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総括はさみしい

BTSがグループ活動を一区切りし、ソロ活動を本格化させることを公式コンテンツ動画で発表しました。

この会食動画はFESTAという企画の一環で、デビュー日に合わせて毎年開催される、いわばアニバーサリー、お祭り感強めの雰囲気なのが常でした。

日本語字幕がなかったのでながら見だったのですが、メンバーみんながお酒を酌み交わし、ラフな雰囲気でゆる〜く楽しく食事するんだな…と思ってたら。メンバーが泣きながら語っているのが目に入り慌ててTwitterの翻訳ファンアカウントをのぞくと、ソロ活動について話していたとのこと。

ソロ活動をするだけなら、そんな悲観的にならなくてもいいのでしょうが、メンバーのようすからはそれを発表することのプレッシャーと、それでもファンに直接報告したいという強い意志を感じました。

グループ活動をする中での葛藤や苦悩、特にリーダー・RMの「伝えたいことがなくなった。どんなチームかわからなくなった」「疲れた、休みたいというのをファンに言うことに罪悪感があった」と涙ながらに話す姿は痛々しさすらあり、見てるこちらも苦しくなりました。彼らの忙殺されぶりを見てたら、誰も異を唱えられない至極まっとうな感覚だと思います。

BTSはアンソロジーアルバム「Proof」をリリースしたばかりでした。この作品はデビュー曲から最新曲までを網羅した、いわば総集編的な、総まとめ的なアルバム。リード曲の「Yet To Come」のMVも公開されています。

すごく美しくて優しくて幸せなのに、切ない感じのするメッセージとMVです。過去のMVを踏襲するシーンがいくつも散りばめられていて、総括、まとめ、ひと区切り。そんな印象でした。メンバーの穏やかな表情も儚くて、自負とか覚悟とかたくさんのことを勝手に想像してしまって、「あぁ淋しいなぁ」と思いました。何も言うことがない感じ。決意した人に何を言っても揺るがないだろうと思う、あの感じ。ただそこに至るまでの苦悩は計り知れないし、メンバーの気持ちは尊重されるべきです。好きだから、の気持ちを盾にして他人を縛ることはあってはいけないからです。

オリジナルではなく、アンソロジーアルバムの時点で予感がした人は少なくなかったはずです。私は嵐ファンなので、活動休止前のベストアルバム「5x20」のことが頭をよぎってました。20年の総括として、計算上ではファンクラブ会員全員を動員できる規模のツアーを組んで、彼らは一区切りつけました。総括をするのは、違う段階に進むときです。だから総括はいつも寂しいです。

最近彼らが話題にしてた「友情タトゥー」の件も腑に落ちました。わざわざこのタイミングでメンバーお揃いのタトゥー入れる?の気持ちが少しありました。「まるで遠くに行っても一緒だよ、的な感じじゃん」とも考えたけどその違和感について深く追求しないようにしました。でも当たりました。正直タトゥーは見せてほしいですが!!

嵐はグループの屋号を守るために活動休止を選んだと思ってます。大野くんがその気になったらいつでも帰ってこれるように。BTSの場合は…メンバーそのもの、グループのアイデンティティを守るためって感じかな。

この会食動画を撮影した後のメンバーを、Vライブで見ることができますがすごく楽しそうでホッとしました。この動画を撮ることも、そして公開することも「アミはどうやって受け止めるかな?大丈夫かな?」とメンバーは心配してたんじゃないかと思うと、想像するだけで泣けてきます。

前例のない道を行く、トップをひた走る人たちはいつでも誠実で眩しいです。それが私たちの好きになった人なんだ…と惚れ直す気持ちと、いざそうなったらやっぱり寂しいーーーーっ😭😭😭の気持ち。それは両立すると思います。嵐の時もそうだったから。Twitterの反応見てて、本当にあのときのデジャヴと思うくらい、ファンのツイートは似通ってました。(ステージで7人揃わなくても、プライベートでのつきあいはしてくれたら嬉しい、とか)

ファンの愛が呪いになることなく、彼らが楽しめる形でグループ活動が続いていきますように。まだ20代の気のいい青年たちが、人間らしく健康な時間を過ごせますように。メンバー一人ひとりの輝かしい瞬間が「Yet To Come」(=まだまだこれから)たくさん訪れますように。



でも…

でも…



やっぱり寂しいーーーーーッッッ😭😭😭😭😭

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