて寄り添うのめちゃくちゃ好きです雅。
今回取り上げられてない帖の名前が出てくるだけでこのキャストで舞台源氏物語やってほしいなって思います。誰かやろうよ。桐壺帚木くらいで一回みたいなさ(それ単純計算で全27回までやるやつ)(長すぎ)

五十四帖を数えてたんだけどなんかわかんなくなって壁バリバリしちゃうにゃんくん。猫ちゃんってやめてほしいところで爪研ぐよね!やめてその壁金色だし高価そうよ!

姫ちゃんの「南くん、猫出ちゃってる。かぁいいね」←!!!!!!!!!!🫢!??!!?!!??!?!!??!!?!?!?!!?!!!??!??!!)「「!?/)718。¥@¥)?/!。)/8-」。)(6/7)@^_^ふぉ😫

お頭翻訳めちゃくちゃ助かる!!!!!我々もにゃんくんが何か言いたいってことはわかるんだけどあの圧倒的美の中で数数えられんからな…全五十四帖!って言ってるのに五十三帖しかないところに気がつくにゃんくん、目の付け所がシャープだね😉

源氏物語の解説が終わると伽羅ちゃんが敵を斬りに行くと離席。この時の山鳥毛の「誰を斬る気かな?紫式部って訳じゃないだろう」が情緒を滅茶苦茶にしてくるので聞いてくれませんか。どこがって“訳じゃ”なんだけど。あの、山鳥毛の口調ってこの台詞「紫式部という訳ではないだろう」になると思いません?これってちょっと砕けているような気がしてもしかして貴方、伽羅ちゃんの、つまり本丸の仲間の前では結構砕けた感じでお喋りになっていらっしゃいますこと?わたくしそんなの(好きすぎて)耐えられませんわ!!!!!!!!!!(急なお嬢様)

紫式部の望みは源氏物語の話を破綻させること。それを叶えるために原書を斬ってしまったら?とにゃんくん。「坊主、斬ってみろ!」と原書を差し出す則さん。この時点で斬れないことわかっててやってるのほんと最高だし原書を持つ係っていう割と危ない役目を担ってくれるのあまりにも大黒柱すぎてあんたがMVPだよ御前‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
結局原書は斬れず、ていうかなんか背景がめちゃくちゃ不穏。平安京の建物から筆文字がぬるぬると湧き出ている。これどっかで見たことあるな……文豪とアルケミストの侵食された本の中だ……不穏……。いや、っていうかBlu-rayめちゃくちゃ画質良いな照明に照らされた衣服の皺まで見れるぞこれヤバい細かすぎてヤバい現実に見えてくるこの中は入れないかな(狂気)。

というわけで(どうゆうわけ?)原書自体を破壊することはできない→物語の中身を矛盾させていこう!と刀剣男士たちは戦略を立てる。物語が歴史に反転しようとする世界で本来は歴史を守る役目の刀剣男士たちも立場を反転させる。これがタイトルの“矛盾源氏物語”なんですわな、これだけじゃないけど。
今持ってる原書を確認して「第三帖 空蝉」があることを確認して戦略練ってる刀剣男士の、この、一文字則宗を見ましたか皆さん?まだだったら見てください閉じた扇をスゥっと唇に寄せて微笑むんですがなんだお前は?歩くルーブル美術館か?美しすぎる。今を生きるモナリザか?唇の形が良すぎるんだが。っていうか全然なんともないちょっとした仕草なのにこんなおセクシー極まる造形美になることある?意味わからん。えっめちゃくちゃ色香が漂ってくる。戦略練ってるだけでこれ?は!?何やってんの!?傾国どころか地球の自転軸がガッタガタに傾くからやめてもらってもいいですか!?嘘ですもっとやれ!!!!!!!!!!

【空蝉の章】


女房たちがちょっと離れた隙に人妻である空蝉のところへ夜這いしにくる光源氏。やってることはゲスいんですが、あの、顔が良すぎて100点満点中5億点くらいあるので帳消しにされてしまう……。あんなスマートな夜這い瀬戸さんの光源氏にならされてみたい……!!!!!!!!えっあの光る君にしばらくの間ツンデレできた正妻葵上、あまりに精神が強すぎないか?????無理だよあんなの流されちゃうよ普通。
画質良い!!!!!!画質良い!!!!!!!!!!睫毛が頬に落ちる陰影の細さすら見える!!!!!!!!!!顔が良い!!!!!!!!画質良い!!!!!!!!!!ほんと睫毛一本一本見える!!!!!!!!!!光る君の睫毛!!!!!!!!!!!!!

二人の逢瀬を見てしまった女房への「シーッ(口元に指)」からの「夜が明けた頃に、迎えに来て差し上げなさい」
ヤバすぎて口から砂糖吐き出しそう。来世は空蝉の女房になろうかな。ファンサでやってほしい。瀬戸さんの光る君、刀ミュにも来ないかな。来てください。客席にそれやってくれ頼むから。お金出す。

光源氏の空蝉への夜這いを見てしまったというか見ざるを得ない刀剣男士かわいそうすぎるな。救いは全てが美しいことか……。にゃんくんも光る君に文句言いつつもそういう場面自体には困惑してないし、みんなこのシーンに対する反応が大人。強い。

なに?ここの覗き見のシーンの行間での山鳥毛の座り方ズルくない?足ガーーーーーーッて開けて座ってる。長い。足が余ってる。艶のあるお衣装が暗めの照明のせいで余計にこう、爬虫類の鱗みたいにキラキラしてそれでいてしっとりとしているのがずるい。足ばっか見てごめんなさい。長い。

雨夜の品定めで先輩たちに感化されちゃったんだ〜、女は中流に限るってやつ〜ってお喋りしてる一文字とそんな光源氏に「ふん、不埒者めっ💢」て怒る歌仙ちゃんかわいいがすぎる。そこでぷんすこするところ最高に優しさを感じて好きだし、イライラしてる歌仙ちゃん禺伝だとレアだからたすかる🙏

「女の身分のことなど、まだよく知らぬほどに私はうぶだ」
👆嘘おっしゃいこの後光る君は空蝉とだけじゃなくて空蝉が逃げた部屋にいた空蝉の義娘、軒端の荻と一夜を明かしたりします、どう考えてもうぶじゃない。(余談)

結局くっついちゃう光源氏と空蝉、「覗き見してるみたいでなんか嫌だな!」とにゃんくん。ほんとこんなとこまで見ていいんですか!?!?!??

行間での空蝉と弘徽殿の女御(小少将の君)の会話かわいくて好きだな。小少将の君ほんと好き。

物語を破綻させるために源氏物語を解説しながら空蝉を説得する歌仙ちゃん。の後ろでなんかわちゃわちゃやってる南泉と小少将の君ーーーーーーーーーーーーッッッッッ‼️‼️‼️‼️‼️かわいいがすぎるしそこ仲良しなんだ……!!!ってなる。きゃわだね。

空蝉に彼女を再び訪れるであろう光源氏を受け入れるよう説得する歌仙ちゃん。「いや駄目だーーーーーー!!!!!!!!!!」と自分でその案を蹴る歌仙ちゃん。後ろでズッこける則さんとにゃんくん。昭和のギャグ漫画のズッこけ方なんだよ……かわいすぎ……。
空蝉が本編に戻って行った後の男士たちのやり取りも良すぎるな……。全景と違って表情がしっかり見えるのでやり取りしてる間の表情とかちょっとした目配せとか頷きとかそういうのが見えて良良良の良(よよよのよ)。
「大倶利伽羅には別任務に就いてもらっている」の歌仙ちゃんに軽く頷く山鳥毛、これはなんとなく察していた、そうだろうなって頷きかな。あとは歌仙ちゃんの戦略聞いた後の小少将の君が刀剣男士に向かってありがとうみたいな笑顔でお辞儀してるのとか、すごく細かいところまで見れて嬉しいです。お金出させてください。

源氏物語の主人公である光源氏を直接排除しようとするための単独任務を遂行する伽羅ちゃん。光源氏もここが物語の世界だと気付いている。

「これは、私の物語だ」

そうなんよな〜〜〜この台詞が後からめちゃくちゃ効いてくる。

このシーンさ、光源氏が屈強というよりは扇が強すぎる。真剣と切り結んで無事。鉄扇か?

「刀の木偶人形よ!」の台詞、なんだか憎悪に近いような、違うなこれ、嫌悪か。そんな心を感じる。ビリビリくるタイプの嫌悪。ちくちく言葉だよ。
この光源氏、ずっと刀剣男士を刀の木偶人形って呼んでてもうやめて〜!って何度思ったことか。でも彼にもそう言うだけの、そう言って嫌悪しなければならない理由がある気がする。
刀剣男士は“物”でありながら心を持つ存在。光る君は、というかもうネタバレの方触れちゃうけど光源氏を演じている“読者”は、源氏物語を読んで心を動かされて、初めて物語の中で心を自由に解放できたんじゃないかな。彼にとって心があることは人であることの証左。だから彼から見れば“物”なのに心を持って自らの意思で戦う刀剣男士は忌み嫌うべき存在だったのかもしれない。

今回の感想こんな感じです。前回より見出しは少ないのに文字数は多くなっています(5000字弱)。このまま行くと最後まで辿り着けない気がしている、普通に疲労がすごいもん今。

そろそろ推しに対する感想の分量が多くなってきたので本当に駄目。ただの狂いの様子です。今日もみんなお疲れさまでした!

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