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小さかった私へ⑪ 小学生編



先日、自分が小学1年生の頃の写真を眺めていた時、ある1枚の写真に目が止まりました。



学校から帰宅途中の私と、その横にニコニコ笑顔のNちゃんが居ました。2人仲良くおしゃべりしているのか…なんだかとても楽しそうな様子が写っている。



てか、これ、いつ撮られたんだろう…。



この角度からだと、自宅の塀から撮られたっぽい?

もしかして父が撮ったのか?うーん…わからん。



子どもの時の写真って、自分が気づかない間に撮られていることが結構多いような気がします。




Nちゃんの話



当時のNちゃんは、身体の線が細くて、少し痩せていたような印象があります。



Nちゃんが着ていた洋服は、少しくたびれている感じがしたので、当時の私は子どもながらに「ご飯ちゃんと食べれているのかな?」と、少し気になっていました。



でもあまり深くは考えずに、どんなきっかけで仲良くなれたのかは忘れてしまったけど、すぐに打ち解けられたような気がします。



私とNちゃんの自宅が近かったこともあり、何度か一緒に下校したこともありました。



たった1度だけ、Nちゃんの家に遊びに行ったことがありました。



確か、Nちゃんの他にも兄弟姉妹が2、3名いたはず。

だけど、遊びに行った時が夕方だったからなのか、家の中が少し薄暗くて、なんとなく寂しい感じがしました。



残念なことに、Nちゃんと仲良く過ごせる日はあまり続きませんでした。



今でも印象に残っている記憶があります。


Nちゃんとふたりで下校していると、小さかった私へ⑤ 幼少期編で登場する同級生の子たちに突然呼び止められました。



「Nちゃんとあまり仲良くしない方がいいよ」



「私たちと一緒に帰ろうよ」




そう彼女らに言われるまま、私はNちゃんから引きはがされて、その子達と帰ることになってしまいました。



Nちゃんを仲間外れにしてしまった・・・・



私はその時、彼女らに何も言う事が出来ませんでした。



「どうして、Nちゃんと帰っちゃダメなの?なんで?なんで??」



疑問に思って、あれこれ聞いたと思うけど、なんか色々言われたような気がする…。



彼女らがなんて答えたのかについて、全く記憶にないのですが、とにかく差別的で偏見っぽい内容だったと思います。



彼女らは、一体どこから情報収集をしているんだろう?


・・・今考えると、彼女たちの親やきょうだい、周りの大人の話を聞いたのかもしれないなと思うのです。



親や周囲の目線や考え方、価値観がそのままダイレクトに子どもへ伝わっているということ。



当時色んな話を聞いたり、Nちゃんを置いてけぼりしてすごく困惑し、悲しくて複雑でした。



彼女らの気の強さに負けてしまった…



自分の言い分や、主張したいようなモヤモヤを抱えていても、言葉に詰まって上手く言う事が出来ない。



私はNちゃんと仲良く一緒に帰りたかったんだ。



だけど、変に抵抗したりして、もし自分まで嫌われたりしたらどうしたらいいの?



しかも、その彼女たちとは同じクラスメイトだったから、余計に危機感を感じていました。





どうして、仲良くしている人との関係に首を突っ込まれ、口出しして、悪気もなく引き裂こうとかするのでしょうか?



人と違ったり、変わっていたらそんなにダメなことなんですか?





Nちゃんには、本当に申し訳ないことをしました(._.)



その後、Nちゃんをフォローする術がなかった私は何も出来ずに過ごしていました。



記憶が曖昧すぎて、いつ頃だったか忘れてしまいましたが、、1年生の途中か、もしくは2年生に進級してからか、Nちゃん家族は引っ越してしまいました。







またNちゃんに会えるとしたら、



本当は、もっと君と遊びたかったって伝えたい。



Nちゃんと仲良くおしゃべりしたかった。



あなたを嫌いになったわけじゃないのに、1人にさせてしまったことを詫びたい。

ごめんなさいって謝りたい。



Nちゃん、元気にしているだろうか?

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